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ゴブリンから始まる物語  作者: となりの戸愚呂
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95.落ち着かないからちょっと出ます


 食事を終え、軽く明日の打ち合わせを行った。明日はこの人数でのダンジョンの魔物の数の検証する為に1階層から始める事となった。その後に10階層の続きから探索を再開するとの事だ。リンも参加する事になってはいるが·····流石に10階層には連れて行けないだろう。ただ途中で帰ってもらうのは可哀想な気がするんだよな。んー、そろそろ仙術で出来る枠を増やしてみよう。たぶん"アレ"は変身の応用で出来そうな気がするんだよな。大事なのはイメージと定着、そしてそれを固定化し続ける感じだろう。後で試しておこう。


 俺は風呂の準備をするため、レヴィアに浄化魔法を教えてもらいながら風呂の水を清めた。感覚でやるにはまだイメージがまとまっていないので今後も詠唱は必要だろう。でも、慣れないんだよなぁ。前世の記憶がある分、この『我は求む、それらの不浄を由とせず。祓い清めたまえ、浄化の光よ』って······短いと言われればそうなのだが、恥ずかしいんだよ。


 まぁとりあえず後は水を温めるだけだからこの恥ずかしい文言は言わなくて済む。俺はキレイになった風呂の水に手を入れ、魔力で熱を発生させ、更に水の流れを循環させ水温を上げていく。

 しばらく経ってからレヴィアにお湯の温度をこれくらいで良いか聞くと問題無いとの事だ。ただ、俺の今やった魔法に関して「やってることは凄いのですが·······正直引きます」と真顔で言われてしまった。別にいいじゃないか。出来れば便利なんだぞ。


 風呂の準備を終えたので先に女性陣のみで入るように促した。流石にレイナ達と入るのは止めておこう。自制が出来る気がしないし怒られそう。リンは俺と入ると言って聞かなかったがなんとか宥め女性陣側で入ってくれる事となった。

 とりあえずここだと色々と声も聞こえるから先程の"アレ"を出来るように仙術の鍛練を外でやっておこう。




side.リン


 ルゴウから先に入るよう言われた僕達は服を脱ぎ、手拭いを手にお風呂に行った。服を脱ぐ際に思ったんだけど皆スタイルが良くて少し羨ましいなぁ。僕は小柄だし、胸もレイナとレヴィアと比べたら小さいから憧れるんだよね。僕も皆と同じくらいになれたらいいな。ユーリさんは何故か僕の身体を視た時は凄く落ち込んだ様子で「········っく、仲間だと思ったのに······」と呟いていたけど、ユーリさんはたぶん僕より年下だと思うからまだ成長すると思うんだけどなぁ。


「あらぁ、これは凄いわねぇ」


「ああ、これが風呂っていうものか」


「すげぇだろ。入ると感動するぜ」


 レイナったらもう。自分の事のように自慢しなくてもいいんじゃないかな。でも、気持ちは分からなくはないんだよね。お湯に入るのって気持ちいいんだよね。

 僕とレヴィアで皆にお風呂に入る前に身体の汚れを落とすように説明して、それぞれ石鹸を使って身体と髪を洗っていく。後から聞いたんだけどこれちょっと高めのヤツだったんだよね。ルゴウは「肌に優しいなら多少値は張ってもいいだろう。気にせず昨日みたいに使ってくれ」と、さも当たり前の様に言ってたんだ。お肌が荒れるのは僕も嫌だから嬉しいんだけど·····いいのかな。


