僕は、当時からいろいろ便利なものを
僕は、当時からいろいろ便利なものを
発明というか、創り出すのが得意でした。
フォーリア長老やレイティおばさんにも、ほめてもらっていました。
僕は得意になって、次々にいろんなものを創り出していました。
特にルシアがほしがるものは、何でも創ってあげたかったんです。
3人でいつものように花壇に水遣りをしていた暑いある日・・
前日に水遣りはしたのですが、次の日スクールから帰宅するのが
遅くなった僕らの花壇は、今にも枯れそうになっていました。
お花たちが、お水をほしがっています。
ルシアが「自動で水遣りができたらいいのかも、もし、
わたしが、お水をあげるのを忘れても、お花さんが枯れずに
すむから。」と独り言みたいにつぶやいていました。
僕は、すぐに部屋で考えて考えて創りだそうとしていました。
こっそり実験していました。
そして1ヶ月後・・・
僕が「ルシア、見て。僕が作ったんだ。これでお花の水遣りが
自動になるよ。」
ルシアが「え~~アルバ、すごい!。わたしの花壇にも
ほしい。作って」
ラキアも「アルバ、すごいなぁ~。僕の花壇にも作ってよ」
僕は得意になって「うん、もちろんさ。3人分作る予定さ。
ふたりとも手伝って」そういいました。
そうやって、自動水遣り装置を作ったら、フォーリア長老も
喜んでくれて・・どんどんその装置が発展して
みんなの協力も得て、この世界全体に、必要な箇所に
シャワーをいつでも出せるようになったんです。
今まで、夕焼けの世界では、自然には雨が降らないから、
みんな湖や川の水やふんだんにある地下水から
自分たちの畑や花壇に運んできて水をあげていたんだけれど、
僕の発明品が元になって、この夕焼けの世界の
雨の自動化ができるようになったんです。
あのときは、すごくうれしくて、うれしくて・・
特に、ルシアとラキアが、自分のことみたいに
喜んでくれたのが、忘れられない思い出です。
新しいものを発明して、それが多くの人に喜びを
もたらすんだと知った初めての体験でした。
シャワーをあびたくなったら、スイッチを押せば
自分が好きな場所にシャワーが降り注ぐって
気持ちよいと思いませんか?
夏になったら、僕ら3人は、川で泳いだり、
魚を捕ったりして、楽しんでいました。




