莉子@早坂家Ⅴ
二人とも風呂から出て司の部屋
「さっきは本当にビックリしたんだからな。大学にいる時よりずっとキラキラしてる莉子がいたんだから」
「何よー!私だって司のスーツ姿、好きなのよ?服の上から筋肉の感じがわかって」
「今日は盗み聞きとかないよな?」
「私に聞かないでよ、大学の卒業式まであと数日」
「それじゃ、遠慮なく」と、俺と莉子は一つになった。
「莉子?また体がだるいとかなんないか?」等いたわりながら。結局は一晩中。
「そういえば、朝帰りとか大丈夫なのか?今更だけど」
「いいんじゃない?婚約者の家から朝帰りだよ?」
「そうだね」と二人で笑い合った。
「俺は早朝トレーニングの時間だ」
「私も行こうかな?」
「ちょっといいか?」
マズい…。Tシャツでもわかる位置にキスマークつけてる。髪で見えない時はいいけど、トレーニングの時は絶対見える。
「莉子。ゴメン。無意識に莉子の首筋から鎖骨のあたりにキスマークつけちゃってた。髪で隠せる時はいいけど、髪を束ねたりしたら丸見えだ」
「この部屋、鏡ないの?」
「ない。男の部屋だからかなぁ?本当にゴメン」
「師匠!朝起きてしまい、シャワーを浴びたいのですが?」
「風呂場のを使ってくれ」
「司!これで確認するね。全身」
――なんだか自己嫌悪
「湿っぽいぞ、司!」と瓦が飛んでくる。
「これは避けるべき?壊すべき?」
「その時々で考えろ!」
「背後に剛がいたら?壊さないとダメだろう?そういうこっちゃ」
――意外。わかりやすい




