22.ダンジョンに向けていざ出発·····おや?
リン達と別れてから数日経過していて、ダンジョンに向かう準備を始めていた。
装備を整え、干し肉と木の実も前回の反省から少し多めに持つことにした。
今日はどこまで進もうか考えている時に森の向こうに見知った人が歩いてきた。
「あー、いたいた。久しぶりールゴウ。来たよー」
「やっほー、来たよー」
リンとユンが手を振りながらこちらに向かって来ている。俺は手を振り返して彼女たちのもとえ向かった。
「ドウシタンダ?他ノ2人ハ?」
「今日はパーティーとしての仕事はお休みでこないだ約束した塩を届けに来たんだ」
「そうそうー、私はリンが行くって言うから着いてきただけー」
「ソウイウコトカ。アリガトウ、覚エテテクレテ」
「いやぁ、えへへ。とんでもないよー」
そういって塩の入った袋を渡してくれた。俺は改めて手元の塩を見て喜びが湧いてくる。本当にありがとう、大切に使うよ。
「それよりも結構な装備だねぇ、どっか行くの?」
「アァ、コレカラダンジョンニ行クトコロダ」
「へー、ダンジョンかぁ」
「リンちゃんも気になるのかなー」
「うん、気になるかな。行ってみたいけどまだ早いってケビンさんたちに止められたし·····」
まぁ、駆け出しの冒険者だし心配はされるよねぇ。確かにこないだの感じでパーティーで入ったとしたら最初の階で調子に乗って、2階層のモンスターハウスに引っ掛かって全滅すると思うし。ケビン、ナイスだわ。
「でもでもー、お願いすれば連れてってくれるかもよー」
ユンよ、なぜ期待の眼差しでこちらを見ている。そしてリンもハッとした表情で期待しながら見てこない。
んー、どうすっかなぁ。連れていっても良いかもしれないけど、たぶん1階·····モンスターハウスに近づかなければ2階までなら大丈夫だろうけど。
「言ウコト聞ケルナラ、着イテキテモイイ」
「いいの?わかった、聞くよ」
「リンちゃんヤラシー、言うこと聞くってー」
「え、そ、そう言うことなの!?」
「····違ウ、危ナイカラダ」
ユンはリンをからかう為に言ったのは分かるけども、リンは本気で考えて顔を赤らめてモジモジしていた。なので、このまま放置してたらダメな気がして否定はしておいた。
そんなこんなで俺たちはダンジョンに向けて歩いていった。
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ダンジョンに到着して入る前に2人には注意しておこう。何かあったら大変だし。
「ココカラ先ガ、ダンジョン。気ヲツケルヨウニ」
「はーい」「りょーかいー」
大丈夫なんだろうか?ま、まぁ2人は後衛だから俺が先走らなければ問題ないか。
俺は2人の前を先に行く形でダンジョンを進めていく。
そしていつも通りスケルトンが迎えてくれた。
「あれって·····スケルトン?」
「うわぁー、それも2体かぁ」
「2人デイケソウカ?」
「1体位なら····たぶん」
「大丈夫だよー、何かあったらヒールかけてあげるからー」
「ソウカ·····」
とりあえず、1体は倒してしまって彼女たちがどんなもんか観てみるか。カエルの時は一瞬だったから何とも言えないけども。
俺はスケルトンに向き合い剣を抜いて突撃した。いつもの癖で1体を斬り終えた後、返す刃で斬りかかりそうなのを寸前で止め距離を取った。
「ルゴウ、すごいねえー。一瞬だったよー」
「こっちも負けてられないね、火の精霊よ、我が力を糧として力を与えよ、ファイアーボール」
リンが詠唱してファイアーボールを放ちスケルトンに当たった。だいぶ効いているのか元よりぎこちない動きがさらに悪くなっている。
「やったねー、リンちゃん。そのまま叩くのだー」
「ユンも手伝ってよー」
「えー、だって私は回復役だからやられたらマズイしー」
っと言いながら何だかんだで二人でスケルトンを持ってる杖で叩きに行った。
よく見るとユンの杖は鉄製で若干先が太いような、あれって俗に言うメイスに近いようないや、棍棒か?おっかないなー、あ、スケルトンの骨が砕けた······
そして、叩かれたスケルトンは消えて石となった。彼女たちは倒したことに喜びあった後、少し落ち着いてから石を拾った。
「やったね、ルゴウ。私たちでも勝てたよ」
「良カッタナァ、次モ頑張ルンダゾ」
「うん、頑張るよ!」
「そうだよー、頑張ろー。そして魔石もジャンジャン集めよー」
あの石って魔石って言うんだ·····いや、まぁそんな気はしてたけど。
俺は気になったので魔石についてリン達に聞いてみた。
リン曰く、魔石とは魔物が持つ魔力の結晶体でランクによって用途が違うらしい。
今回ゲットした魔石は1個だとあまり意味を成さないが、10個集めると灯りとするための魔道具を使えるように出来るとのこと。
お金にはそこそこなるらしい。
俺はなるほどと思った。今度集めたら渡せば良いのかな。そして何かと交換できれば·····とも思ったがあれって数が集まって握ると勝手に吸収されるからなぁ、大きいヤツだと尚更。出来れば任意で吸収したい。
そう思い、何とか出来ないか考えながらボス部屋まで向かうのだった。
善行 3/108




