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ゴブリンから始まる物語  作者: となりの戸愚呂
94/124

92.想い届かず

前回のオーバー分となります

やはり予想以上に長くなってしまいました


 食事を終えた俺は後片付けを任せ、浴槽にお湯を張ることにした。今日は2人用ではなく広い方で良いか。3人が入るとしたら小さい方じゃ狭いしな。勿論、狭いってのは女性陣の話で決して他意はない。流石にレヴィアを待たせるのは気が引けるし邪魔者扱いはしたくない。


 さて問題の湯張りだが正直魔力が足りるか不安である。食事で幾分か感覚的に回復した気がするが·····ここは安牌としてマナポーションを飲んでからにした。これで事足りるだろう。そう考え魔法でお湯を湯船にどんどん入れていく。

 ··················結構な勢いでお湯を出しているが中々溜まってくれない。まぁ多人数用だしな。2人用とは訳が違うだろう。俺は早く溜まらないかと考えつつお湯を出し続けているところで後ろから声を掛けてきた。


「相変わらず器用でおかしな魔法使いますよね」


「おかしなとは何だ。生活の為に試行錯誤した結果出来たものだ。やろうと思えばレヴィアも出来るんじゃないか?」


「出来ないと思いますよ」


「そうか?イメージやコツさへ掴めば割かし簡単なんだが」


「それが本来難しい事なんですよ」


 俺は特に振り返らずそう受け答えしているとレヴィアは少し呆れた口調で返してきた。そんなに難しい事なんだろうか?


「ルゴウ、お湯は張れたか?」


「ちょ、ちょっとレイナ待ってよ」


 そこへレイナとリンもやって来た。なんでここに皆が来ているんだと思い振り返ると··········なんで皆もう脱いでいるんですかね?リンとレヴィアは手拭いで前を隠しているのが幸いだがレイナに至っては手に持ってるだけで隠そうとしてないし。

 俺はすぐに湯船へと顔を戻し今見た光景を意識しないように言った。


「ま、まだ途中なんだが·······なんでもう皆脱いでるのさ」


「良いじゃねぇか。早く汗流したかったしよ」


 カラカラっとレイナは笑いながら言い、俺は片方の手から出ている魔法を一旦止め頭を抑えた。


「··········レイナはそうだと思ってた。だがリンとレヴィアが一緒に来ているのが分からんのだが」


「え、えーっと·······レイナに便乗してかな。お風呂って言うのに興味あったし·······それに·······ね」


「リン。もっとはっきり言ったらいいじゃないですか。ルゴウと一緒に入りたかったって」


 照れているのか目を泳がせてるリンにレヴィアはやれやれといった感じで背中を押す様に言った。


「ふえっ······いやぁ················うん。そうなんだよね。レイナから2人で入ったって聞いたから羨ましいなって思って··········イヤ、だった?」


 リンの恐る恐る探るような物言いと上目遣いな表情に昂りそうになる気持ち抑え首を横に振った。


「イヤじゃない。むしろ大歓迎だ」


「よかったぁ。······えへへ」


「だから不安がる必要は無いって言ったでしょう。しっかり喜んでくれてる様ですし」


「うん!」


 喜んでいるところに悪いんだけどまだ問題は残っているからね。恋人である2人は分かった。俺も入れて嬉しいしこのまま仲良くイチャつきたい所ではあるんだ。でもさ、そうじゃない人が何で脱いでいるって話になるんですよ。ねぇレヴィアよ。

 俺の何か言いたげな雰囲気を感じ取ったのかレヴィアは何の事は無いように言った。


「私は1人で待つのは寂しいじゃないですか。それなら混ざれば解決しますよね」


「いや、解決しないだろ。それに恋仲でも無いのに無闇に肌を晒すのはどうかと思うぞ」


「減るもんじゃないですからいいじゃないですか。ルゴウは私の裸体に眼福と思って見てもらえれば良いですしね」


 確かにそりゃ·········ねぇ。この光景は眼福だとは思っているけど見ても大丈夫なのか?後でリンとレイナから怒られないか?いや、そもそも2人が何も言ってないから問題ないか。見ても良いって許可ももらっているからもう振り返るか。うん、そうしよう。


 俺の中で踏ん切りがついたので再度リン達に顔を向けると最高の景色が目に入った。レイナの身体は見慣れてはいるがやはり何度見ても良いな。引き締まってはいるが筋肉質ではなく女性らしい柔らかさを兼ね備えているし出るところ出てるし文句はない。リンは少し華奢に見えるが胸は······うん。レイナよりは小さめに見えるが十分大きい方だと思う。正直もう少し小さいのかなとは思っていたんだが着痩せしてたみたいだ。レヴィアは出るところ出てるし引っ込む所は引っ込んでるしレイナ同様のスタイルである。たぶん胸の大きさはリンと変わらない位だと思うがそれでも中々·······うん、いい。


