24.探索完了!ってことで
俺たちは2階に降りる前に軽く携行食を食べながら休憩することにした。
俺は正直そんなに疲れてはいないが2人はダンジョンが初めてと言うことであまり無理はさせられない。たぶん冒険者として今日みたいに戦闘は多くは経験できていないだろうし。
休憩中にリンたちに疲れていないか聞いてみたところ、少し疲れたくらいだけど楽しいとのことだったので問題は無さそうだ。
休憩も終わり2階に降りて最初の分かれ道に進んだ。2人は右に行きたそうだったが俺の一存で左に行くことにした。もしモンスターハウスに入ってしまったら2人を守りつつ切り抜ける気がしないからである。
そしてあの分かれ道に到着するのである。
「ルゴウ、また分かれ道だよ。どれが良いのかなぁ?」
「ココカラハ2人デ道ヲ選ンデカマワナイ」
「え!?良いの!どの道が良いかなぁ。ねぇユンどうする?」
「······怪しいなー、選ばしてくれるなんてー。まぁ、いいかー。左で行こうかー」
ユンが俺をジト目で見てくるが気にしない。その道は正解だから問題は無いだろうに····
そのあとも2人には道を選んでもらい進んで行った。ボス部屋に着くまではすんなり行くことが出来たかと言うとユンのジト目が酷くなったとは言っておこう。
「やっと開けた場所に来たね。ここがボス部屋かな」
「たぶんねー。ルゴウが意地悪だってわかったしねー」
「マァ、経験ニナッタダロウ」
「まぁねー」
ユンがチクりと嫌味を言ったが何事も経験であることも理解できてもらえて良かった、と言うことにしておこう。
ボス部屋に入るかどうか迷ったが2人には今回は参加を見送ってもらい俺だけで相手をすることにした。流石に2人には荷が重いというか、守りながら戦うのが自信が持てない。
なので入り口付近で待ってもらい1人で入ることにした。
部屋に入ると前回同様に大きめのゾンビが2体と赤いスケルトンが出てきた。あまり魔力も使ってないので仙術を乗せた圧縮したファイアーボールをゾンビ2体に放ちながら駆け出す。素早く攻撃を繰り出すために腰に下げているフォルシオンと赤いロングソードを抜き、赤いスケルトンに斬りかかる。
初撃のロングソードは盾で防がれ続くフォルシオンの攻撃も剣で防がれた。だが相手に攻撃をする余裕を与えない為にもすぐにロングソード切り返しフォルシオンで更に追い打ちをかける。スケルトンは反応していくが段々と反応が遅れてきて10合もしないうちに体勢を崩し攻撃をくらい倒すことに成功した。
ゾンビたちはと言うとファイアーボールを直撃したことにより上半身を吹っ飛ばし既に倒しきっている。
俺は剣を鞘に仕舞い、魔石を回収していたところに2人が近づいてきた。
「お疲れ様ルゴウ、凄かったよー。あっという間だったね」
「お疲れ様ー、いやーホントにゴブリンなのかなぁって思ちゃったよー」
「マァ、強ク無イト生キレナイカラナ」
「確かにあの森じゃあゴブリン単体じゃ生き残るのは難しいよねぇ、僕たち冒険者出入りするしね」
「ソウダッタノカ····」
「とは言ってもー、ルゴウの住処って意外と奥にあって分かりづらいんだよねー。道覚えたら楽なのとー、危険なモンスターもあまり見かけないしー」
·······意外と俺は運が良かったのかもしれない、冒険者に出くわすことも無く、やたら強いモンスターもいない所で水源もダンジョンも近い所だし。まぁ、ゴブリンに転生したのが運が悪いと言われたらそうなんだけど。
「ここの階のお宝どんなものなのかなぁ?僕たちは今回何もやってないから貰う権利は無いけど中身は気になるんだよねー」
「私も気になるー、早く行こうよー」
「ハイハイ、ワカッタヨ。行コウカ」
俺たちは解放された宝箱に向かい、開けて中身を確認した。中には青色の液体が入った瓶が3本が入っていた。また液体か、今回は何の効力を持っているか分からないので聞いてみるか。
「リン、ユン、コレハ何ノ薬カワカルカ?」
「んーっとねー、僕はわからないからユンにパス!」
「まぁそうなるよねー、リンも何の薬か覚えた方がいいよー。後々必要な時に困っちゃうからー」
「えへへー、その内ねー」
「これはねー、マナポーションだよー。使った魔力を回復できる薬だよー。どれくらい回復できるかは質によって変わるからなんとも言えないけどねー」
「使エソウダナ、1本イルカ?魔法使ウナラ必要ダロウ?」
「え!?良いの?んじゃあ、貰っちゃおうかなぁ」
「おー、ここで好感度稼ぎですかー、やりますねー」
「違ウカラ······」
薬の正体もわかったことだし、今回の探索は終了ということを伝えてしぶしぶとだが納得してもらった。
何もないとは思うけど警戒するに越したことはないので気を抜かず洞窟を目指して帰っていった。
善行 3/108




