人間界にいってきまーす!
ー地獄ー
女『やめて!おねがいたすけてー』
鬼『しかたねーだろお前の人間界での行いが悪いんだ。』
女『う、うっ、う、じゃあ!ここはどこなのよ!?それであんたみたいな化けもんがなんで、ここにいるのよ!?』
『スパッ!!』と言う音ともに、大量の血が鬼の手に降り注ぎ、『ゴロン!』と言う音ともに女の頭が地面にころがった。
鬼『ふぅー。ここはどこだって?地獄だよ。』
鬼はため息をつき、下を見ると女の頭がボコボコとはれてきた。
鬼『んん?』
鬼は目を丸くして、女の頭を見ていると。
『バーン!』と、女の頭が破裂した。
鬼『な、なんだ!?』
鬼は、驚き目に付いた血をふくと
地面に巻物のような物が落ちていた。
俺『何だこれは、』
鬼は、その巻物を読み終えると、すごい形相で窪冴へと向かった。
ーこの頃ー
地獄の都、窪冴、中心部の神の寺では、
見習い『はぁー、神様に仕えるなんて』
メイド『あまり緊張するなオブ様は良い御方だ』
見習い『わかってますよカジさん、やっぱり怖いですよ…。』
カジ『じゃあ、お飲み物をお渡ししろ、まず部屋に入る前に、ノックそして次に部屋に入ったら失礼しますそれと名前を言え、そして次にお飲み物をお渡ししろ。』
見習い『……』
カジ『ふふっ、じゃあ!お飲み物をお渡ししたら飯でも食いに行くか?私が奢ってやろう。』
見習い『え!?いんですか!?言いましたね!?言いましたねーー!??』
カジ『やれやれ、お前は食い意地が張ってるなぁ。よし、その威勢でいいんだ、いってこい!』
見習い『はい!いってきまーす!!』
見習いは、あっという間に部屋を出て行った。
カジ『まったく、今日は金がとぶな。』
カジはメイド服を脱ぎ私服に着替えるとロッカーからバックを取り
部屋を出て行った。
その頃見習いは、神の部屋の前で独り言をいっていた。
見習い『大丈夫、大丈夫、大丈夫、大丈夫、大丈夫、大丈夫、大丈夫、大丈夫、大丈夫、大丈夫、大丈夫、大丈夫!!やってやるぜ!』
見習いは、大声でそういうとドアを開けようとした。だが、ドアは、自然と勝手に開いた。
すると、中から血のように赤い肌をしていて、高さ約3mほどで、頭には大きな角をして、目は鬼よりも怖い怖すぎる鬼のような目をしている、赤鬼がいた、
オブ『さっきからうるせーのは、おめーか?』
見習いは、口を開けたまま震えていた。
オブ『おーい?大丈夫か?や、おこってねーからな?な?な?』
見習いは、床に頭をつけ土下座した
その後のオブの話では、床に頭を付けるまでの速さは、光の速さを超えていたという。
見習い『すいません!私は、神様に何たる無礼を、お許しをー!』
オブ『や、おこってねーから頭上げろよな?、』
見習いの震え具合は、床を通じオブの体にも伝わっていた、約震度5強くらいだったらしい。
オブ『ほれ、自己紹介しろよ?』
見習い『先程は失礼しました、私は人型のもので、デューレともうします。』
オブ『おお!カワイー名前だな!』
オブは、ニコッと笑った。
デューレ『有り難うございます!!』
オブ『んで、お前は何しにきたんだ?』
デューレ『はい、オブ様にお飲み物をお渡ししに…』
デューレ『なっい!?!?!?』
オブ『はっはっは、飲みもん忘れてきたのか?おもしれーやつだなーぁ!』
オブはその、大きな口をあけたまま、大きな手で腹を抱えて笑っていた。
すると、廊下の奥から高さ約2mほどの、肌が黒ずんだ一本角の鬼が手に何かを持って走ってきた。
オブ『んん??おおっ!ウーマじゃねーか!
