仲間探し(その3)
さて……前回、あまりにも強力すぎる仲間を手に入れてしまった俺達。
「ちょっと先輩、どうするんすか。姫様勝手に連れ出したりしたら俺ら、どうなっちゃうか……」
兵士Bが小声で訊いてくる。
だが、訊かなくても分かっているはずなのだ。俺達にまともな選択肢などないことを。
「勇者を連れ戻してきてから死刑になるのと、今ここで姫様に殺されるのと、どっちがいい?」
自分で口に出して、俺は思わず身震いした。もちろん兵士Bも答えられるはずなどない。
「ちょっとアンタ達、聞こえてんだけど」
後ろから悪魔の声。
『ゴ、ごめんなさいぃ!』
また二人同時に叫んでしまった。俺と兵士Bはなぜか変なところでシンクロしてしまう。
「そんなに心配しなくても、アタイは城の出入り自由だから、連れ出したくらいで死刑になんかなりゃしないよ」
「そ、そうなんですか……」
――てか、キャラ変わってね?
「何、キャラ変わって悪い?」
「え、なんで俺の思ったことが……」
「分かるに決まってんじゃん。同じ作者が書いてんだから」
――いやそれ言っちゃダメでしょ!!
「いやこれまで俺ら結構メタ発言ありましたけど、さすがにそれ以上言うとちょっとまずいんで……」
「あっそう、じゃ、言わないでおくわ。キャラ変わったのも作者の気まぐれだし」
いや早速言っちゃってる……と、これ以上やると話が進まないので、これくらいにしておくことにした。
「……それにしても先輩、4人パーティにするとか言ってましたけど、もう姫様入っただけで十分なんじゃ……」
兵士Bの言うとおりだ。だが仲間は多い方がいい。いくらホモとはいえ、魔王の実力は未知数なのだ。
「やっぱり、あと一人仲間にしようと思う」
俺がそう言うと、姫様が意外なことを口にした。
「あ、じゃあアタイの伯父さんなんか。いいんじゃないかな」
『伯父さん?』
――シンクロ率高すぎだろ。
「アタイの伯父さん、すっげぇ強いんだよ」
姫様が強いというくらいなんだから、とんでもなくヤバい人なんだろう。
「それは逆にやめた方が……」
兵士Bは少し遠慮気味だが、俺は仲間にしたかった。ぶっちゃけ早く物語を進めたかった。
「先輩もメタ発言してるじゃ……」
「行くぞ」
そして次の瞬間には伯父さんなる人の部屋の前に立っていた。
「開けますよ……」
兵士Bが問いかける。俺は何となく嫌な予感がしたので、兵士Bに扉を開ける役を押しつけたのだ。
俺はうなずく。兵士Bがドアノブに手を掛ける。
「あっ、そういえば伯父さんって何してる人なんすか?」
ふと気になり、俺は姫様に尋ねた。
姫様が応えるとき、兵士Bはすでにドアを開けていた。
「マフィアのボスよ」
『えっ、マフィ……』
これが最後の、俺と兵士Bとのシンクロだった。
直後、限りなく近い位置で銃声が鳴り響いた。
ものすごい久しぶりの投稿です。受験が終わったんで書いてみました。
それにしても……グッダグダですね(笑)
なるべく面白くするように頑張ります。