莉子@早坂家の夜
「莉子さんうちに泊まっていくか?」親父が問う。楽しそうだ。
「泊まっていく理由がありませんから、今日は帰ります」
「理由があればいいんだな?」
「マナー!今日は料理作り過ぎたよなぁ?」
「よくわかったわね。流石だわ」
「できたぞ、理由。夕飯作り過ぎたんだ。泊まっていけ」
――親父、地味に俺と莉子のこと気づいてる?
楽しそうに、息子で遊ぶのはやめてほしい。
当たり前のように莉子は俺の部屋に泊まっていくことになった。
「莉子…声を殺して」
司は部屋の戸を開けた。聞き耳をたてる親父・おふくろ・ルリ。
「はぁ、おふくろはもうすぐ臨月だろ?無理するなよ。親父は無理させるなよ。ルリ、お前はさっさと寝ろ‼」
「悪い。あと2回くらい来る。気配を感じる。親父は気配を消せるおふくろは今は無理だな。ルリはダダ洩れ状態だ」
俺の予想通り2回は確実に来た。
「せっかく莉子と二人っきりの夜だってのに…」とブツブツ言ってたら、莉子の方から俺に抱きついてきた。
「ガマンは体に悪いよ?それに私だって我慢してるんだよ?」うおぉ!可愛すぎる‼
結局、俺は朝まで莉子を抱き続けた。体力あるし。