どうしたんだよそんな顔して、』
ウーマ『神様たいへんです、人間を処罰していたらある、女の頭からこんなものが…』
オブ『ん?どれどれー?……』
オブは、さっきまでの陽気そうな顔とは一変眉間にシワをよせ、怒り狂った顔をして、こう言った
オブ『俺漢字よめねー。。』
ウーマは、困ったよーな顔をして
その巻物を読んだ。
ウーマ『それでは、よみますよ、『地獄の神オブへ
私は手紙なんてものは、あまり好きじゃない。だからわかり易くかつ的確に書こう、ワシら神はいつも争ってきたな、そしていくつもの憎しみを生んできたいい加減辞めにしよう、、地獄などいらぬ、いや、正確には、オブお前が邪魔なのじゃ、だから明日にでも地獄を崩壊させに行こうと思う、そして、一人残らず地獄の住人を消しさってくれるわ、そこでだ、お前に選択肢をやろう、お前がこの世から居なくなればワシは何もしない、だから、お前がこの世から消えるか、守り抜いてみせるか、それとも地獄ごとこの世から消すかじゃ、それだけじゃ、
それでは、オブいい報告をまっておるぞ。
天国の神ホーリーより』
ウーマ『オブ様……』
オブ『あぁ、ホーリーの野郎じゃ、ねぇな』
ウーマ『はい、私もそう思いますが、やはり例の術師の仕業かと。』
オブ『たしかに、それしかなさそうだ、それにホーリーに術はきかねぇー。はぁー。。』
オブは、デカイため息をつき少し悲しげな顔をした。それを見たウーマは、驚いた顔をしていた。
ウーマ『オブ様…そ、それって。。』
オブ『あー、そうだ、ホーリーはとっくに殺されたってことだ。それに、ホーリーがやられたのには何かしら裏があるにちがいねー。とりあえず、明日戦うわけにもいかねー、俺が消える。』
ウーマ『で、でも、消えるって…』
ウーマは、今にも泣きそうな顔をしていた、
オブ『なーぁに、心配すんな、俺に秘策があんだ』
ウーマ『ひ、秘策ー?ですか?』
オブは、ニヤっと笑うと、ウーマの肩を『ポンッ』と、叩いた。デューレは、何がなんだかわからないまま、何故かそのままオブに部屋へと連れていかれた、そして、ウーマも部屋へと連れていかれた。
オブ『俺の親父がよー、死に際に俺に言ってくれたんだけどよー、あの世に行く扉がここにあるっていってくれて、何かあった時に役に立つかもしれんって、いって死んじまったけど、本当に感謝感謝だな。』
ウーマ『あ、あの世に行く扉!?!?!!』
デューレは、キョトンとして、黙って話を聞いていた。
ウーマ『すみませんが、詳しくおしえてください』
オブ『おうよ、コレが扉だ』
そこには、オブより少しでかい位の扉があった。
その扉は、黒くすこしホコリがかっていた。
オブ『この扉は、人間界に通じてるだとよ、だけど1回行ったらもどってこれねんだと、』
ウーマ『そ、それじゃ、意味がっ、』
オブ『まぁまぁ、きけよ、俺があの世にいって人間の魂に住み着いて人を殺して、自殺でもすればそいつの魂と一緒に地獄にこれるってわけよ!』
ウーマ『おお!オブ様は、とても頭が回りますねとても素晴らしい考えだと思われます。』
オブ『おうよ!まぁーそうだな、一年くらいしたら戻ってくっかな?どうだ?そのあいだ術師の野郎は少し油断してると思うんだよなー、だからそのあいだ調査よろしく頼むぜ、ウーマや』
ウーマ『え!?もういくんですか?』
オブ『あたりめーだろ。まぁー、気にすんなじゃあなー!!』
ウーマ『えーー!!!地獄の司令官やら軍の方たちとか住人に挨拶しないんですかー?』
オブ『ばーか、術師の遣いが、もう来てるかもしれねーんだ、俺のことなら死んだってことにしておいてくれ、あと、そこにいる娘を頼んだぞ!』
オブは、扉をあけたすると、中から虹色の光がオブを照らした、すると、その虹色光がオブを包み込んだ。すると、ウーマが涙声で叫んだ。
ウーマ『オブさまぁー!!』
デューレ『うわ、なにこれ!(つかウーマさんってBL?)』
オブ『ふぉーー!くすぐってぇー!!やべーおもしれーなこれ、、、…あっ、ドラマ入る時間だ!』
っと、言い残しこの世を去った。
ウーマ『うえーん、うっ、オブさまぁーっっ!!』
デューレ『(うわ、BL確定だこりゃ)』
ウーマ『や、こうしちゃおれん!オブ様の命令通りにしなければ、娘っ!!』
デューレ『は、はいっ!(切り替えはやっっ!)』
