俺の弱点Ⅱ
「師匠!司の弱点を教えて下さい!」親父には敬語なんだな。
「司の弱点…股間?くらいしかすぐには浮かばないけど。俺は弱点がなくなるように育てたからな」
「股間…」また莉子が赤面している。
「師匠。股間に攻撃したら反則ですよね?」
「そうだなぁ。場合によっては男性生命に関わるからな」
「どうしよう?私、どうしても司に勝ちたいんです!」
「うーん、莉子ちゃんは難しいなぁ。あるにはあるけど、莉子ちゃんにはハードルが高い」
「何ですか?」
親父は耳打ちで莉子に言った。
「ほら、赤面。このくらいで赤面しちゃう莉子ちゃんには難しいよ」
「私、頑張ります!」
「司を喜ばせないようにね」
――??
「親父…何を莉子に吹き込んだんだ?」
「それはお前…お楽しみだろ?」親父は楽しそうだ。
次に莉子が来た時に親父が莉子に何を吹き込んだのかわかった。
親父審判で莉子と組手。
突然莉子が俺の胸に飛び込んできた。
「おい、どうした?気分悪いのか?親父!」親父はニヤニヤしている。
莉子は頑張った。頑張って俺の乳首を触った。以上。
「親父ー!莉子に何を吹き込んでるんだよ!淫乱みたいになるじゃねーかよ!」
「莉子さん、頑張ったんだぞ。お前に勝ちたくて」
――そうは言ってもなぁ。触られたくらいじゃなぁ
莉子の指が動いた。
「親父…どうすればいい?ここから」
「押し倒せば~?」
「親父の前でか?それは嫌だぞ。かといって動けないし、技も繰り出せない。莉子は離れないし」
「動けないから、参った。降参。俺の負け」
「なんだか腑に落ちないっていうか、すっきりしないなぁ」と莉子。
――それはこっちなんだよ‼理性総動員なんだからな
「気分悪いのかと心配したぞ。そんなに俺に勝ちたいのか?何で?」
「なんとなく」
「だからって慣れないことはするもんじゃない。だいたいあんなの俺以外にするなよ?」
「何で?」
――っかー、どこまで箱入り娘なんだ
「あんなことされたら莉子は男に何されても仕方ないぞ。誘ってるようなもんだからな」
莉子、赤面。今更。
「全く、親父に吹き込まれてたとはいえ…」
「ごめんなさい。そんなつもりは全くなかったの」
――全くないってのも虚しいな…
「もうちょっと男ってものを知った方がいいぞ。あ、でも俺以外で知るのは嫌だなぁ。それから、サラシ!莉子はサラシではあんまり効果ないぞ、良かったな。きちんと成長している!」
「それは…手に胸が当たっていたという申告?」
「あ…」しまった。墓穴を掘ってしまった。
「まぁ、成長が見られたということで今日は大目に見る。今度からは容赦しないから?」
「どうすりゃいいんだ?サラシもダメって」
「何か手を考えるわ、だから絶対勝つんだからね!」
「なんとなくねぇ…。何か理由があるんだと思った」




