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ゴブリンから始まる物語  作者: となりの戸愚呂
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41.目が覚めたら·····


 目が覚めるとそこには知らない天井があった。まだ目蓋が重く感じるし、軽く頭痛がする。ここはどこだろうか?

 とりあえず気だるく感じる身体を起こし布団から出ようとする。するとムニっと柔らかい感触が手から伝わってきた。心地好く柔らかい感触がクセになりそうで堪能しつつ気になり手元を見てみると·····そこにはレイナの胸を鷲掴み(揉んでいる)してるではないか。


·················

·······················

·····························え、何故に?どういう状況?

混乱する思考の中で何とか昨日の事を思いだそうと必死に辿っていた。


 えーっとまずは1軒目で腹ごしらえをしつつ酒を飲みまくり、2軒目は酒を飲みまくってまだ潰れない俺にレイナとレヴィアに気に入られた感じで3軒目に向かい、皆かなり出来上がっていた感じで何喋っていたか覚えてないくらいだったな。

 んで、レイナが疲れの所為かウトウトし始めたからお開きってなったのは覚えている。普段宿に使ってる所まで行ってレヴィアでは運べないから俺がレイナを部屋まで運ぶ事になったんだよな。····あん時レヴィアが別れ際いい笑顔してたような····まぁいいか。


 レイナを運び終えた後はウトウト通り越して半分寝ているレイナの装備を外してベッドに寝かせようとした時に腕をがっちり掴まれていたからとりあえず放すまで付き合ってたんだ。後は座りずらいから俺も装備を外してたのは覚えてる。そこからは記憶にない。たぶん寝てしまったんだろう。


 ········んで何で俺もベッドで寝てんだ?床で寝ていたような。寝惚けて入ってしまったんかな?まぁいいか。とりあえずは、だ。この状況をどうにかしないと。

 幸いまだレイナは起きてはいない。ここは起こさない様に手で掴んでいるものを離して·····離して·····離····し····て····


 ·····駄目だ、心地好い感触が離そうとしない。もう少し堪能していたいと言う欲求が強すぎる。そもそも鎧を脱いだことにより隠されていた大きい物が悪いんだ、うん。


 いや、言い訳しないでさっさと離そう起きたときが怖い。俺は名残惜しいがその柔らかい山から手を離して一旦落ち着くことにした。

 進化の過程で身体はすっかり大人(?)になっているためマイサンが元気いっぱいなのでこれは見られたら恥ずかしいので鎮める為、宿に迷惑のかからない魔法の訓練を行うことにした。

 訓練内容は簡単だ。小さな光を手の平に出して消してを繰り返すだけ。強くやり過ぎると目がーってなるからとまだレイナが寝ているから起こさない様にするため、弱い光で行い数も増やしていく。数が増えたら交互に強弱をつけて行っていく。


 俺が訓練に集中していると後ろから柔らかい物の感触と重力が背中に伝わってきた。


「ルゴウ、ナニしてるんだ?俺が寝ている横でー」


 俺は不意の事で体がビクッとなってしまい、顔だけ横に向けるとレイナがそこにいた。


「な、何って魔法の訓練。ってかレイナこそ朝から何を言ってるんだ?」


 ほんとだよ、コイツ朝から何を言ってるんだ。会って間もない人の横でするわけないでしょ。全く、俺を何だと思ってるんだ!·····あ、ゴブリンだったか。


「いや、だってよ。さっき俺の胸触っていたから興奮してんのかと思ったからよぉ。襲ってきたら容赦せずやれると思ってたのにこないんだもんな」


「いや、それぐらい自制出来るよ·····ってか起きてたんですね!ごめんなさい!」


 俺は土下座しようかと思っていたがレイナが一向に離れてくれないので振り向くことができなかった。この人いつまでくっついているんだろうか。


「あぁ、いいよ。これくらい屁でもねぇし。それより何してたんだ?チカチカと気になるんだけど」


 レイナはホントに何でもないかのように言い、寧ろ俺のやってる訓練に興味があるらしい。


「あ、あぁ、今やってるのは光魔法を使って別々に点滅させたり、光の強弱をつけて安定して魔法を制御出来るための訓練だ」


「へぇ、俺は魔法はからっきしだから詳しくはわらないけど·····それってやらないとダメなヤツなのか?」


「たぶん普通は必要は無いと思う。ただ詠唱すれば魔法は使えるし威力も安定するから」


「だったらやる意味無いんじゃないか?」


「んー、でも細かく制御出来れば色んな用途に変更できるし威力も変わってくるんだ。例えば俺がよく使ってるロックシュートなんだけど·····」


 俺はそう言うと同時にロックシュートを手の平の上に作り説明した。


「この形状だと普通の威力なんだけど、そこに形を変えて先端を尖らせて更に表面に軽く螺旋を入れて発射するときに回転を加えると威力が大幅に変わるんだ」


「ふーん、そうなのかぁ」


 俺は実際にその場で螺旋型のロックシュートを作りレイナに渡した。レイナは手に取ってしげしげと感心したように見ている。ちなみにこの間まだ離れてくれない。寧ろ体重を更に加えて俺の肩上より手を伸ばして見ている形である。

 ·········いや、何故に!?そこから離れない!俺は折角鎮まってきたマイサンが呼んだかい?って感じで主張し始めてきてるので意識しないようにしている。


「あ、あのー、とりあえずレイナさん?ちょっと近いんで離れてもらっても·····」


「ん?何でだ?別に重くはないだろう」


「重くはないんだけど、ないんだけどさ!」


 そう言うとレイナはホントにいい笑顔(悪そう)に言った。


「ははーん、まさか後ろから抱き着かれて照れてるんだなぁ」


「照れてるというか、レイナはもう少し女であると言うこと認識して!」


「んな減るもんでもねぇし、良いじゃないか。それにお前の背中って案外抱き心地と言うかこうすると楽になんだよ。主に胸が!」


「そうなんだ、んじゃいいよ·····ってなるか!?さっさと離れなさい!」


 そう言って勢いよく後ろに体重を移動しレイナとの間に少し隙間が出来たので素早く手を肩に置いて離そうとした。

 ·········お気づきだろうか、俺が選択を誤ってしまった事に。振り向きがてら手を肩方向に差しのべる事、つまり下から上に手を上げるという愚行。更に距離はあまり開けておらず服の下から手を入れてしまった訳で·······


「!?」


「·····················あ」


 そう、大きな山を直に手が当たる事になる。しかも服を捲りあげる様な形でその大きな山を掴んでしまっている······


「あ、あの、えっと、そのー·····わざとじゃないよ」


「·······朝のは見逃してやっても良いけど、これはノーカンだからな。歯ぁ食いしばれや!」


「えっと、手加減し······グボラッ?!」


 流石のレイナでもこれは許せない範囲だったらしい。き、基準が判らない······いや、まぁ直だとそうなるか。俺が意識が飛ぶ最後に見たのは顔を真っ赤に染めたレイナの顔だった。後、やっぱり大きくてすごく柔らかかったです。


 善行 4/108


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