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三話

ピロンッ

軽やかな音がなる。

スマホを見ると、画面には『今何してる?』の文字。

絶賛課題処理中だよ!

と思い、

『今課題をやっつけてるよー』

と可愛い彼女を装ってみる。

すると、

『そーなんだ』

とすぐに返事が来て、

『頑張ってねー』

と送られてきた。

いつもひっきりなしに鳴っている音がしばらく止んだ。

彼なりに気を使ってくれているのだと気づく。

いい人ではあるのだが、初カノだからといって張り切りすぎではないだろうか?

私だって初カレだが、そこまで盛り上がってはいない。

いや、これは相手が好きかどうかの問題なのだろうか?

多分そうだろうな。

私はしばらく自虐的な想像をすることにする。

彼から連絡が来る度に、彼のことが面倒だと感じる度に、私は罪悪感に苛まれる。

私は彼が好きではない。

私の好きな人は彼ではない。

だったら、なぜ付き合ったのか。

なぜ興味本意でこんなことをしてしまったのか。

これでは二人ともに不誠実だ。

私はなんて駄目な女なのか。

なんて強欲で高慢で人の気持ちを考えられない人間なのか。

「はぁ」

私はため息をつく。

そして思考を振り払う。

私はこの悩みよりはかなり簡単な数式を解き始める。

責め苦から逃れるために。

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