91.結論は保留
本当に投稿が安定しなくて申し訳ありません
続きは書き進めていたのですが自分の使っているアプリに文字数オーバーで怒られてしまったので一旦区切らせてもらいました
今回は短めの内容です
レヴィアとリンが買ってきた串肉等を食べながら俺は先程のリンの言った事について聞くことにした。
「なあ、リン。気になった事があるんだがいいか?」
「ん?いいけど何の事?」
「さっき言ってた俺の姿についてなんだが·····あの時は変身は覚えて無かったのにどうしてそう見えたんだ?」
「ああ、その事だね。正直僕も分からないけどそう見えていたんだよね。······ほら、前に変身してもらった時に僕は驚いて無かったでしょ」
「確かにそうだったな」
「僕はその時からルゴウの姿が時々そう見えていたから驚かなかったんだよね」
「だからああ言っていたのか」
リンはハニカミながらそう言うが、だからと言って何でそう見えたのか一向に分からない。レイナもある朝にふとそう見えていたと言ってたが······何が切っ掛けなんだろうか?
「もしかしたらなんですが、ルゴウが時折人の姿に見えるのは仙術が起因してるんじゃないでしょうか?」
俺とリンの話にふと思い付いたのかレヴィアが言ってきた。しかし、俺は何故それがと思い首を捻ると更にレヴィアが付け足した。
「以前、レイナと闘っていた時に仙術を使ったじゃないですか。私もその時に目の錯覚かと思ったのですが段々とルゴウの姿が人に見えていたんですよね。その場にいた他の人達もそのような事を言ってましたよ」
「あー、周りの人も確かに言ってたね」
レヴィアの言葉にリンも頷いた。俺はレイナとの試合は必死だったから周りの声なんて気にしる余裕なんてなかったからな。そう見えていたなんて驚きである。確かにその線は信憑性は高そうだが·········
「仙術が·······か。んー、でもなぁ」
俺はそれに煮え切らないような反応を返すとレヴィアもそう思っていたのかコップに一口付けてから言った。
「まぁ、あくまで推測ですからね。後は考えられるのは元は人で呪い等の類いが·····とも考えたのですがそうじゃ無いですしね。産まれた時からゴブリンだと聞いてますんで」
「流石にそれは······考えにくいんじゃないか」
元は人だったのはそうなんだが、それは前世の話だしな。それに呪いではなく神様からの温情で条件を満たせば人間になれるとは言われているが······どうなんだろうか?わからん。
「そうですよねぇ。レイナはルゴウと一緒にいたんですから仙術を使った時にどう見えてたんですか?」
「ん?んー·······んー?」
話を振られたレイナは酒に口を付けながら思いだそうとするが首を捻るだけであった。その様子にジト目で見つめながらレヴィアは言った。
「···············その反応は特に気にしてなかったんですね」
「·············すまん。気にしてなかった」
「まぁいいでしょう。何となくそうかとは思ってました」
レイナが素直に謝ったのでレヴィアもいつもの事だと思い表情を緩めた。俺ももうこの事については一旦保留で良いだろうと思い違う話をすることにした。
「話を変えるが、今日ダンジョンの探索で10階層まで進める事が出来たんだがレヴィアの意見を聞きたいんだがいいか?」
「良いですよ。聞かせて下さい」
「あ、僕も気になる!聞かせて!」
俺は10階層までの魔物の事や合間合間に記入した雑な地図を見せながら説明するとリンは目を輝かせながら興味津々にレヴィアは何やら考え言った。
「オーガが出てきたんですね·····レイナは分かるんですがやっぱりルゴウの強さはおかしいですよね」
「別におかしくはねぇぞ。これくらい普通だろ。なあ」
レイナが同意を求める為にふってきたがレヴィアがジト目で俺を視てくるのが困るんだけど。
「普通······かどうかは分からんが、日頃の鍛練の成果って事でおかしくはない·····はず」
俺もレイナに背中を押されていなければオーガは倒せないとは思っていたので若干歯切れが悪くなってしまった。俺の言葉にレヴィアは溜め息を吐きながら呆れていた。
「日頃の鍛練の成果でもゴブリンジェネラルがオーガに勝つなんて聞いた事無いですよ」
「で、ですよねぇ」
そこは正直に同意できる。俺のゴブリンのイメージ的にも無理だって思ってるし。まぁそれを言ったら人間だって勝てるイメージなんて無いし、ましてやドラゴンとかもそうである。この世界では見た目で判断は良くないんだろうなとつくづく思う。
