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ゴブリンから始まる物語  作者: となりの戸愚呂
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26.3階層

 今日はダンジョンの3階層に向けて装備を改めて整え向かった。1~2階層は危なげなく進むことができボスも難なく倒すことが出来た。

 そして問題の3階層に行く扉の前まで来て階段のところで干し肉を噛りながら小休憩中である。

食べ終えて改めて装備を点検し先に進むことにした。


 降りた先は変わらない景色が続いている。ある程度進んだ先に分かれ道が在ったので今回は左に行くことにする。進むうちに上の階にもいたモンスターに遭遇しては倒し分かれ道は左へを繰り返すうちに開けた場所に出た。奥には宝箱はあるが、扉は無しっと。罠っぽい臭いがプンプンするなぁ。一応モンスターハウスと想定して避けるべきか入るべきか············うん、入ろう。男は度胸、人間になれる日が近づくと思って入ろう。


 そうやって自分に気合いを入れて部屋に入った。案の定モンスターが湧いてきたが後ろは閉まってないのと数が······1体だけか?1階層のボスが赤くなって出てきた。

 確かリンたち曰く色違いのモンスターはその系統のモンスターの上位互換で強いって話だから気を抜けない。俺は高い火力で一気に優位に立とうと大剣を握りスケルトンに駆け寄った。

 スケルトンはこちらの攻撃に対して先手を取ろうとロングソードで突きを放とうとしている。俺はそれでも走る速度を落とさずに身体に仙気を纏った。俺は全力で大剣を振り落とし、スケルトンを両断することに成功した。

 やはり大剣は良いものだ、圧倒的に火力が出る。


 戦闘が終わり宝箱に向かい開けてみると中には鍵と金貨が入っていた。

 ······これ何に使うんだ?鍵はもしかしたらダンジョン内で使うと思うけど、金貨はわからない。

 もし、人里の通貨だったら俺にとっては今は不要な物だが······

 まぁリン達が来たときにでも聞いてみよう。

 鍵と金貨を袋に入れて来た道を戻りつつ他も探索していった。


 トラップらしいものはなく、他に収穫もなくボス部屋に到着することが出来た。

 今のところコンディションも問題無いのを改めて確認して中に入っていった。


 スケルトンが湧いてきたが数が多い。見た限りでスケルトンが10体、大型のスケルトンが2体、それに犬型のスケルトンが5体となっている。犬型のスケルトンに関しては初の対面である。


 俺はロングソードとフォルシオンを抜き臨戦態勢に入る。犬型のスケルトンが一斉に駆け出しそれに続く様に他のスケルトン達もこちらに向かってくる。


 犬型のスケルトンはやはり素早くあっという間に俺に近づき攻撃を繰り出そうとしている。俺は避けたいという衝動に駆られたがそれは悪手になると判断してロングソードで1体目の攻撃をいなし、続く2体、3体目の攻撃も集中して受け流していく。

 受け流すだけではジリ貧になってしまうので、受け流しつつ攻撃を仕掛けて1体でも多く倒していった。

 犬型のスケルトンは素早い割には耐久面が脆く一太刀を入れるだけで倒す事が出来た。そうこうしてる間に後続のスケルトンが来て犬型のスケルトンが減った所を補うように連携して攻撃を仕掛けてくる。


 俺は焦らず攻撃をいなして、攻撃を入れれるときに入れていくことしていたが手数が足りない。なので俺は手数を増やすため魔法を使うことにした。日頃から使いなれている螺旋型のロックシュートを生成し、動きが比較的遅いスケルトンに放ちながら剣を振っていった。


 順調に倒していってるがやはり数は力とはよく言える。段々と俺もあちこち傷を負ってはいるが深いものは今のところない。痛みはアドレナリンが出ているためかあまり気にはならないくらいだ。

 あともう少しで倒しきる事が出来るので集中力を切らさず倒していこう。


··················

························

······························


 そして、ようやく最後の1体を倒し終える事が出来た。流石に疲れた。俺はその場に落ちるように座りこんだ。

 今までスケルトンとは戦ってきたが如何せん数が多かったのと犬型のスケルトンの対応に神経を使ったので余計に疲れた。ただ以前のモンスターハウスと比べたら全く比では無いのだが······あれはもう満身創痍だった。


 魔石集めと宝箱は休んでからにしよう、とりあえず干し肉とライの実を食べつつゆっくりしていた。



善行 3/108



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