 あんまりまじまじと女性の身体を見るのも如何なものかと思い興奮する気持ちを無理矢理抑えつけた。そんな俺の気持ちを察してかレヴィアはニヤニヤと悪い顔をしながら言ってきた。


「ご感想はどうですか?」


「·················正直に最高です」


「あら、それだけなのですか?」


「それ以上は勘弁してくれ」


「しょうがないですね。勘弁してあげますよ」


 っく、言いづらい事聞きやがって。ホッとはするけども。レイナはケタケタ笑うな。後、リンさん?苦笑いしつつも俺に近寄って来るのは何故ですか?絶対に抱き着いてこないでね。まだ暴走したくはないからな。


「と、とりあえず丁度半分位は溜まったから先に身体を洗ってもらって大丈夫だ。人肌よりは少し温かめに出してるが熱かったら言ってくれ。調整するから。道具はレイナに聞けば教えてくれるだろう」


「おう、任せておけ。よっしじゃあ先に身体を洗うとするか」


「はい、レイナお願いしますね」


「温かいお湯に入るの初めてだから楽しみなんだよね」


 よし。意識が風呂にいってくれてよかった。これで難は逃れた··········はずだよな。いや、このあと一緒に入るとかリンが言っていたから先送りにしただけか。········俺の理性持つかな?違うな。レヴィアも居ることだし持たせないとな。流石に暴走するのはよくないだろう。だから臨戦態勢になりそうなマイサンよ、鎮まってくれ。


 俺の葛藤を他所にレイナに教えてもらいながら身体を洗いはじめていた。


「~~~~っくぅ。温かい」


「本当ですね。今まで水や温かいお湯に濡らした手拭いで身体を清めていたんでこれは新鮮で気持ちいいですね」


「だろ!教えてくれたルゴウ様々なんだよ」


「あっ、石鹸もあるんだね」


「ルゴウは綺麗好きなのかこの前買ってたんだよな。お陰で汚れが落ちてる感じがして良いぞ」


 ·············いかんな。なんか余計に直視出来なくなってきた。濡れている身体や1つの動作毎に揺れる胸、石鹸の泡とかで妙に艶かしく見えてしまう。俺の理性は大丈夫か?本当に持って欲しいんだが·······頑張ろう。


 レイナ達の嬉しそうな声を聞きながらも暫くして何とか湯船にお湯を張りを終えた俺は一度気持ちを落ち着かせようとこの場から離れようとした。が、目の前にリンがニコニコとしながら裸体を晒し待ち受けていた。なんで手拭いとかで隠してないんですかね。


「ルゴウ、終わった?」


「あ、ああ。今終わったところだ」


「じゃあ一緒に入ろうよ」


「··········はい」


 俺は逃げれないと判断し、離れた場所へと移動した後服を脱いだ。せめてもと考え興奮状態のモノを手拭いで隠しながらリン達の所に戻るとレヴィアはまた悪い顔をしながら言ってきた。


「観念したんですね」


「まあな。俺は身体を洗うから先に風呂に浸かっていてくれ」


 俺は肩を竦め開き直りながらも湯船から湯を掬い身体にかけた。温かくて気持ちがいい。次に石鹸を手に取ろうとしたらレイナが横から掠め取った。俺は訝しげに見ると隠す気がない肌を見せつけながらニヤニヤとしている。


「レイナ·········石鹸を使いたいんだが」


「まぁまぁ。折角だしいつも通りしてやるよ」


「今日は勘弁してくれ、ホントに」


 なんで乗り気なんだよ。と言うかいつも通りやったら大変な事になるくらい分かっているだろうに。何を考えているんだよ。


「いいじゃねぇか。さ、大人しくされるがままになっておけ」


 そう言うと同時に俺から手拭いでを奪い取っていった。咄嗟の事で守ることが出来ず俺の臨戦態勢のモノが顕になり、それを見たレイナは一瞬キョトンとしたが再度ニヤ気顔をしていた。


