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ゴブリンから始まる物語  作者: となりの戸愚呂
101/124

99.うちの嫁ェ

今回は短めになります


後、申し訳ありません。自分のミスで96話で間違えが在りましたので以下の通りに訂正します


☓ 解毒薬

○ キュアポーション



 この先行くか否かを話した結果、ユーリ、レイナ、俺の3人で少し偵察した後に戻ってローナ達と合流する事になった。この3人が選ばれた理由は罠の探知や状況把握が出来るユーリと戦闘時に不安が無い俺とレイナが選ばれた。俺ではなくローナでも問題無いのではないかと聞いてみたが「私とルゴウでは制圧力が違うからより確実に戻ってこれる面子でこの3人が最適だ」と言われた。ローナの俺に対しての評価が高くてなんだかむず痒さがあった。なら期待に応える為にも頑張らないとな。


 一旦ローナ達と別れ、ユーリを先頭に俺とレイナは進んで行く。やはり足場は凸凹としていたり壁が崩れ石壁の残骸が足元に落ちているので歩きにくい。奥へ奥へと進んで行くと不意にユーリが片手を挙げ立ち止まった。


「········この先に魔物がいる。········気配からして3,4体くらい」


「ユーリ。一気に俺らが行って倒しちまうか?」


「········先手必勝は定石。········でも何らかの罠も在るかもしれないから目視可能な距離まで近づいてルゴウの魔法で先制する」


「了解。んじゃ後方も警戒しながら近づくか」


「なら俺はいつでも撃てる様に準備しておく」


「········お願い」


 俺は周囲にロックシュートを展開させ、いつでも前方に撃てる様にする。········しかし、この2人が喧嘩無しで会話してるのは新鮮だな。まぁ当たり前か。互いに命を預けあってるし信頼が無きゃ一緒のパーティーにいないもんな。


「········ルゴウ。1つ訂正しておくけど私はレイナの戦闘の腕を信頼してる。········レイナのせいで巻き添えを喰らいたくない訳だから」


「いや、心の中を読むなよ」


「········読んでない。········そんな顔してた」


 呆れながらも心の底からそう想ってる様な言い方に何となく説得力があった。当の本人も不服そうではあるが何も言い返さずバツが悪そうに目を反らしている。ってか顔を視て察するのは流石だな。でも言い当てれるのは正直恐いと思う。下手な嘘つけなさそうだし········ま、まあ気を取り直して警戒しつつ魔物に近づいて行くか。


 俺達は目視出来る場所まで魔物に近づいて行く。生憎、石壁とかが崩れていても遮蔽物になる物が無いから静かに歩み寄っても意味ないしな。

 近づいて行くにつれ魔物の正体が視えてきた。あれは········スケルトンの亜種か?全体に赤いが顔の部分に何やら黒く波の様な模様が在り、目の部分は赤黒く光っている。周りには同じ様なスケルトンが2体に蜘蛛までいる。ってかデカイしキモいな!?普通の豚位の大きさだと思うがそこまで大きくて動きがあるとマジでキモい。

 俺は思わず苦虫を噛み潰したような顔で視ているとユーリは違った反応をみせていた。


「········ブラッティスカルの亜種に特徴からしてポイズンスパイダー。········ホントにこのダンジョン何なの」


 ユーリの声は少し上ずり頬をヒクつかせている。もしかしてこれって········いや、このダンジョンは想像以上にヤバいのか?


「毒か········うーん面倒くせぇな。なぁルゴウ。キュアポーションって何本持ってきてるんだ?」


「あー、ちょい待て········さっき手に入れたヤツも合わせて········4本だな」


「あー、マジか········ユーリはどうだ?」


「········私は念の為に5本持ってきてる。········でもこれ以上探索するにはまだ多めに持っておいた方がいい。········たぶんローナ達もあまり持ってない」


「だよなぁ。ま、しゃーねーか」


 そう言うとレイナは大剣に手を掛けた。レイナの様子にヤレヤレと肩を落としたユーリも短刀に手を掛けている。


「········レイナ、こいつ等倒したら帰るから。········先には進まない、分かった?」


「りょーかい」


「········ルゴウ先にポイズンスパイダーを仕留めて。········毒だけは貰いたく無いから」


「あいよ」


 俺は頷きながら前方のデカい蜘蛛に狙いを定め、射出するロックシュートに仙気を纒わせつつ、腰の刀に手を掛け姿勢を落とし駆け出す準備を整える。態勢が万全になりレイナとユーリに目を配らせると何時でもいけるといった様子で頷いてきた。俺はそれを合図にブラッティスカルの後ろにいるデカい蜘蛛に目掛け、展開している全弾を放つ。放ったロックシュートはポイズンスパイダーに命中はするがブラッティスカルが2本叩き落としたお陰で致命傷には至ってない。脚を2本弾き飛ばし胴体には当たらなかった。ただ、ブラッティスカルの持ってる剣もただでは済んでおらず破壊には成功だ。

