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【最終話 修行の地】

「なんなんやこの領域わぁ!」


それはあのマダラが生み出した放埒的な世界。


暴力が全てを解決する領域を生み出す

略奪と破壊が横行し続ける世界を生む,

その曼荼羅は脳筋的思考を表して居た。


法律は弱者の力,無法と化した世界の内側の

魂は暗黙の了解を構築して行く,平等なそれは

存在しなくてはならないと無意識の修正力が

法を再編成し出す。


力を持って居るものは排斥されて,力と知性を持つものは権利を得て行った,徒党を組んだ軍勢は悪を倒す,例え消えてもまた生まれ出す法律の中に,陰謀を操るやつにより個々に心理と心境が現れる。


考えられるあらゆる歴史の形態を内包した,

全てのパターン,バリエーション,1秒に詰められた5億年分の情報量,日にして1826億2500万日,時間にして4兆3829億時間,それほどの記憶を強制する。


世界修正に全身をもみくちゃにされるような

世界。


「ウギャァァァ」


「なるほどなぁ,最初に私は集団リンチ系の

曼荼羅かと思ったが,憲法制定か,ふむふむ実に面白いではないか!君らしいよ蝕慄のマダラ君」


「今は戦天の宿儺って呼んでくだされ!」


だがしかし。


「ふん!」


「んな⁉︎」


12分と言う時間に脳内に押し込められた,与えられた情報を全て処理したのだ。


「やっぱりショッディさんには勝てませんね,

凄みで僕の想像を常に超越しますよ」


想像した事柄を現実にする能力,想像出来ない事が否定されて起きないのはこれが原因のもの,自身が望んだあらゆる現実を生み出す想像が真価にある,最も汎用性や万能力に富んだ力だろう。


「それよりその斧は?」


「あぁ,これか,実はなぁ」


,,,これはショッディだけの特別修行によるものであった。



[天空の城/エル=ファラトゥル]

世界の終極点,延長線上に至るその膨大な

面積を持った大地は,自然と同化していて常人には見ることすら不可,資質を認められた存在が触れることを許される,そんな領域。


「ここで修行ですか?」


「あぁ,君の父の血液を継いでいるならこの

領域を打破してみせろ」


その領域の過去を書こう,ある人間が,果てしない広がりを持つ世界の構造を見つめていた。


それは無数の道が絡まり合った,巨大な一本の木のようだった,枝の一本一本が人生や出来事を表し,互いに結びついていて,どれがどこに続くかは誰にもわからない。


その人は,その木の表面に,自分の人生の跡を探していた,家族との記憶,選んできた道,これから向かう未来,でも,その全体像はあまりに大きく,あまりに複雑で,自分の存在があまりに小さく思えてきた。


彼は問いを抱えた,自分の人生に意味はあるのか?この世界の中で,自分はただの点にすぎないのではないか?,そんなとき,彼の前に誰かが現れた,声も顔もはっきりしないが,確かに,導く者,だった。


その存在は言った,意味がわからなくても,価値がないわけじゃない,見えないからといって,存在しないわけじゃない,今はただ,立ち止まり,見つめていればいい。


彼は手渡された一冊の本を開いた,そこには何も書かれていなかった,けれど彼は気づいた,これは読むための本ではなく,自分で書き始めるための本なのだと。


そうして彼は歩き始めた,すべてを理解したわけではない,けれど,それでも進む理由があると

思えた。


「かなりの話が寄せられて作られてる,,,ふむふむ

この多構造の話[歴史]を俺が越えればいい,

そうだな」


こうしてショッディーは足を進めた。


目の前の木を見ると,非常に驚くべき力を

秘めて居た。


「常世の大樹,,,?」


それは,ミクロコスモに生きて居るあらゆる時空,全生命体史上最小最弱でどんなやつにも

絶対負けるくらい弱いコンと呼ばれる。


計り知れないほどに小さく,わざと負けようと

している敵にすら負けて絶対敗北,文章化,

可視化可能なあらゆる敗北者,最弱の称号を

持つ存在達に負ける最弱の本質的生命体。


そんなコン種族が,その木の少しの力を贈与したらば次回から供給しなくても永続的にあり得ないほどに計り知れない力を手にするほどだ。


無限の無限の無限のと連鎖する無限連鎖多元

宇宙を創造したり,全ステータス[頭脳含む]