 そんなことを考えていたらマリアさんが石鹸を手にした時に驚いた顔をしていた。


「ねぇ、レイナちゃん·········に聞いても駄目ね。レヴィア、この石鹸ってひょっとして·····」


「ああ、それですね。あの少し高めの石鹸ですよ」


「えっ!?」「あらぁ、やっぱり?」


 レヴィアが少し困り顔で言うとローナさん達は驚いて身体を洗っている手をピタリと止めていた。そんなローナさん達にレイナは呆れたように言った。


「何をそんなに驚いてるんだ?別に使えりゃいいだろ」


「ば、馬鹿か!これは普通に高いんだぞ!」


「それくらい知ってるよ。ルゴウのヤツにもう少し安いモンでもいいって言ったのに聞かなくてよ」


「だ、だからと言って········」


「それにアイツ「肌のハリやツヤは保った方が良いぞ。レイナはーーー」·······って何でもない」


 一瞬何かを言い掛けて急に恥ずかしくなったのか声を萎めたレイナ。たぶん僕の予想だと嬉しい事を言ってもらったんだろうな。いいなぁ。


 そんなレイナの様子を見たマリアは意地の悪そうな笑顔をしながら言った。


「あらあら、最後の方は聴こえ無かったんだけど·······何て言われたのかしら?」


「べ、べ別にいいだろ。気にすんな!」


「そんな事を言わずに·····ねぇ?」


「ぜってぇ言わねぇ!さっさと身体洗えよ」


「連れないわねぇ」


「············っく、レイナのクセに惚気て·····許せない」


 ユーリさんは恨めしそうにレイナに近くと泡だらけの手でレイナの胸を鷲掴み始めた。


「ちょ、ユーリ!なんで俺の身体を······って止めろ!手つきがおかしいだろ!胸を揉むな!!」


「··········これか?これなのか?········こんな無駄な贅肉がそんなに良いのか」


「てめえ、止めろって言ってるだろが!こうなりゃお返しだ」


「ひゃぁっ!?···········いきなりは卑怯。·······っく、負けない」


 なんか2人とも楽しそうだなぁ。仲悪いのかなって思ったけど凄く仲良さそう。でも、やっぱりレイナのおっぱいって凄い。あの時から思っていたけど形も良いしユーリさんの指があんなに沈んでいるし······やっぱりあれくらいあった方が喜んでくれるかな?もうちょっと育ってくれるよね。


「良かったらお背中流しましょうか?」


 僕が2人の様子を観ていたらレヴィアが微笑みながら声を掛けてくれた。


「うん、ありがとう。お願いするね!」


 さっき2人で少し話したんだけどこの人は問題無さそうかなって思うんだ。

 最初は僕に変な事言い出したからルゴウを何だと思ってるんだって怒ってたんだけど······でもあっちの事ではレヴィアの方が経験あるからああ言われると経験無い僕では満足してもらえないかなって渋々頷いたんだよね。

 まぁ、結局はそれは杞憂だったみたいでルゴウに満足してもらえたんだけどさ。でもびっくりしたのはレヴィアってば僕に「たぶん好きにはならないですよ。1回身体を重ねたくらいで好意は抱かないですよ」と言ってた割には興味を持ち始めてるんだよね。

 その話を今日ルゴウ達が狩りに言ってる時にレイナとしてたんだけど、苦笑いをしながら「まぁ、どうするかは本人次第だからな。俺とリンとの時間が減るのは寂しいけどよ。好きになるのは仕方ねぇよ」って割りきっていた感じだった。正直、僕もそうは思ってるんだ。レヴィアから多重婚について話を聞いたから僕もレイナを受け入れたし、その逆もそうだし········ちょっと複雑ではあるけど取り合うよりは仲良く皆で過ごした方が楽しいからね。

 それに······たぶん僕だけじゃルゴウ全力を受け入れられないかも。レイナが興味半分でルゴウの満足するまでしていいって言ったらしいんだけど·········凄かったらしい。何度も意識が飛んでも終わらなかったって········興味は有るんだけどもう少し経験を積んでからかな。


