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四話
ピロンッ
無機質な音に嫌気がした。
まただ。
また彼から連絡が来た。
彼と付き合って三日目。
もう何ヵ月も付き合っているかのように思うが、そんな訳はない。
あれは、あの何度も後悔したあの瞬間は、ついこの間なのだ。
ああ、後ろめたい。
彼はあんなにも喜んでくれていたのに。
それを後悔するだなんて。
本当に申し訳ない。
彼から連絡が来る度に思う。
彼が好きではない。
そしてもうひとつ。
私があの人をどれだけ好きなのか。
なのになぜ、私は彼と付き合う決意をしたのか。
もしかしたら、もしかしたら、私とあの人は上手くいったかもしれないのに。