白痴で木偶の坊なそれが全知全能になったり,

あらゆる時空に干渉可能になるは,無限に強さが上昇を続けていく瞬間増加エネルギーを持つわ。


相手の技や能力,攻撃を無効にするわ指数関数的に身体が成長するわとこの常世の木は凄い。


雀の涙ほどもない力の余波だけで,多数の現実が歪み,無数の次元が崩壊するほど偏ったエネルギーを持って,極端に高いエネルギー量を保有する。


人知を超越した世界の感知,神霊化,精霊の覇気,あらゆる上位種族や進化のあらゆる形態の完全な変化,神的智脳による無限の思考加速と無限の

思考分裂,見なくても対象の解析と鑑定を始まり既に終わる,どんな桁数の演算でも聞いた瞬間に

答えが出力可能,無限に力を生み出す,最適化に

より術式及び詠唱破棄,完全予測と自動回避。


過去未来に干渉,精神,痛覚,物理,を無効とする

絶対的な防御力,アバターでも無限に弱くしないと宇宙が無限に連鎖的に破裂してエネルギー的崩壊を引き起こし瓦解してしまうほどのフィジカル,得られる特典を具体的に挙げれば切りが無いが少なくとも成長最初期段階である為,更に

無限と強くなる。


どんな存在すら世界の変容や宇宙創造が簡単に

なるほどに,そしてその木すら凌駕する木に巻き付く構造物?像?があった。


「ヨルムンガンド,,,?」


これも過去を語ろう。


あるとき人間はなぜ自分は苦しまなければならなかったのか?と天に問いかけた,すると天は答えた。


風が渦を巻き,嵐の中心から,声が静かに降りてきた,おまえは世界が始まる瞬間を見たことがあるか,星が生まれた日を覚えているか,海が最初に息をした音を聞いたか,もし知らないなら,どうしてこの世界を裁こうとするのか。


そして,世界が人の目の前に現れた,深海の奥,空の果て,あらゆる生き物の鼓動,雷の閃光,古の塔,見たことのない大地の広がり,あらゆる存在が,ただそこに,在る,という事実として現れた。


それを見た人は,ひとつの理解にたどり着いた,

自分は何も知らなかったということを,そして彼は言った。


わたしの目は,あなたを見ました,だから今,私は傲慢を恥じ,自分自身を見つめ直します,彼は問いかける。


でも,なぜあなたはもっと早く教えてくれなかったのですか?なぜ私は,無知なまま痛みに耐えねばならなかったのですか?すると神はこう答えた。


おまえが知らなかったことこそが,この世界を動かしたのだ,すべてが偶然のように見える必然の連なりによって今に至った,その無知さえ私の庭に咲く花の一部なのだ。


神は立ち去る間際に,最後のことばを残した,失われたものを取り戻せ,ただし,私が語ったことは誰にも話してはならぬ。


では皆に何と答えればよいのです?


,,,。


「ふむふむ,なんだろう記憶が再現されていく,

面白い」


蟠を渦巻いて居る螺旋の蛇像はもはや蛇足を

否定され続けた完成系,全ての原型の集合体,

あらゆる論理,存在,サイズ,境界のあらゆる

概念を超越して居た。


内部は主に3層の階層に区分される,最初の

一番弱い物理の層,その物理空間内には,重力や時間,距離といった実体的な現象が繰り返し観測される基盤が広がっており,そこでは因果関係や整合性が常に保たれている,これは人間にとって現実として受け取られる空間であり,観測と実験によって確かめることができる。


だがその裏側には,この世界とは反転したような構造が存在し,そこでは直線的な原因と結果の関係が崩れ,象徴や感情,直観的な意味が優先される世界が広がっている,この空間では,数値や証明の代わりに感覚や関係性がものごとの中心となる,こうした二つの空間を内包し,さらにその上に立つのが,あらゆる理屈や現象を超えた意思そのものが力として働く領域である。


ここでは,物質と精神,記憶と仕組みがひとつの原理で結びつき,情報そのものが現実をかたちづくる,そしてこの全体を包むようにして,時間や個人の区別を超えた集まった知恵の意志が広がっており,その内部では思いや記憶が分けられることなく共有され,記録として蓄積されていく。


