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①ピーマンの肉詰め

詰めたい。

詰めたい詰めたい。

何でもいいから詰めたい。

なぜかずっと何かを何かに詰めたくて仕方がない。


ピーマンを切って肉種をぶちこんだ。

快楽に満ちた。

ピーマンの肉詰めの完成を想像するだけで身震いした。


椎茸の下処理をして肉を纏わりつかせた。

ピーマンとは違った感覚に浸った。

椎茸の肉詰めを作ることで幸福に近づけているように思えた。


玉葱の真ん中をくり貫いて肉種を思い切り詰めた。

有頂天の感触と美しき球体が優しさをくれた。

玉葱の肉詰めを作るなかで詰めることへの情熱はさらに高まっていった。


今日の夕食はこの三つ。

かなりこだわった。


完璧なレシピを完成させるため、

シェフを問い詰めた。


究極の料理を作り上げるため、

自分を追い詰めた。


最高の仕上がりを求めて、

焼き方を突き詰めた。


最高の味にするために時間をかけて、

ソースを煮詰めた。


僕は誓った。

詰め料理界の頂点に、いつか登り詰めてやると。

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