ウーマ『申し遅れた、私は処刑科指揮官、兼、神の右腕的存在!ウーマだ!』
デューレ『はい!私はデューレともうします!メイドの見習いです!』
ウーマ『そうか、それではデューレこのことを知っているのは私とお前だけだ今起きた出来事は極秘だ、今日から俺の元で働いてもらうぞいいなっ?』
デューレ『わかりました!(あっ、カジさんとご飯食べに行くんだった)』
ウーマ『(ん?メイドと言っていたなって事は、カジと一緒か。)』
ウーマ『デューレ!』
デューレ『はいっ!』
ウーマ『お前は、メイドといったな?』
デューレ『まだ、見習いですけど!そうです。』
ウーマ『そうか、ならカジをしっているか?』
デューレ『はい!知っていますお知り合いですか?』
ウーマ『あぁ、そうだよ』
デューレ『あの、今からカジさんとご飯食べに行くんですけど、一緒にいきますか?』
ウーマ『何を言っている!?(や、まてよカジなら信用できるし、色々役に立つからなー、)』
デューレ『すいません!』
ウーマ『や、しかたあるまい。デューレ、カジは元零神隊の将軍だ、(零神隊とは、この世でいう自衛隊のようなものである)カジにもこのことを話して協力してもらおう。』
デューレ『……』
デューレはまた、口をあけたまま固まっていた。
デューレ『(自分って……ちっさっっ!!)』
ーその頃ー
虹色の光が、オブをあの世へと運んでいた。
オブ『これ、どんくらいかかんだ?』
すると、目の前が一瞬で暗闇になったすると、
遠くに、ぽつんと小さな小さな光が光っている
次第にその光は大きくなり、何やら青いモノが見える。
オブ『なんだあれりゃー、』
その青いモノは、空だった、
オブ『あれ、俺おちてねー?』
上空3000mからオブは、落ちていた、
オブ『うおーっ、すっげー気持ちいい!』
オブは、人間界の空気の旨さを堪能していると
オブ『もう、地面につくじゃん、つか、ここどこだよ、なんか見えるぞ、んー?いち、ぜろ、きゅー?何だあの建物、ぶつかっちまうな、まっ、仕方ねーなー』
オブは、東京の109にダイブすることになった。
子ども『ママー、なんか、ふってくるよー』
サラリーマン『なんだありゃ?』
学生『え、やばくねあれ何あれ?』
赤ちゃん『ばぶーっ』
『ドッカーーーーーン!!!!!!!』
オブは、109に着地しただが、重過ぎた為
結局109のビルを貫通し、地下水路へと貫通していった、奇跡的にビルの中にいた客に怪我はなかったという。
オブ『やー、たのしかったなぁー、あーあ、それじゃあ、始めるとするかー』
ーそのころー
龍夜『なぁー、乃亜』
乃亜『どうした、龍夜』
龍夜『おれも、お前の母さんに世話になったから線香あげてもいいか?』
乃亜『うん、いいよ母さんも喜ぶよ』
龍夜『乃亜ーっ、これでお前一人になったな
親父さんはお前が小さいとき他界、お前の母さんは、どっかのクソ野郎にころされて、、、俺は悔しい、なんでお前がこんな目にあわなきゃいけねんだってな』
乃亜『龍夜ありがとうな』
龍夜『だけどよ、お前は一人じゃねー、俺は一生お前のダチだぜ』
乃亜『うん、約束な!』
龍夜『だからよ、お前の母さん殺したやつを、殺すなんて言うなよ』
乃亜『…』
龍夜『それだけはダメだ、絶対に』
乃亜『…、俺が決めたことだもう、きめたんだ』
龍夜『おい!乃亜!いい加減にしろ!』
龍夜は、その場から立ち上がり乃亜の胸元を掴んだ
乃亜『触んな!俺は絶対にゆるさないんだ』
乃亜は、龍夜の手を振りほどいてうつむいていた。
龍夜も、うつむき少しの間が空いた
そして龍屋は、外へとびだしていった、
乃亜『絶対にゆるせない、殺してやるんだ母さんを殺したやつを』
乃亜はバックに入っていた通帳を手にとり
銀行へ向かったそして、金をおろし、金を財布に入れ、ちかくのカフェに向かった、自動ドアが開き中に入ると女の子がナンパされていた、
ヤンキーA『かわいいねーきみー、高校生かな?』
ヤンキーB『めっちゃかわいー、俺らとちょっとあそぼーぜ?なぁ?』
ヤンキーC『やめろよー、泣きそうじゃん女の子の接し方へただなー』
ヤンキーA『じゃあ、どうすんだよー、』
ヤンキーC『こうすんだよっ』
ヤンキーCは、そう言うと女の子の尻を触ろうとした。『ギュッ』っと、ヤンキーCの手首が強く握られた、そして『バキン!』ヤンキーCの肩が外れた