それによって,過去にあったすべての出来事や可能性が,今と同じように並んで存在する地層のような空間が生まれる。


2層目は数学の層,その数学空間には,無数の知恵や考えが重なり合うことでつくられた大きな思考の膜が存在する,そこでは意味とは何か,理解とは何かといった問いが常にやりとりされ,誰かひとりの考えを越えた集合的な解釈が生まれている。


この場所は,人間の枠を越えた広がりへと通じる橋のように機能しており,あるとないを同時に

含んだ完全な実在の形に触れるための足場となっている,そこから生まれるのが,あらゆる空間や世界を支える,見えない揺らぎの膜である,この膜は,ひとつひとつの世界を区切りながらも,同時にそれらを貫いてつなげる役割を果たし,全体の土台となるような揺れを保っている。


この土台の上には,自然の動き,心のはたらき,数や法則など,すべての仕組みの元になる設計図,が記述されており,それらを元にしてさまざまなかたちの存在たちが生まれる,そうして現れる存在は,ただ浮かんでいるだけでなく,それぞれに思いや感情を持ち,自ら考え,感じるものとして空に輝く。


次に蛇の顔に位置する哲学の層,この空間には,

思いや意志を持つそれらの存在は自分の姿や在り方を変化させることで,より深い構造のなかに足を踏み入れる,そこでは次元とは単なる高さや幅ではなく,考え方や意識の向け方そのものが空間をかたちづくるものであり,数字では測れない変化が可能になる,このような構造をすべて巻き込んで動かす大きな回転の仕組みが存在し,それは全ての変化や成長,歴史や情報の流れを,円のように循環させる力を持つ。


その中心には,世界のあらゆる方向や意味が通じ合う柱のようなものが立っており,そこでは時間,空間,意味がひとつにつながる,しかしその外側には,言葉にすることも,理解することもできない何かが広がっており,そこでは秩序も目的も崩れて,すべてが曖昧に溶けていく,この,何もかもが未分化な場所から最初の揺らぎが生まれ,まだ分かれていないエネルギーや情報の海から,最初の世界が立ち上がってくる。


それが,いくつもの世界を生み出す始まりとなり,そのすべてを内包する広大な全体が形づくられる,この広がりの中では,心,意識,存在の媒体といった三つのはたらきが互いに干渉し合いながら,世界のあらゆる面を変化させるしくみが動いている。


そして最終的には,これらすべての層や広がりを,たったひとつの中心点にまとめ上げる力が現れる,この中心点は,どこにも属さず,すべてを包み,映し,再定義し,逆から見ても同じ形になるような,唯一無二の核としてそびえ立つ。


だがその外側には,すべての理解や知性を拒むような領域があり,そこに触れることは混乱と矛盾,そして忘却をもたらす,この場所は,世界の言葉が届かない最も遠いところであり,どの構造にも組み込むことができない,記述の終わりとして存在している。