 仕留めきれてはいないが俺のロックシュートを合図にレイナが駆け出して行ってるので俺も後に続く。ブラッティスカルに接近したレイナは大剣を振り下ろすとブラッティスカルは大剣の軌道を読んでいたかバックステップで後ろに下がり避けた。そこへもう1体のブラッティスカルが折れた剣でレイナに斬り掛かろうとする。が、横合いからいつの間にか急接近していたユーリがブラッティスカルの背に短剣を突き刺し動きを止めさせていた。そしてユーリは突き刺した短剣を抜いては背骨を辿る様に2,3突き刺し続ける。一方、レイナも初撃を避けられたからと言って終わる訳でもなく更に一歩踏み込み横一閃に薙ぎ払う。ブラッティスカルは折れた剣で咄嗟に防ごうとはするがまるで意味を為さず剣ごと叩き斬られていた。

 あっさりとブラッティスカルを倒した2人に負けじと俺はポイズンスパイダーの眼前に迫り、仙気と魔力を十分に纏わせた刀で素早く抜刀しながら斬りつける。俗に云う居合斬りってヤツだよな。やはりと言うべきか感触はあまり感じられない。当たってはいるのだがモノを斬りつけたというときの抵抗が僅かしかない。········後、何で刀の長さに見合ってない範囲で斬れているんだ?ポイズンスパイダーを斬りつけた後、ズルっと切り口がズレて倒したのは分かっているのだが········顔だけじゃなく胴体通り越してケツまで斬れてるんだけどおかしくないかな?················いや、うん。斬撃が飛んだり魔法が使えたりする世界だ。これは普通の事なのだろう。俺は今やってしまった事は何も考えない様にし軽く刀を振り払った後に納刀する。


「お疲れさん」


「おう、お疲れ」


「········おつかれー。········いやぁまさかルゴウの魔法を防ぐとは想ってなかった」


「だな。でもま、そのせいでこいつ等の武器も潰せたし楽できたし問題無いだろう」


 レイナの言う通り結果オーライで良かった。俺も反応出来るとは想ってなかったから内心ビビったよ。ただ俺がそれよりも驚いたのは········


「ユーリはいつの間にあんなに速く移動出来たんだ?俺よりも出遅れていただろ?」


 そう。気付けばブラッティスカルの背後を気配なく取り、短剣を突き刺していた。ぶっちゃけそんな事を出来るとは想ってなかったし何より脚が速すぎだろ。

 そんな俺の驚いた様子にユーリは機嫌を良くしたのかドヤ顔を決めてきた。


「········これでも斥候を担っているのだよ。········これくらいは当然出来なきゃね」


「いや、答えになってないからなそれ」


「········答えるつもりは無い。秘密」


 ムフンっと胸を張り自慢気に言う素振り何と言うか新鮮なのだが········話してはくれないのだろう。かと言ってレイナに聞いたとして知らないだろうしーーーー


「いや、『影渡り』だろ。しか気配を完全に遮断したやつ」


「········レイナ。········なんで言うかな」


 あっけらかんと言うレイナにユーリは恨みがましく睨みつけていた。あー、うん。大丈夫。『影渡り』とか言われても俺にはどういったモノなのか説明してくれないと分からんのよ。だからユーリ。落ち着いて。一応知らないって事は言っておくか。


「ち、因みにその『影渡り』ってのはなんだ?教えてくれないか?」


「········教えないしレイナもこれ以上言うな」


「へいへい」


 何となくだが少しばかり和らいだ········気がする。うん。ユーリはだいぶむくれているけど。『影渡り』については多少は想像出来るが今度機会が合ったときにでも聞いてみるか。


 取り敢えず今は回収出来る物は回収して先に進まず一旦ローナ達の下へと帰ろう。たぶんこれ以上の探索は難しいだろうな。まぁローナの判断に任せておくか。俺の意見は無いのかって?ブラッティスカルとかポイズンスパイダーの特徴も知らんし毒の効果も知らんから解る人に任せるのが一番だろ。こういうのは先輩冒険者に任せるべきだ················あ、いや。レイナは除くよ。たぶんレイナは行けるとこまで行くって言いそうだし。ってか無茶しそう。


善行 9/108


 

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― 新着の感想 ―
[良い点] 本編百話目投稿おめでとうございます!(^▽^)/ [一言] 今後も無理なくご自由に更新なされて下さい。単なる一読者でしかありませんが、陰ながら応援致しております<(_ _)>
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