表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/33

4

むむ、この煎餅しけっておる!


ああ、、

肩もみの話までしたか?


続きだな。


結局年代測定の結果1530年ごろという事が判明し、地球に送ったUAVのデータを確認しても大体そんな感じだった。


「興味深い。。」


麻里の報告では

レオ10世が教皇となり、マラッカにポルトガルの船が現れた、日本では北条家が生まれたようだ、俺が知っている歴史の流れとは多少違うが

やはりここは俺の知っている地球ではないのだろう。


「治三様、今後の行動について指示を頂きたいです」


麻里はいつも丁寧だ、あれやこれや考えて心がすさんだ時もスッキリさせてくれる

うんうん、今晩は麻里にしよう、、、、何かは聞くな。


「地球に降りよう、そのための準備を行うぞ」


まずは、ポルトガルの船が東南アジアまで来ているのだから、大航海時代にどっぷりつかっているだろう、地球上での足は船でいいだろう

帆船の様に見える船を作ろう。


次は、陸上での足だな、基本的に馬だな

それなりの中身はロボットでよかろう、外装はとりあえず馬に見えるように整えればいいか。


と、武器に関しては、大航海時代は火薬を使った大砲とピストルといったトコロだろうか


良く解らんが、この時代の技術に横並びに作る必要もあるまい、なんとなく似たようなレベルでそろえるとしよう、さすがにこの時代では実用化していないだろうから、レールガンは見送ることにする。


皆で煮詰めた地球における行動方針とその準備を確認し、作業にかかってもらう。


一番慎重にしないといかんのは、、船だろう、この時代の大砲とはいえ、数センチの鋼鈑なんて大ダメージだろう、常時慣性制御を使ってしまうと、大型の核融合ジェネレーターが必要になるし、そこまででかい船にするつもりはないのだから、、、


よし、難しいことは俺のすることじゃない。


「リリー、船の設計と兵装関係を丸ごと任せる、実在した帆船を参考に頼む」


「わかりましたわ、核魚雷程度ではびくともしない船をご用意いたします」


「うむ、頼む」


核兵器っていつごろ実用化されたんだっけか、

まあいいか、慎重な分には問題あるまい。


「恵美、つかさ二人には陸上での移動の足を頼む、データベースにあるものは何でも使っていい、見た目にはちゃんと馬になっていれば大丈夫だ」


「わかったわ、早速かかるわね」


見た目もそうだが、性格も割と似た感じのこの二人は姉妹の様に見える

つかさが大人になれば恵美のようになるのだろう。。


うむうむ。。


「さて、麻里は大型の武器と、野戦用の武器をいくつか頼む、大型の武器に関しては、船での運用もあるはずだ、リリーと相談してくれ」


「承知しました、治三様はいかがなさいますか?」


俺か? 俺はというと


「ありなと一緒に手持ちの武器の製造をおこなう、連絡はありなを通してくれ。」


「はい、さっそく」


アンドロイドたちは、それぞれリアルタイムで連絡を取り合えるので、俺のそばに誰か置いておくと、どこからでも連絡が取れるし、何かと便利なのだ、誰をそばに付けるかは、気分次第である。



さて、手持ちの武器を製造しよう

ホログラフィックの画面上でアレやコレや弄りまわして、外装を決めて、データバンクにある武器の情報から内部の機構を流用して完成だ、非常に簡単にできるように思えるかもしれないが


、、、実際簡単だ、なのでやり込み要素が多くて面白くもある


結局ピストル一つ作るのに6時間もかけてしまった、初めは一緒になって遊んでいたありなは

ソファーで寝ている、まあ、寝たふりだろうけど。


「よし、とりあえず完成だ」


自分のやりたいように作っていくと、結局見慣れたパルスライフルとかコイルガンになってしまったので、データバンクにある古い銃から外装と中身も持ってきた、自分が扱いやすいように少し手直しはしたが、結果として目立つことはないだろう。


「ふえぇ、できましたか~」


ありなが起きてきた、さっそく自慢してやろう、、フフフ


「ああ、見てみろデータベースにあった銃の古い方から探してきたんだが、かなり長い間作られていたらしくて、気に入った派生品をそのままコピーしたんだ、ただ反動がなかなか強くて、銃本体の素材の変更と重心の調整、補整機をつけてみたんだ」


「なるほど、火薬を使って鉛の弾を打ち出すのですよね?」


「ああそうだな、鉛は環境負荷も強いだろうから手に入りやすいタングステンに軟加工を施して弾丸にしたんだよ、火薬も当時に比べると強力になっているからな、威力はなかなかのものだぞ」


シミュレーションでは50mの距離でマンターゲット相手に、腕に当たれば腕がちぎれ

腹に当たればスイカほどの大穴が開いた、恐ろしい威力の兵器だ、現代の技術で多少強化はされているだろうが、実際の物も同等の威力と考えておくべきか、記録にある一般的なピストルでこの威力はな、、データをありな経由で皆に伝えておかねば。


こんな武器が出回ってるなんて、ちょっと地球に降りるのが怖くなってきたぞっと。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