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美少女に今日からこちらが、アナタのお部屋ですわ。と言いながら通された部屋は。


「うわー、、、。」

部屋の豪華さにどうコメントしていいか悩んだ結果がコレである。


ソレを冷静に見ていた美少女改め、美少女2は私に向かって、

「とりあえずお着替えされた後、階下の応接間にお越しください。アナタの疑問質問に全てお答えしますわ。ええ、全てのね。」

私を通り越した向こう側を睨みつけるように宣言し部屋から出ていった。


美少女2が部屋から出て行った後、クローゼットと思わしき扉を開ける。

そこには色とりどりのドレスが沢山!

と思いきや、何もなかった。

空っぽ。


なんかずっと空回りしてるみたい。

相変わらず私の存在を無視したかのような展開に戸惑いが隠せない。

思わずため息を出しながらベッドに横になる。

フカフカで気持ちいいなぁ、、、。

今まで体験したことない感触が一気に私を別世界へと誘う。

夢の世界へ。


「、、い。おい。

コーラル、起きろ。

このままだと巻き込まれるぞ。」


肩を揺する感覚にふいに目覚める。

「ふ、ふぇ?」


驚いた私は肩を揺すられていた方向に顔を向けるも寝ぼけた眼では視界が定まらない。

無理矢理目を開けようとするも光が眩しくてはっきり開ける事ができないでいた。


「よぉ、久しぶりだな。」

声はするが、姿形は、っていうヤツだ。

「いや、違うぞ、早く起きろ。」

私の思考を読んだかの相手はそうのたまう。


ようやく見えてきた相手。

「あ、あれ、、、?」

どこかで見た事ある顔だけど、イマイチ記憶が、、、。

「薄情だな、姫よ」

口調を改め、私の前で跪くその姿は、

「しょ、しょーぐん!」

そう、そこには前のゲームでお世話になった(のかはよく分からない)小金持ちの隣のおにーさん改め将軍がいた。(詳しくはあーるぴーじーシリーズの前作をどうぞ!)

「改めて、久しぶりだな!

コーラル、元気だったか?」

白い歯がキラリと光る幻を見た。


びっくりしている私を尻目に将軍はこれまたびっくりした事を説明していく。


将軍はチュートリアラー(造語)

今はシステム上のチュートリアルが進行中

チュートリアル中でもすでに分岐点は越えている(あの草原で歩き回っていればまた展開は違ったらしい)

私の攻略対象は全て顔が見えないように創造神(システム)が書き換えた

現在将軍は攻略対象ではないが対象になれば顔が見えなくなる


この攻略対象の意味を聞こうと思ったところに美少女2がやってきた


慌てて後ろを見れば、将軍の姿はどこにもなかった。


「残り香がしますわね。

早く事を進めねばなりません。」


またよく分からない事をブツブツ呟いていた。


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