「でもよぉレヴィア。実際にルゴウは倒せたんだから気にする事はねぇだろ」
「しかしですねぇ·····」
「細けぇ事は考えるのは止めようぜ。でだ。ローナ達と合流出来たらダンジョン行くんだろ?10階層までは転移出来るからそれ以降の事の話をしようぜ」
レイナの言い分に納得はしてなさそうなレヴィアであるが、渋々といった様に頷いた。
「まぁそうですね。ルゴウの話ではダンジョンの魔物の数が増えるので1階層辺りの探索時間はかなり掛かると予想してます。魔物も強いはずですので残念ですがリンはここで残ってもらうか1度街へと帰ってもらう事になるでしょう」
「だな。俺たちは問題ないがリンはまだまだ経験が不足してるひよっこだしな」
確かにレイナの言う通りリンは最近冒険者になったばかりで経験が浅い。上位種の魔物は倒すことも出来ないだろうし足を引っ張る可能性が高い。その事はリンも分かってはいたので肩を落としながら悔しそうに言った
「うー、残念だけどしょうがないもんね。素直にお留守番しているよ。ユンにはここに行くって言っておいたから暫くは帰らなくて良いと思うし」
「すまないな連れて行ってやれなくて」
俺は落ち込んでいるリンに申し訳なさそうに言うとリンは首を横に振った。
「いいよ。ルゴウは気にしないで。その代わりお話聞かせてね」
「ああ、任せておけ」
「あ、でも死なない様に気をつけてね。ルゴウに何かあったら嫌だし·····」
「もちろん気を付けるよ。リンも危ない事はしないようにな」
俺はリンの頭に手を置き撫でると気持ち良さそうにされるがままになっていた。リンは「あっ」と声出すと少し照れつつ、姿勢的に上目遣いになりながら言った。
「あの、ね。帰ってきたら何だけどね。ギュって抱き締めてくれたらいいなーって······駄目かな?」
「それくらい構わないぞ。むしろ言ってくれれば何時でもするから」
「やったー。じゃあもう1回ーーー」
「それは風呂に入ってからな」
喜んだ所で悪いがこれは譲れない。絶対に汗臭いし血生臭いだろ。せめて綺麗になってからな。
俺がツッコむとリンは笑顔から一転して頬を膨らませむくれながら言った。
「何時でもって言ったじゃん」
「汗臭いからまた後でな」
「ん、ん!!話は戻して良いですか。ほらレイナも拗ねないで」
「べ、別に拗ねてねぇし。ちょっと羨ましいなぁって思っただけだし·······って俺の事は良いから話を続けろよ!」
図星だったのか慌てながらも否定はするが、小声で言った事もばっちし聞こえてるぞ。
俺とリンは微笑ましそうにレイナを見つめると居心地悪そうに目を反らしながら酒を飲み始めていた。そんな俺達の様子に埒が明かないと思ったのかレヴィアは手を軽く叩きながら言った。
「はいはい。では続きなのですが、先にローナ達と話した結果を伝えますね。今回の方針としては行けるところまでは進めて無理をしない探索となります。これはどれくらい深いダンジョンなのか分からない為ですのでレイナもルゴウも無茶はしないで下さい」
「了解」
「ギルドも急いで無いとの事なのでゆっくり進めても特に何も言われないでしょう。ただ、もしかしたら他の冒険者もダンジョンに来るかもしれないと後日言われましたので覚えておいて下さい」
「ま、そりゃそうだろうな。いつまでも俺達だけの攻略じゃ無いだろうし、ある程度情報や噂が出わまればそうなるだろう」
「その際に多少の干渉は在るかもしれないので問題は起こさない様にしてくださいね」
「あったり前だ。基本中の基本だろ」
レイナはレヴィアに何を今更といった様子で返すと、レヴィアはお前が言うなと言いたげな表情をしていた。そして釘を刺す為か少し声を落としながら言った。
「そういってもレイナが特に不安何ですけどね」
「そりゃどういう事だよ!」
「どうって·········」
レヴィアが俺を一瞥してきたが俺も何の事なのか分からないんだが·····
「まぁ、その時はその時ですね。兎に角ローナ達と合流したらダンジョンの続きを探索しましょうか」
「なんなんだよ····ったく」
レヴィアはこれでダンジョンの話は終わりといった雰囲気を出し、冷めてしまった手元の串肉を食べ始めた。レイナもレイナでムスっとしながらも同じ様に串肉に手をつけていた。
結局レヴィアが何を言いたかった分からずじまいだ。何を言いたかったんだ?まぁ気にしないでおこう。
善行 9/108




