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ゴブリンから始まる物語  作者: となりの戸愚呂
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19.案内することに

 

 ケビンの承諾を得て、まずはライの実の場所に案内することにした。それにしても回復薬の材料と聞いてビックリした。知らないで結構食べてたから勿体無い気がするが、調合方法知らないから別にいいか。美味しいし。


「ところでルゴウ、さっきダンジョンがーって言っていたが本当か?」


「アァ、丁度ケビンタチガ討伐二来タ洞窟ノ近クニアル」


「あぁ、あそこかぁ。ってなるとギルドに報告した方がいいか?」


「報告シテモ良イガ、出会ッタラ攻撃シナイデ欲シイ」


「あぁ、お前も使ってるもんな。しっかり周知させとくよ。赤いスカーフのゴブリンを見かけたら攻撃するなって」


「頼ムゾ、ホント二」


 ジト目でケビンを見つめていたら若干目を逸らしながら頭を掻いていた。


「わかったって、俺の仲間たちにも言っておくよ」


 そう言いながら仲間達にも先ほどの話をしに戻っていった。

 次は少年たちが入れ替わるようにこちらにきて話かけてきた。


「僕はね、リンって言ってシルバーウィングのパーティーで魔術師をやってるの。宜しくね!」


「俺ハ、ルゴウ。ヨロシク」


 元気な女の子だなぁ。魔術師か、どんな魔術を使えるのか、もしよかったら今後の参考にしておこう。


「俺はこのパーティのリーダーを任されている剣士のシュートだ、よろしく」


「俺は拳闘士のウルバだ」


「私はねー、僧侶のユンって言のー、よろしくねー」


 何て言うかパーティ内容的にはバランスは悪くは無さそうだけど、もう一人前衛はいた方が安定はしそうだなぁ。


「自己紹介は済んだし、ねぇねぇ、ルゴウ。あなたの持ってる大剣すごいねぇ、重くないの?」


「俺ハソコマデハ···君達デハ厳シイト思ウ」


「そうなのか?重そうには見えないけどな?軽々持ってるし」


「持ツカ?」


 俺はそういって大剣を外しウルバに持たせてみた。


「お、いいのか?リン達見ていろよー、こんなん軽くって、重っ!?な、なんのー」


 気合いでウルバは持ち上げる事が出来ているがすごいプルプルしてる。

 なんとなくこのウルバと言う少年はリンに気があるのではないだろうか?


「おーすごい、持てた。ウルバすごいね!」


「えへへ、どんな····もん··だ··い」


 そろそろウルバが限界そうなので大剣を返して貰うことに。

 片手で受け取って背中に納めるとキラキラした目でリンが見ている·····何故?


「ルゴウっていつもそれ使ってるの?」


「イヤ、何時モデハナイ。威力ガ欲シイ時二使ウ。普段ハコッチ」


 そういって腰の剣に手を置いた。リンは興味津々に見ている。そしてウルバよ、睨むなってか俺はゴブリンだぞ、対抗心は燃やさなくても問題ないぞ。


「へー、すごいねぇ。あ、因みに魔法は?喋れるゴブリンって魔法が使えるって聞くけどホントなの?」


「ソレハ知ラナイ、ケド魔法ハ使エル」


「ルゴウってホントに何でもできるんだね!すごいな、良いなぁ」


「オ、オウ」


 正直そんなにぐいぐい来られても困る。こちとら対人能力母さんとケビンとアリス位しか無いんだから。てか近いなぁこの子。


「リンー、ルゴウも困ってるんだからやめたげなよー」


「え!?迷惑だった?ごめんね」


「イヤ、迷惑デハナイガ·····」


「よかったー」


 ユンから助け船があったがあんなしょんぼりされると否定せざる負えないのは男の性か。


 そうこうしてる内にライの実が生ってる場所に来た。


「ココガ、ライノ実アルトコロ」


「うわー、いっぱいあるねぇ」


「こんなにライの実って生ってるところ在るんだー」


「ルゴウ、ありがとう。早速手分けして必要な量を採ろう」


 各々散って採取に取り掛かった。俺もライの実が丁度欲しかったのでいくつか採る事に、ついでに木苺的な物も。


「よし、量はこれくらいかな。皆集合、次の場所に行くぞー」


「「りょーかいー」」


 俺も採り終えたし、次はフライングフロッグの場所だっけ?ってなると水場近くになるかなぁ、たまに森の中にいるけど案内するかぁ。


 善行 2/108



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