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第十八死合い 旅立ち
夜が明け、二人は信玄の居城の門の前にいた。
「幸村! 俺がいないからって、寂しくて泣くなよ!!」
「ふっ!! うるさいのがいなくてせいせいする!!」
「なんだよ~!!」
「なんだ!」
二人の下らない言い争いに割って入る若い侍、
「まあまあ、落ち着いて!」
「「ふん!!」」
「では、参りましょう!!」
「幸村! じゃあな!! 風邪引くなよ!!」
「ああ! お前もな!!」
こうして二人は別々の道を歩き始めた。
幸村は一人で。レンジは地理に不慣れと言う事で、勘助が案内役を一人付けてよこした。
レンジと若侍は行く、剣の師を求めて・・・・・・