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38話 淑女教育とは

なんと!知らぬ間にブックマークが50人を超えておりました!びっくりです!嬉しいです!!

♪L(〃^ω^〃)┘└(〃^ω^〃)」♪ ←歓びのダンス中

評価も増えていて、感激しております!

皆様、ありがとうございますm(_ _)m

 週に3回専門分野の授業がある。


 そう、私の場合『淑女科』へ行かねばならぬのだ。

 付加価値付きの立派な淑女になる決意はしても、あまり進んで行きたくはない授業である。


 淑女科のイザベラ先生は、少しふっくらとしていて、ロッティ先生に雰囲気が良く似た上品な貴婦人なのだが、実は何度も怒られているので、ちょっと苦手なのだ。

 授業中ではなく、王子の鍛錬の為に色々やらかしていた時に何度も見つかってしまい、その度に怒られたのだが・・・。

(まあ、授業中も時々注意される)


 ダンスの授業の前に、王子に肩車されて走り回っていた時など、説教の終わりが見えない程に怒られた!


 イザベラ先生はどうやら学園長の息子の嫁らしく、なかなかの権力者なのである。

 長々と怒られている私と王子に同情の視線は多く向けられていたが、説教を続けるイザベラ先生を止められる人などいなかった・・・。


 そういえば、学園長の息子は副学園長らしいのだが、普段はクラレンス公爵領に居るらしく一度も会った事はない。

 あの、歩くのも遅そうな学園長に似ていたら、少し残念である。



 最初のダンスの合同授業以来、淑女科の授業にはマージェリー様がいつも私を連れて行ってくれ、ちゃんと隣に座ってくれるので、私は彼女をお手本にする事ができる。


 淑女科の授業は、彼女無くしてはありえない!マージェリー様のおかげで、私は数々の難関を乗り越えられて来たのだ!


 そして、本日もまた救われ続けている。


「アシュリー様の手は小さいですから、この様に持つとよろしくてよ」

「ありがとうございます、マージェリー様」


「ふふっ、私よりも小さな手をされていらっしゃるのに…この手で剣を握られるのですね」

「ええ、まあ・・・」


 小さいが、握力には自信がある!


 今日の淑女科の授業は「音楽」だ。

 なんだっけ?…ルート?

 いや、ルートゥとかいう弦楽器を弾きながら歌うというものだ。

 ルートゥは、耳なし芳一の琵琶に似たような形をしているが、弦がいっぱいあって演奏するのは非常に難しい・・・。


 楽器など、前世の学校の授業で習った、ピアニカかリコーダーくらいしか演奏したことはない!

 あ、タンバリンとトライアングルもクラス演奏でやった事があるな。


 叩くだけだが・・・。


「音楽」も淑女教育に必要な事らしい。



 淑女たるもの、洗練された作法を身に付けなければならない。

 それは多岐にわたり、マナーが身に付いているのは大前提であり、

 一に、どんな会話にも如才無く受け応えが出来なくてはならない。

(如才無くの意味すらよく分からんが…何となく分かる)

 二に、物を語る事に長けていなければならない。

 三に、趣のある才に長けていなければならない。

 この『趣のある才能』とやらには、もちろん含まれている刺繍や、将棋みたいなボードゲーム…チェスだったか?それと、なんだっけ、詩のような寓話をよく知っているとか、色々あったが忘れた!


 楽器の演奏や歌もその三の内のひとつという事らしいが、かなりの難関である!


 マージェリー様は上手だなぁ

 聞いているととても気持ちが良い。


 私も練習すればあれぐらい弾ける様になるだろうか。



 そういえば、お母様が幾つかの楽器を演奏してくれたのを覚えている。この琵琶もどきもお母様はよく使っていた。

 演奏しながら歌ってくれて、

 私が好きな歌をいつも歌ってくれて、

 優しい歌声を何度も何度も聞いた・・・。




 あ…久しぶりにお母様のことを思い出したら泣きそうだ。


 やばいな・・・。



「アシュリー様!?」

「どうなさいましたの!?」


 涙を流してしまった私に気付いた皆が心配してくれている。


「アシュリー様?どうされたのですか?