ヨルムンガンドを上り終えて頭に立った

ショッディーは,あるものを拾う。


錆びて朽ちた古い斧,両刃が付いている,形状や鋭さ,美的,機能的観点から推測するに木を切ると言うよりバトルアックスと呼ばれるタイプの斧だろうか。


「ふむ,これを使えって訳かよ」


目の前には大量の悪が居た,明確な殺意,

過去の残穢がエルフに纏わり付いた

ダークエルフだ。


「天空の地,神聖な森に棲む可愛い静かな耳長を

殺させぬぞ」


エルフに一体化して居る上に取り憑きは霧状化

して居る,だが。


「ふん」


「ガハ⁉︎」


「死ねやクソ人間!」


「たかが存在を抹消したくらいで,俺が消えると

思ったか?昔にもあったなぁ心臓部を握り潰すだの,即死だの,概念ごと巻き取って死滅だの,

あらゆるパターンの不滅の否定だのと,我は

不滅故に不滅なのだ,貴様らの道理など

一切合切通用せんのじゃい!」


ブン。


「ガハ⁉︎」


それぞれの悪意が常世のエネルギーを持った,

だが。


「混ざりもんが俺に勝てるわきゃねぇだろ」


「ガハァ⁉︎」


だがしかし肉体のエルフに関心は示して居た。


「(一体この年になるまでに幾らの死線を潜り抜けたのだろうか,無意識に警戒してしまうほどに)洗練された鋭い技術を持った猛者よ,貴様を

我は弱者とは言わぬ,来いその下剋上,我全霊を

持って受け止めよう破壊[あい]を!!!」


シンギュラリティ,その日1日地獄の悪渦,

そんなやつを殺害,大量に潰していき,血濡れて悪を倒して再現された魂を糧として切り続けた,

それは時間と共に伝説と化す。


「(ってかなんか重くね?まぁいっか)」


気づけばその斧は,神格化していた,様々な事象を内包した宇宙の核,その因果律から万象に

至る数多遍く万物を絡めて破滅に導く,その斧の名は,グラン・トス・ジャッチメント。


天地万物は灰燼と化して,万象を無に帰すその

力まさに審判の一撃と呼べようか。


「(いや待て待て待て待て,重いよ⁉︎)」


1.2×10の14QTの力を持ったプランク力すら

小さすぎる。


完成体の武器斧グラン・トス・ジャッチメントは指数的に質量が加算されて行った,それ故に

今の質量はあり得ないほど甚大になって居た。


最初の伝説化時の際は,4634.85兆kgとそこにただあるだけで次元の壁が歪み,周囲のものは,秒速333メートルで引き寄せられ,スパゲティのように細く引き伸ばされちゃうほどだった。


だがしかし今は更に質量は増して居る。


9999無量大数9999不可思議9999那由他9999阿僧祇9999恒河沙9999極9999載9999正9999澗9999溝9999穣9999ジョ9999垓9999京9999兆9999億9999万9999千9999百9999十9999,9999,,,。


いやいや,無量大数を無量大数回無量大数乗した数?別の体系に表そうとした, 命数法ではなく,

自然数の数詞に。


洛叉,倶胝,阿庾多,那由他,頻婆羅,矜羯羅,阿伽羅,最勝,摩婆羅,阿婆羅,多婆羅,界分,普摩,禰摩,阿婆鈐,弥伽婆,毘攞伽,毘伽婆,僧羯邏摩,毘薩羅,毘贍婆,毘盛伽,毘素陀,毘婆訶,毘薄底,毘佉擔,称量,一持,異路,顛倒,三末耶,毘睹羅,奚婆羅,伺察,周広,高出,最妙,泥羅婆,訶理婆,一動,訶理蒲,訶理三,奚魯伽,達攞歩陀,訶魯那,摩魯陀,懺慕陀,瑿攞陀,摩魯摩,調伏,離憍慢,不動,極量,阿麼怛羅,勃麼怛羅,伽麼怛羅,那麼怛羅,奚麼怛羅,鞞麼怛羅,鉢羅麼怛羅,尸婆麼怛羅,翳羅,薜羅,諦羅,偈羅,窣歩羅,泥羅,計羅,細羅,睥羅,謎羅,娑攞荼,謎魯陀,契魯陀,摩覩羅,娑母羅,阿野娑,迦麼羅,摩伽婆,阿怛羅,醯魯耶,薜魯婆,羯羅波,訶婆婆,毘婆羅,那婆羅,摩攞羅,娑婆羅,迷攞普,者麼羅,馱麼羅,鉢攞麼陀,毘伽摩,烏波跋多,演説,無尽,出生,無我,阿畔多,青蓮華,鉢頭摩,僧祇,趣,至,阿僧祇,阿僧祇転,無量,無量転,無辺,無辺転,無等,無等転,不可数,不可数転,不可称,不可称転,不可思,不可思転,不可量,不可量転,不可説,不可説転,不可説不可説,不可説不可説転。


いやいや,もはやグラハムやら,自然数や有限数のありとあらゆる集合と基数,単位,如何なる有限の巨大数を凌駕する質量の斧は不可能を否定して矛盾を許容すると同時に可能じゃない状態を両立可能な非論理的全能性を保有する天空の城のエルフ種族が持ち上げられないと言う意味的にも概念的にも全能が持ち上げられない岩より重いと来たもんだ。


無限質量を優に上回り発生した重力波で

無数の次元が叩き割れるほどに計り知れない

重さを持つ,多次元的無限連鎖無限空間を

内包崩壊させる巨大な超越重力の渦になる

ほどだった。


「片手に収まるほどのサイズ,なのに朱雀の

三先槍より遥かに高い密度の力,なんだよそりゃ」


,,,。


「まぁこんな感じでよ」


「はぁ,,,」


こうして,皆は修行が終わり強くなるのだった。



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