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そしてまさかの敵認定。



イケメンもどきが何か口の中でブツブツ呟いたかと思うと足元に光る円が現れそのまま見知らぬ部屋に連れ込まれた。

なんて言い方をするといかがわしいけど、そこには果たして、、、

またもや顔が分からない人々が私を囲むように立っていた。

それも4人。


やっぱりそれぞれ顔以外はイケメンっぽい。

そして、、、。

なぜか敵意?殺意?とにかく良からぬ何かを向けられていた。

この人達何も話してないのに、ただ無言でこちらを見てるだけなのに。(多分見てるよね?こっちを)

まさかの転生直後の転生フラグ?

いや、次も転生できるか分からないけど。


ん?あれ?

なんか違和感が、、、?


「皆さま、そう睨んでいては怖がらせてしまうだけですわ。」

イケメンもどき達の後ろから可愛らしい声が聞こえる。

イケメンもどき達が後ろを振り返る。(振り返ってるよね?)

イケメンもどき達の真ん中から現れた金髪碧眼の美少女!

ふんわりとしたフリルたっぷりのドレスを優雅に着こなしている美少女がこちらに向かってくる。

「×××!いきなり近づいては危ないぞ!」

イケメンのどれかが美少女に向かって警告する。

やっぱり名前は聞こえなかった。

「大丈夫よ、×××。

彼女は私に手出しはできないハズよ。

だってそうでしょう?私は唯一の光属性の持ち主ですもの。」

ふんわり、という表現がぴったりの笑みを浮かべた美少女は警告を発したイケメンにそう答えた。


「皆さま、申し訳ありませんが、この方と2人にして頂けませんか?

大丈夫ですわ、先ほども申しました通り光属性の私には手出しできませんから。」


少々強引な笑みを浮かべながらイケメンもどき達を部屋から追い出す。

パタン、と扉が閉まる音が聞こえた時、完全に私は置いていかれている事に気付いた。


「さて、ようこそいらっしゃいました。異世界の姫君。

お名前は敢えて聞きませんわ。興味ありませんし、必要ありませんから。

そして、残念ながら姫君にはヒロインの座は渡しません。このままとっととお帰り、頂きたいのですが、そう物事は上手く行かないのが世の常です。

ですので、甚だ遺憾ではございますが、姫君には男爵家に行って頂きます。そこで養女になるなりメイドになるなりお好きにお過ごしください。

ただし、私の視界には入らないようにお願いしますわね。」


全くもって私が口を挟む間もないまま好き勝手話し続ける美少女。

美少女の話している内容のほんの一部すら私には理解できなかった。


「え、と、、、。」

思わず発してしまった言葉にならない音に、

「質問を許可した覚えはありませんわ。

ああ、でもこのまま何も知らないのも可哀想ですわね。

男爵家へ行かれたら家人のどなたかにお話頂けるように取り計らいましょう。

ですので、とっとと男爵家へ向かってくださいな。」


だんだん美少女の眉間に皺が寄っていき美少女が美少女でなくなっていく。


のはどうでもよくて、全く意味不明なんですが!

どういう事ですかっ!

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