 指を痛めましたか?」


 声は出せそうもないので、首を横に振る。マージェリー様の話し方はお母様に似てとても優しいので余計に泣けてくる。


「あらあら・・・」


 自分のハンカチで、垂れ流しっ放しの私の涙を拭いてくれる仕草も美しい。

 私もこうなりたい。

 無理かも知れないけど、頑張ろうと思う。


 お母様のように優しい母親になりたい。

 そしてお父様のように強くもなりたい。

 欲張りなのだ、私は。




「アシュリー・グレンヴィル?」


 先生が騒ぎに気付いてこちらに来た様だが、私がダーダー泣いているのを見て驚いている様だ。


「どうしましたか?弦で怪我でもしましたか?」


「すび、ば、ぜん・・・おが、ぁ・・・」


 何を言っているのか自分でも分からん。


「ふふっ…珍しい事もありますね。

 いつも全身全霊、生気にあふれた貴方が」


「お、がぁ、さば、ど・・・うだ」


 先生が目を見開いて驚いた様な顔をした後、今度はふっと優しく目を細めて私に手を伸ばしてくる。


「エイドリアンを思い出したのね・・・」


 撫でられた事とお母様の名前が先生の口から出た事で二重の驚きだ!


「ふふっ!エイドリアンと私は従姉妹なのですよ」


 えっ!?


「エイドリアンのルートゥはとても素敵でしたでしょ?お茶会でも彼女の演奏と歌を聴きたがる人は沢山いらっしゃってね、私も何度も強請ったものです・・・。それでも、いつも快く歌ってくれました」



 私も何度も強請りました・・・。


『アシュリーはお花の歌が大好きね』


 それでも、いつも歌ってくれました。


『今度は一緒に歌いましょうか』


 いつも・・・



 ダーーーーーー・・・



 あかん、涙が止まらん。


「あらあら…。そうね、貴方は本当は初等部の1学年なのですよね。

 でも、淑女がその様に人前で涙を見せてはなりませんよ。今日だけは特別ね」


 うんうん頷いて見せると、先生はまたふっと優しく笑い頭を撫でてくれた。

 厳しいイザベラ先生への印象がガラッと変わった時間だった。




 結局、授業が終わる頃まで涙が止まることはなく、私の顔は泣き腫らしてパンパンだった!

 頭がいたーい!



「このまま次の授業へは行けませんね・・・」

「次は魔法実践訓練ですから、アシュリー様は個別指導になっております」

「ああ、そういえばカーネギー伯爵様でしたね、彼にこちらへ来ていただきましょう」


 まだ終業前なのに、イザベラ先生は助手の人にロバート先生を呼び行くよう言ってくれたようだ。

 ロバート先生が来てもこの顔は治らないと思うんだが・・・先生、光魔法使えないし。


 自分で自分に光魔法を使った事はないが、最近は随分魔法の制御ができる様になったから、もしかして自分で何とか出来ないか?



 目や顔の腫れを取って、泣きすぎて痛む頭を治せばいいか?

 イメージするのはなんだろう…えーと・・・。

 若返ったりしたら困るし・・・。



 そうこう考えているうちにロバート先生がやって来た。


「アシュリー!どうし・・・ブフォッ!」


 そして、、私の顔を見るなり吹き出しおった!

 乙女の顔を見て笑うとは何事だ!


「先生ひどい・・・」


「すまん、すまん。

 しかし、これは酷いな・・・。

 よし、自分で治してみるか?」


 おっ?やらせてくれるのか?

 思いっきり頷いて見せる。


「いいか、お前の『回復』は使うな。『治療』か『癒し』だ!」


 何となく分かるが、今ひとつイメージ出来ない。


「赤く腫れた目や顔がどうしたら治るのか考えろ。それが『治療』だ。

 身体の治癒力を使うのだ。分かるか?」


 少し分かった気がするが、私の『回復』は何が違うか分からん。


「お前が過去に使った『回復』は、良い状態に戻す魔法だ。つまり過去に戻るから若返る。普通は若返ったりしないのだが・・・お前は規格外だから何が起こるか分からん。お前がそれ以上若返ったら大変だ!」


 おお!分かったぞ!

 思いっきり頷く。


「もう少し威力を弱めて『癒し』でもお前なら十分だ。そうだな…『癒し』は気持ち良い状態にすると思えばいい。」


 うーん少し難しい。

 冷えピタ君を貼るみたいな状態かな?


 やっぱり『治療』でいこう!