「はい、終わりましたよ」


「ありがとう。じゃあ次は僕がしてあげるね」


「ではお願いしますね」


 そうこう考えていたらいつの間にか洗い終え、今度は僕がレヴィアの背中を洗ってあげている。柔らかく綺麗な肌。背中越しでも分かる大きな胸······良いなぁ。

 そう思いながら背中を流していると僕の視線に気づいたのかレヴィアはほくそ笑んだ。


「ふふっ、大丈夫ですよ。リンも大きくなりますよ」


「えっ!?あ、ごめん。そんなつもりじゃ····」


「リンはまだ成長しますし、何よりルゴウが居るんですもの。育ちますよ」


「う~、そうかなぁ」


「はい、それに大きさだけが全てじゃないですよ」


「でも、憧れちゃうんだよね」


「行き交う男の視線が鬱陶しいだけですから良いことばかりじゃないですよ」


 うんざりといった様子に僕は苦労もあるのかと苦笑いで返すしかなかった。


 身体を洗い終わって、それぞれお風呂に入っていく。肩までお湯に浸かると心地好い温かさが身体を芯まで温めてくれるのが分かる。やっぱりお風呂って気持ちいい。


「これは中々·······いいわねぇ」


「ああ、疲れた身体に染みるな」


「············ふぃ~」


「な、良いだろう。俺も気に入ってるんだ」


 マリアさん達は初めてのお風呂の心地好さに表情が緩んでいる。僕も初めての時はあんな感じだったんだとなんだか可笑しくなってつい笑ってしまった。


「それで、レイナちゃん。ルゴウとはどこまで進んだのかしら?」


「どこまでって·········」


「まぁその指に嵌まっている物を視れば大体は分かるんだけどね」


 マリアさんがニヤリと笑いながら目線をレイナの指へと向けると気恥ずかしくなったのかレイナは口までお湯に沈みこんだ。

 『繋ぐ指輪』。結構希少な物なんだけど偶然手に入った物らしい。僕も話には聞いたことはあるけど実際に見れるとは思ってなかった。そしてそれが僕の指にも嵌まっている。これが僕にも現れた時のは思わず驚きと嬉しさが込み上がってきたんだよね。ルゴウは僕の事もしっかり想ってくれているんだって。思わず僕も自分の指に嵌まっている指輪を撫でてしまう。今もあるか、幻ではないのか確かめる様に。


「それで、レイナちゃん。いえ、リンちゃんでもいいわ。ルゴウのアレってどうだったのかしら?」


「······アレってなんだよ」


「アレって?」


 訝しげな目で見るレイナと言っている意味が分からない僕はそう聞き返すとマリアさんは口元を片手で隠しながら、でも目尻はこれでもかという風に下げながら言った。


「決まってるじゃない。男の人のア·レ。ち○こよ。ち○こ。大きいの?それとも小さめ?」


「「んなっ!?」」


 いきなりの言葉に僕は声が出せず、一瞬今朝の事を思い出してしまい恥ずかしくて黙ってしまった。代わりにレイナとローナさんが声を上げ固まっていた。はっと我に返ったレイナは僕と同じく顔を赤く染めながらしどろもどろしながら言った。


「し、知るか!お、大きい·····とか、そ、そんなもん·······俺はわかんねぇよ!」


「そうですもんねぇ。男っ気無かったものね。リンちゃんはどう?」


「ぼ、僕も·····レイナと同じ······です」


 うぅ、し、知らないもん。一昨日初めて見たし·····大きいか、なんて········そんな残念そうな顔をしないでよ。


「あらぁ、残念。じゃあ性欲はやっぱり強いんでしょ?だいぶ求められているんじゃない?」


「ちょ、ちょっと待てマリア!い、いいい、いいきなり何を言っているんだ!!お、男の······アレ······とか······せい······よ、く······って·········」


 ローナさんも同じ様にあたふたしている。こういうのってやっぱり恥ずかしい話だよね。なんでマリアさんは何でもないかの様に言えるかな。


「だってぇ、興味あるでしょ?ユーリちゃんとレヴィアはどう、気にならない?」


「········気にならない。むしろそんな事言えるマリアが可笑しい」


「んー、私は········そうですねぇ」


 ユーリさんはマリアさんにジトっとした目で見つめているけど、レヴィアは僕とレイナをチラッと見てから態とらしく頬を綻ばせ手を頬に当て言った。


「私は前の旦那しか経験なかったのですが、大きかったですよ。性欲も期待以上でした」


「「「·········え?」」」


 3人とも理解が出来ず固まってしまった。僕とレイナはルゴウの性欲が強い事は知っていたのが大きさは初めて知ったので気恥ずかしくなってしまい顔が赤くなってる気がする。········ルゴウの大きかったんだ·······うわぁ。