ヤンキーC『うぁーーーあーー、!!!いでぇーっーーー!!』
ヤンキーA『てめぇ何すんだ!』
ヤンキーAとBが飛びかかると数秒でヤンキー共を
ねじ伏せた。
ヤンキーB『いってーっー、はなしてください!腕が折れる!!』
ヤンキーA『すいませんした、勘弁してください』
店員『君たち、警察呼ぶよ!』
乃亜は、手を離すと、ヤンキー達は店を出ていった。
店員『きみ!何したか話してもらおう、ちょっときなさい!!』
乃亜は、店の裏へと連れていかれた。
そして店員の説教を聞いていると、先ほどの女の子が入って来た。
女の子『ちがうんです、この人は私を助けてくれたんです。』
女の子が、事情を話すと店員が、乃亜に頭を下げた
乃亜は椅子から立ち上がり、
乃亜『もういいですよ、帰ります。』
といい、店の裏口へ出ていった。
そして、暗い通路にでると、地面に座り込んだ。
すると、誰かがこちらへ寄ってくる
ホームレスの爺さんだった、
爺さん『かねを、かねを、よこせぇ。。』
乃亜は笑った、
乃亜『今日はなんでこう、ついてないんだ、友達と喧嘩するし、いい事して悪者扱い、そして強盗におそわれるってか?はっはっは、これもみんな母さんを殺したやつのせいなんだ!!』
乃亜は、怒り狂い爺さんをぶん殴った、すると
爺さんが笑い出した。
爺さん『わかいのに、残念なやつだな、楽にしてやる』
というと、『グシャ』っと、爺さんの背中から腕が2本出てきた
乃亜は、腰を落とした、
乃亜『なんだよ、ば、化けもんだ!!』
ーその頃ー
オブは、その頃まだ地下水路にいた
オブ『はぁー、でられねー、ぶっ壊してーけどそれはさすがに気がひけんだよなー、』
オブは、地面に座り込むとなにかに気がついたかのように立ち上がり上を見上げた。
オブ『なんだこの、ドロドロした魂は、これだったら、はいりこめるぜ!』
と言うと、気を集中させた
オブ『浮魂!!』
というと、オブの体が光だし暗かった地下水路があたり一面明るくなった、そして、オブの光った体は次第に小さくなり野球ボールほどになった、
オブ『それじゃあ、あんたの体に住まわせてもらうぜー!』
というと、地下水路の天井を突き抜け
乃亜の胸へと入り込んだ。
乃亜『何だこの光?うっ!』
爺さん『まさかっ』
乃亜は、胸を押さえて苦しそうに地面に転げ回った
オブ『おーい、聞こえるか?俺は、オブっつーんだ、って、目の前のじいさんもあの世のやつに取りつかれてんじゃねーか、って、いま、お前襲われてたの?』
乃亜『だれだよ、俺の中でしゃべってるやつぁ、
オブだかなんかしらないけど、状況が把握できねー』
オブ『まぁ、いいんだよ、つかお前助けてほしいだろ?』
乃亜『そりゃ、そうだよ、こんなバケモンみたいなのに襲われてんだから!』
爺さん『まさか、とりつかれたのか!?くそ、早めに始末するか、死ね!』
爺さんは、そう言うと4本ある腕で乃亜の腹を指で刺した。
乃亜『うはっ、やばい、このまましぬのか、あいつを殺さないで俺は死ぬのか…』
オブ『お前善人だから、死なれたら困るな天国行きじゃねーか!?、それはだめだ、おい!生きたいよな、生きたいよなーぁ?だったら俺が今からいうことに誓いますっていうんだぞ?いいなあ!?』
乃亜『なにいってか、わかんねーけど、うは、っ、
…、おれは、。、ここで死ねねんだよぉ、うっ』
オブ『おまえ…。よし!!じゃあ、今から言ったことにちかいますっていえよ!いくぞ、鬼の魂が貴方の体に、入ることを許可し赤鬼との契約を結ぶことを誓いますか?』
乃亜『 誓います 』
すると、乃亜の頭から角のようなモノが生えてき、目は赤く染まった、そして頭部の皮膚を角が貫
通したことで、乃亜の頭部からアゴまでを、血が垂れたは、その血をふくように顔をこすったすると
顔は赤く染まり鬼のような顔で、こう言った
乃亜『おれは、まだ、死ねない。』
というと、一瞬で爺さんの頭をへし折りこれでもかと言わんばかりに引っ張り首をもぎ取った。
オブ『おまえ名前は?』
乃亜『乃亜。。。赤崎乃亜。』
オブ『いいなまえだ!今の気分は?』
乃亜『 最高 』
というと、乃亜は高くジャンプしたそして、ビルの上に登った。
オブ『これからよろしくな!』
乃亜『あぁ、よろしく頼むぜ』