「今日はなんで隠しているのか不思議に思っていたんだが·······こう言うことか」


「う、うわぁ········これが······」


 いつの間にか近付いていたリンも俺のモノを視ながら顔を赤らめ口許を手で隠していた。


「··············あんまり視ないで欲しい。その·····なんだ。生理現象だから日頃からこうじゃ無いからな」


 人の目が多くなると意外に恥ずかしくなるな。後、レヴィアさん。そんな呆けながらもガン見しないでもらえますかね。貴女は旦那さんいたんだから見慣れてはいたでしょうに。


「確かにいつもこうじゃ無いもんな。ようしさっさと始めるか。リンも手伝ってくれ」


「う、うん!」


 レイナはそう言うと手に持っている手拭いに石鹸を擦り泡立たせ始めた。リンも同じ様に自分の手拭いに擦り付け泡立たせた。


「じゃ、じゃあいくね」


 リンは一言そう言うと俺の背中を洗い始めた。うん、力加減は丁度よく気持ちがいい。


「さてと、じゃあ俺は前にすっかな」


「エロいこと抜きで頼むぞ」


「それは約束出来かねないな」


「なんでだよ」


 ニヤニヤとしながら俺の腕や胸を順番に洗っては俺の反応を面白がっている。くそ、いい加減にしないとその豊満な胸を揉みし抱くぞ。

 そんな俺達の様子を意識を戻したレヴィアはニヤニヤと面白そうだと思ったのか茶化してきた。


「いつもこんな事レイナとしてるんですね。いえ、さっきのレイナの口振りだとこれよりも凄いんですか?」


「うるさい。いいじゃないか別に」


「否定はしないんですね。やっぱり思った以上に爛れた性活をしてたんですね」


 絶対にその生活は違う字の事だろう。勘弁してくれよ。···············ってかリンさん?なんか背中から布じゃない柔らかい感触がしてるんだけど。後レイナ。そこは自分でやるから触ろうとしないで。とりあえず一度2人を止めなければいけない気がする。


「ふ、2人とも一旦ストップ!いや、タンマ!待て待て待て待て」


 俺の慌てた声に2人は一旦止まってくれた。しかしリンは止まってくれたものの、俺の脇から腕をまわし強く抱き着いてきて柔らかい双丘を押し当ててくる。っく、この子は何してるんだよホントに。


「どうしたんだ?何かあったのか?」


「どうしたもこうしたも······その前にリンは一回離れてくれ」


「やだ」


 そう短く言うとよりいっそう強く抱き締めてくるリンについ反応してしまう。それを目の前で見ているレイナは段々と熱っぽく、そして意地の悪そうにな顔で俺を見てくる。


「ははーん。そういうことか。まぁしょうがねぇか」


 そう言うとレイナはお湯の入った桶で自分に付いている泡を流し、俺の下半身の泡も流した。いや、まさかね。


「レ、レイナ。まさかとは思うが一旦待とうか。レヴィアもいるんだぞ」


「大丈夫、大丈夫」


「いや、何が大丈夫なんだよ。レヴィアも何か言えよ!」


「私は別に気にしないですよ。むしろそちらに加わりますし」


「はいぃ!?」


 てっきり止めるもんだとばかり思っていたがまさかの裏切りで声はひっくり返ってしまった。ってかなんで皆乗り気なんだよ。俺以外止める気配すらないしこの感じ2人も承諾済みっぽいし·········なんでや。

 俺が混乱しているのを他所に話は進んでいく。


「さ、リン。ルゴウはな、こうすると喜んでくれるから覚えておいてくれよ」


「う、うん。ぼ、僕も後でするからしっかり覚えるよ」


「私も加わりますんで2人ともしっかり男性の扱い方を学んで下さいね」


「ちょ、ちょ、まーーーー」


 俺の意思を無視し事が進んでいく。こうなりゃ自棄だ。楽しんだ者勝ちだろう。理性、何それ美味しいのってくらいでやってやろうじゃねぇか!



················

···························

·····································


「くあー、疲れた身体に染み渡るぜー」


「本当にそうですねぇ、気持ちがいいですね」


「う、うん。そ、そうだね········」


 先程までの激しい戦闘の疲れを癒す為に全員かいた汗を一度流してから湯船に浸かっている。リンは初めての経験と気恥ずかしさのせいか小さくなっている。ん、俺は大丈夫かって?そりゃ勿論········疲れて湯船の縁にもたれながらぼんやりと3人を眺めているよ。


