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莉子@早坂家の朝
翌朝
「おい、起きろ。司、トレーニング」
――あ、そんな時間か
「お前はなーんもしなかったんだな。紳士ぶりやがって」
そんな会話中も瓦は俺目がけて飛んでくる。
――こういうのは気兼ねなく蹴れるんだよなぁ
「あ、莉子さんまで早朝トレーニング?」
「足が治るまで止めとけって。悪化するのが俺は怖い」
「司も怖いものあったんだ」クスクスと笑っている。
「あ、危ない!」瓦が莉子の方に飛んできた。俺は莉子をカバーしながら、瓦を割った。
「親父!しっかり投げろよ!」
「悪い!手が滑った。いやぁマナの寝起きが可愛くて…」
――くそバカップルが!
朝食
「司、ルリを起こしてこい」
「ルリさんは全く空手をしないんですか?」
「まあなあ。少しはやらせた方が良かったと後悔」
「朝食も5人ね」
「今日は莉子を病院に連れて行く」と俺が宣言した。親父が莉子の家に連絡を入れようとしたが、止めた。




