登場人物紹介&世界観&成り立ちの話
第二章終了時点での人物紹介と世界観を整理がてら記録します。
ここまで未読の方はがっつりネタバレなのでご注意ください。
成り立ちの話はプロローグから移植しました。
【登場人物】
▼主要三人+α
◆ レティス
15歳 162cm
銀髪、肩につくくらいの長さを後ろで一つ結び
瞳の色は紺〜濃いグレー(角度によって変わる)
肌の色は薄めの褐色
三日月の南出身、魔法使い
故郷で虐げられていた経験から控えめで遠慮がちな性格。
根は素直で思ったことがすぐ顔に出る。
父は火の魔導師の補佐をしており、母であるイズミ・シラハは水の巫子でマナの側近だった。
自身に存在価値がないと思っており、出生の理由を知るためにノルテイスラへ来た。
◆ ルーフェ・ファーファネル
外見年齢は17,8歳 160cm
亜麻色の髪、長さは胸の下くらいまでのロング
瞳の色はエメラルドグリーン
肌の色は白め
三日月の東出身、風の魔導師
芯が強く温厚な性格。
気を許した相手にはわがままを言うがそうでない相手には温厚篤実であるように振る舞う。
都合が悪くなると黙り込む癖があるが嘘はつかない。
自身が魔導師であることを厭うような素振りを見せる。
魔導師として立つ対外的な場ではほとんど喋らないため『沈黙の魔女』とも呼ばれる。
外見的に小娘と侮られがちな上に言葉尻を捕らえられ揚げ足をとるような相手と渡り合わねばいかないことも多く、否が応でも慎重になった。
◆ ミツル・ハシバ
22歳 182cm
黒髪、前髪長め
瞳の色は濃いグレー、普段は眼鏡
肌の色は象牙
北諸島出身、水の巫子(マナの側近)
巫子の痣の位置は脇腹
冷静で落ち着いた風に見られるが実際は頭よりも感情で考えるタイプ。
自分を律するように行動することを心がけている。
ルーフェとは神殿に連れてこられた幼い頃からの知り合い。複雑な感情を抱いてはいるが表向きは隠している。
◆ シズ
全長20cmくらいの魔獣
白いふわふわの体毛、くりくりの黒い瞳
一見ウサギのように見えるが、その耳は羽の形をしている
ハシバ、レティス、トウマに懐く。ルーフェには塩対応。
▽その他
◇ マナ
外見年齢は14,5歳 151cm
黒髪、長さはセミロング
片方は漆黒の瞳、もう片方は青の瞳
肌の色は象牙の中でもひときわ白い
北諸島出身、水の筆頭巫子
儚くたおやかな印象の水の巫子姫。
◇ セイジ・ミカサ
外見年齢は三十過ぎくらい 175cm
黒髪
瞳の色は黒、隻眼(右目に眼帯)
肌の色は象牙
額に傷あり
北諸島出身、五家の一角であるミカサ家の次男
いかつい見た目に反しておおらかでよく笑う陽気な人。
ハシバとは旧知の仲で頼れる兄貴分。
目的のためには手段を選ばない合理主義者でもある。
◇ ???・トウマ
外見年齢は三十半ばくらい 172cm
褐色の髪
はちみつ色の瞳
肌の色は象牙
北諸島出身、元・水の巫子
先代トウマ家当主の不貞の子
端正な顔立ちの飄々とした優男。
ルーフェを気に入ったように見えるが……?
◇ ???・クラキ
外見年齢は三十後半くらい 163cm
黒髪
瞳の色は黒、丸眼鏡
肌の色は象牙
北諸島出身、元・水の巫子
押しに弱く真面目な性格。
トウマに振り回され、セイジに小間使い的に扱われる苦労人。
【世界観】
舞台は賢者が統べる国『テレサリスト』
やや西よりの上部が欠けた三日月のような大陸。中央と欠けた箇所に島がある。
地水火風の魔導師とそれぞれの巫子が存在することで安寧が保たれている。
魔導師と巫子は為政者ではなくオブザーバー的な立ち位置で、統治方法は各地方で異なる。
言語、通貨は共通。
魔道具と呼ばれる魔石を利用した仕掛けや道具が広く使われ、魔法が日常生活に溶け込んでいる。
体内の陰陽のバランスが崩れると魔力持ちとして何かしらの魔法が使えるようになる。
使える魔法の種類が増えたり威力が増すと『魔法使い』と呼ばれるようになる。
魔力の授受ができるようになると『巫子』と呼ばれる。
◆ ノルテイスラ 北諸島
水精霊の管轄。
本来は四季があり温暖で湿潤な気候。
魔導師が不在となり一年の半分が雪に覆われてしまった。
黒髪黒〜グレーの瞳、象牙の肌の人間が多数占める。
大陸から離れていることもあり、排他的なところがある。
◆ スーティラ 三日月の南側
火精霊の管轄。
西側に熱帯雨林、東側に砂漠が広がる。
一年を通して温暖な気候。
◆ バジェステ 三日月の東側
風精霊の管轄。
山が多く、住める地域が限られている。
他地域との交易が盛んで、色んな髪色肌色の人が住む。
◆ リコオステ 三日月の西側
地精霊の管轄。
豊穣の地。農業が盛ん。穏やかな人が多い。
◆ ??? 三日月の中央の島。
賢者の住まう地とされている。
海流の起点となっているため船では近付けない。
【成り立ちの話】
最初は、精霊とヒトだけがいた。
幾年もの間、仲睦まじく暮らしていた両者だったが、いつの日か精霊たちはその姿を消してしまった。
代わりに悪魔の子が現れる。
その圧倒的な力にヒトは蹂躙されるしかない。
混乱の時代が続く中、ある時、賢者が現れた。
賢者はヒトを導き、悪魔の子を打ち破ったのだ。
そうして、大地に再び平穏が訪れる。
いなくなったと思われた精霊たちは、大地に溶け込んでいた。
姿こそ見えなくなったが、精霊たちの加護は確かにそこにあった。
『魔法』という、精霊の力をヒトは使えるようになったのだ。
時が経ち、精霊に愛される者として巫子が現れた。
対して賢者は精霊の力を操る魔法使いの中から特に優秀な者を魔導師として選び出す。
魔導師と巫子。
両者が揃うことで安寧が保たれると賢者は告げ、その姿を隠してしまった。
それが、テレサリストという国の成り立ちの話。