タイム・カウント
どうも始めまして。シイヨ モトヤです。
短編小説を書いてみましたので読んでみてください。
少々パロディがもしれませんが、そこは目をつぶって読んでいただけたら光栄です。
長くなりましたが「タイム・カウント」始まります。
6月30日 22:00
突然だがこの俺「坂田 優」は普通の高校生活をおくっていない。
それは、なぜかと言うと、まぁこれは見てもらった方が早い。
「タイムリープ!」
そう叫べばいいのさ。すると、
ーーーーーリスタートーーーーー
今の時刻6月29日の22:00
とまぁこんな感じで僕は「時空移動」すなわち「タイムリープ」をしている。
この能力が使えるようになったのは小学2年生の時、
8月19日 16:00
放課後の教室で本を読んでいた時、外で野球をしている人の打ったボールが頭に「ガン!」とぶつかってしまった。
その時どこかから、「リスタート」と聞こえてきたんだ。
そうしたら、15:55に戻ってた。窓も割れる前だったからすぐその席を離れたよ。
そのあと16:00ちょうどボールが飛び込んできた。
それから俺は嫌なことは前に戻ってやり直す、そんなことを続けてたんだ。
「って信じてもらえる?ねぇ、ま!さ!き!聞いてる?」
「あぁ聞いてるけど全くもって信じられんなぁ。」
「なんで?」
「最初の方のあれのせいかな(笑)」
「マジか〜まぁまた話すよ」
「じゃあ帰るよ。」とまさきが言う。
「そこまで送るよ。」
信号待ちで
まさきが何か言っていたけどあまり聞こえなかった。
その時、大型トラックがまさきめがけて突っ込んできた。
救急車で搬送されたまさきは数時間後に息を引き取った。
「おいまさき...なんで死んじまったんだよ、あの時なんて言ってたんだよ!」
「...そうだ、俺にはあの能力があるじゃないか!」
「タイムリープ!」
ーーーーーーーーーー
「あれ?タイムリープ!」
ーーーーーーーーーー
「なんで?タイムリープ!」
ーーーーーーーーーー
「...戻れなくなってる。」
「なんでだよ、タイムリープ!タイムリープ!タイムリープ!」
ーーーーーーーーーー
「くそ、なんでだよ・・・あ〜〜もう!」
「なんだよ回数制限が切れたってか?」
「そんなの...知らねぇよ!」
俺は床に頭をつけ自分がして来たことを思い出して悔いていた。
「あの時かいやあの時いろんなところで回数の節約は出来ただろ!」
「俺は親友ひとつ助けられない馬鹿だアホだ!」
「自分のことしか頭になかった自分が馬鹿だった!」
「もう自分のためにこの能力は、使わない。」
「神なんて信じてなかったけど、神様あと一回猶予をください。」
「あと一回だけ...」
「...タイムリープ...」
ーーーーーリスタートーーーーー
「おーい、優?起きてる?」
6月29日の22:00
「も、戻ったー!」
俺はまさきに飛びついた。
「おい、急に抱きつくなよ。」
笑いながらまさきが言った。
「じゃあ帰るよ。」
「そこまで送るよ。」
信号待ちで
「今日はこっちからの方がいい。」
とまさきが引かれたところを避ける。
《そう言えばあの時まさきなんて言ったんだろう?》
その答えはすぐにでて来た。
「俺、優と親友でほんとによかった。」
そう言ったまさきに大型トラックが突っ込んできた。
がしかし、まさきはかすり傷で済んだ。
その時からもう能力を使うことをやめた。
俺はこの能力を使うときはもう来ないと思っていた。
そうあの日が来るまでは...
「タイム・カウント」どうでしたか。
何か至らない点があれば遠慮なく書いてください。
また何か書いたときは、よろしくお願いします。