「しっかし、改めてルゴウの性欲は凄いよな。まだまだいけるだろ?」


「いけなくはないが休憩が欲しいとは思ったよ」


 本当に代わる代わるは正直に疲れた。でもその分俺も何だかんだで楽しんでいた部分もあったから怒るのは違うだろう。だがリンは申し訳なく思ったのかシュンとしなが言った。


「うぅ······なんかごめんね」


「リンが謝る事はないぞ。自制してなかった俺が悪いし」


 リンは初めての割にはレイナと競う様にグイグイきていたからな。逆にレイナはある程度自制してリンを優先させていたと思う。


「そうですねぇ、初めてのリンに対してあれは如何なものかと思いますよ」


「··········流石に俺も自重しなさ過ぎたと思ってる」


 可愛くてついな。自制が利かなかったのは悪かったと思ってる。そんな俺の態度を見てやれやれと肩の力を抜きレヴィアは言った。


「まぁ反省してるのは良いことですけど······1つルゴウとレイナに聞いてもいいですか?」


「ん?なんだ?」


「構わないが·····」


「まさかとは思いますがあれを毎日2人でヤっていたんですか?」


 レヴィアの恐る恐る聞く様子に2人ともキョトンとし互いに顔を見合せ何でもないかのように言った。


「まぁ、そうだが········むしろ風呂上がって寝る前にもしてるぞ。なぁルゴウ」


「そうだな。流石に風呂の時はこんなに疲れるまではしないが寝る前は自然と·····な」


「う、うわぁー。そうなんだ·····」


「はぁ·····全く。よくもまぁそんなにしますね」


 先程の事を思い出したのかリンは顔を赤らめ、レヴィアは呆れ果てていた。そんなレヴィアの反応にレイナは不満げだがやや恥ずかしげに言った。


「い、いいだろ別に。大体は自然とそうしちまうんだからしゃーねーじゃねぇか」


「まぁ付き合いたてですし、それにルゴウの大きさは並みじゃないんで私も凄く満足出来ましたし·······しょうがないとは思います。ただ、探索には支障が出ない様にある程度は自重してくださいね」


「お、おう。つっても俺は最近シた方が身体の調子が良いから問題無いんだけどな」


「調子が良い?·········もしかしてその薬って瓶の形が菱形で栓の部分がハート、お値段も金貨で1枚だったりしませんか?」


 何で薬の話をしてるんだ?なんかヤバい薬なのか?レイナも疑問に思っているのか首を捻りつつ応えた。


「ん?ああそうだが·······値段は割り引きしてもらって銀貨8枚にしてもらってるがな」


 レヴィアはやっぱりと思ったのか頭を抑え、レイナに向き直りながら説明した。


「レイナ······一応それもその薬ですがサキュバスの素材も入っているので精力を力へと変換させる物ですよ。副産物に使用者の性欲も向上しますし」


「なっ!?」


「知らずに買ってたんですか········普通の薬は初心者の冒険者でも手が出やすい価格ですよ。そっちのは倦怠期の夫婦や娼館の人が使ったりする薬なんですよ」


 ·············マジかよ。レイナってば何を買ってたんですかね。だから積極的になっていたりしたのか?ってか店員何を勧めてるんですかね!?


「じゃ、じゃあアレか?俺がルゴウに積極的だったのって······」


「それは薬だけのせいじゃないと思いますけどね。たぶん今までの抑制されていたものが解放されてただけだと思いますよ」


「~~~~~~っ!?」


 レヴィアの言葉に思わず顔を赤らめ口をつぐみ湯船へと沈んでいってしまった。まぁ、そうなっても仕方ないよな。俺としてはこのままのレイナでいて欲しいから何も言わないでおこう。


 そんなレイナの見ていると少し復活したのかリンが近寄ってきて俺の腕をつついてきた。何だと思い顔を向けると照れた様子で聞いてきた。


「ぼ、僕もそのお薬使った方が······いいかな?」


「········無理しなくていいよ。結構高いし。リンも十分可愛いから」


「うん、わかった。········でもその内、ね」


「お、おう」


 そうまでしなくても良いのに······まぁ、そこはリンに任せておこう。俺としてはそれがなくても今まで通りに可愛がるつもりだし。


 その後は皆でゆっくりと風呂に浸かり堪能していた。さて、寝る前に今日回収した魔石を吸収して進化に備えるだけだな···············


「いや、ちょ、ちょっと。皆疲れたろ?俺も魔石を吸収して進化に備えたいんだけど」


「そんなもん後からでも出来るだろ?」


「そうですよ。私も久し振りなんですからもう少し堪能させて貰いますよ」


「ぼ、僕もレイナに負けない位可愛がってもらいたいんだから」


 迫る3人から及び腰のゴブリンというなんとも奇妙な光景がそこにあった。普通逆じゃね?


「大丈夫ですよ、ローナ達は明後日に来ますし明日は支障出ても問題ないですよ」


「ま、まぁそうだけど··········」


 実際そうなんだけどさ。俺としては結構激しめだったから労りたい気持ちがあるんだよ。

 そんな微妙な反応にレイナとリンは少し寂しそうな表情で言ってきた。


「今日はもうイヤなのか?」


「だめ········かな?」


 俺は2人の表情を目にして一度天を仰ぎ、そして決心した。


「よし!やろう!沢山、嫌ってほどヤろう!」


「よっしゃ」


「うん、いっぱいしようね!」


「なんか納得出来ないですが·····まぁいいでしょう」


 進化なんて二の次だ。女の子からこうまで言われてしないのは男として駄目だろう。今日は望み通り沢山可愛がってあげよう。

 俺は3人を寝室として使ってる場所へと連れていき第2回戦へと突入していった。


善行 9/108

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