 赤いのは炎症だ。

 炎症が治り、健康な目と肌の状態になる。

 泣きすぎて頭痛がするのは悲観によるストレスが大きな原因らしい。

 ストレスを無くし元気にする。

 イメージはいけそうだ。

 詠唱は何にしよう?


 充血が治って頭痛が治って・・・

 頭痛にはやっぱりアレだな。



 ロバート先生にもう一度頷いて、魔力を首から上に集中する。

 私が光り始めたのだろうか、周囲がザワザワし始めた。


 でも集中は止めない。

 イメージをしっかりして


 よし!


『頭痛にバフ●リン!』



 あれ?ロバート先生がガックリしているのは何故だろう?

 また変な詠唱したからか?



 自分の頭や顔が金色に光っているのだとすると、傍から見たら変かも知れない・・・。

 でも、ホワンとした温かいものに包まれている様な感触は我ながら気持ちが良い。

 目の痛みも頭痛もなくなってきたのが分かるので、きっと赤みもなくなっていると思う。


 周囲の皆が驚きに目を見開いているが、光魔法を見るのは初めてじゃないよな?


 光が消えて頭もスッキリしたところで、ロバート先生に聞いてみる。



「治ったみたいです!どうでしょうか?」


「ああ、まあ、よく出来た・・・」


 今ひとつ褒め方に難ありだ。

 何でだ?



「アシュリー様、ツヤツヤ・・・」


 ん?

 ツヤツヤ?


「プッ!」


 プッ?

 先生笑ってる?


「ああ、アシュリー。

 どうやらやっぱり効きすぎのようだが、大丈夫だ!」


「アシュリーの光魔法は美しいですね。エイドリアンよりもずっと・・・。

 素晴らしいものを見せていただきましたわ!」

「ええ、私達も。感動しましたわ!」


 え?

 そんなに?


「アシュリー様は、頭にも魔力が通ってらっしゃるのですね・・・すごいですわ!」


 ああ、それは珍しいと何度も聞いているので慣れたな。


「それにしても・・・」


「アシュリー様、ツヤツヤプリプリ・・・」


 何?

 プリプリも増えたぞ!?


「まあ、気にするほどでは無い。魔法は成功だ!良くやった!」


 やっと褒めてくれたが、何か嬉しくない。




 授業が終わり移動する時に、階段の踊り場にある鏡を見たら、ツヤツヤプリプリの意味が分かった・・・。


 うん。

 ツヤツヤしてて、プリプリしてるな・・・。

 見るからに健康優良児っぽくて元気そうだ。


 肌や髪はツヤツヤ、唇がプリプリだ。

 血行が頗る良いのだろう。

 髪も健康になるとこんなにツヤツヤになるものなのだな。今まではやはり傷んでいたのだろうか。

 クラリッサが毎日手入れしてくれているのに…前世の様なシャンプーやトリートメントは無いからか?

 それとも、髪に必要な栄養が摂れていなかったか?


 まあ、いいか。

 これはいい!


 気分も爽快。

 何でも出来そうな気分である!



「アシュリー。何かすごい元気そうだな。

 そのままの勢いで魔法実践は怖いなあ」


「ロバート先生、大丈夫です!

 今なら何でも出来そうです!」


「それが怖いんだって・・・」




〜我が家の事情〜

(本文とは無関係にて、読まなくても無問題)


一昨日、我が家の1階のトイレの温水洗浄便座がぶっ壊れまして・・・説明書やネット検索をしまくって必死で修理を試みたのですが治らず。


チーーーーン!


たった5歳という短い命でこの世を去った便座を交換すべく、価格.comを検索しまくって商品を選び、購入し、届いた便座を設置するまで2日でやり遂げました!

仕事にも行ってです!


因みに、我が家ではなぜかそういった日用大工的な作業は全て私の仕事になっています。

まぁ、得意なんですけどね…。


その達成感も冷めぬうちに、なろうの情報を見た私の驚きと歓びは、奈良の大仏様よりも大きいものでした!

(想像力が貧困で大きいものが大仏しか浮かびません)


便座交換を頑張った甲斐があったというものです!


評価していただいた方、ブックマークしていただいた方、チラッと訪問してくださった方も、皆様本当にありがとうございます。


これから、皆様のご期待に応える事が出来るか不安ではありますが、楽しんでいただけるよう頑張ります!

どうぞよろしくお願いいたします。

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雑談もおもろいって反則でしょww
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