「え··········あぁ、すまん。レヴィア。冗談······だよな?」


「そ、そうよねぇ。も、もうレヴィアったら········ね?」


「··········状況が飲み込めない。いや、したくない」


「いえ、冗談ではないですよ。ね、レイナ。リン」


「「「···········えぇ~」」」


 レヴィアがきっぱりと3人の疑問とかを切り捨て、同意を求める様に僕達を見てきたので頷くと若干だけど引いた感じがあった。


「最初はちゃんと監督しながら私にもおこぼれを貰おうと思ってたのですが、ふとリンの事を思い出して閃いたのです。おこぼれじゃなくて監督とお勉強を含めて私も交ざれば一石二鳥ではないかと」


「い、いやいや。何が一石二鳥なんだ。どっちにしてもレヴィアがしたかっただけじゃないのか?」


「リンはルゴウと付き合えるようになって幸せ。私は興味と欲求を満たせて良いことずくしです」


「·········監督はどうした。·······ほぼ私情ばかり」


「·············はて、なんの事でしょう?レイナもリンも私が加わって勉強になりましたよね」


「ここで振るなよ··············まぁ勉強にはなったけどよぉ」


「あ、あはは·······そうだね」


 うん、確かに勉強になったんだよね。ただ、うん。監督っと言うか結局··············うん、皆して自重出来て無かった気がする。止める人も出なくなったし。


「ふむ·······じゃあお姉さんもお勉強の為に参加させーーーー」


「「それは駄目!!」」


「なんでよぉ、レヴィアが良いなら私も良いじゃない?ケチくさいわよ。·······あと、リンちゃんその怖い顔やめて」


 怖くはないと思うけど、ただちょっと威嚇してるだけだし。軽い気持ちで手を出さないで欲しいだけだし。勉強ならレヴィアだけで十分だよ。


「レヴィアは·····まぁ、俺もリンも渋々了承したから良いけどよ。好きでもねぇってヤツには渡せねぇよ」


「そうだよ。本当は、本当は!僕も嫌だったんだよ。経験の無い僕でもルゴウに満足してもらう為にもって事で本当"は"嫌だったんだけど了承したんだから。軽い気持ちでルゴウに近づかないで欲しいな」


「わ、わかったわ········だからリンちゃん落ち着いて~」


 僕は精一杯の怒っている顔でマリアさんににじり寄ると少し青ざめたような顔で後ずさっていた。


「私も最初リンにああやって迫られたんだけどやっぱり迫力ありますよね」


「だなぁ」


「あ、あぁ·····」


「·········リン、怖い。むしろレヴィアよく許可貰ったね」


「はい、頑張った甲斐がありました」


 しばらく僕はマリアさんを威嚇して、ルゴウに近づけさせないようにしようと心に誓った。好きでもないのに近づけたのはレヴィアで最後。それ以降は受け付けないから。·······好意を抱いてるなら許しはするけど······そうじゃないなら僕が許さない。

 マリアさんが謝ってきたので僕はそれを受け入れ、後はちょっとした小話をしていた。レヴィアがルゴウのアレ大きさを詳しく言ったら何故かローナさんは顔真っ赤にしてお風呂の中に沈んでいったり、復活したと思ったらぶつぶつと何か呟いてたのが気になった。他には美味しいご飯屋さんとかお菓子の話だったり、化粧品の話もしてお風呂の時間を満喫しました。


善行 9/108

下関係の話が多めで申し訳ないです

想像上のガールズトークを描いたらこんな事になってしまいました

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