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そしてまさかの転生スタート!


高校生の私がバイトの帰り道に事故に遭い、気づいたら異世界の見知らぬところで目覚めたという、最近の流行に則ったスタートを迎えていた。

※ここら辺はチュートリアルで詳細は割愛された。


モブゲーといい運営って大分テキトーみたいね。


そして、ココはドコ?

私はだぁれ?


苦し紛れに「ステータスオープン」と呟けば、おお!私の情報が表示されるではないか!

っつってもコーラルという名前以外は全てクエスチョンマークばかりで詳細不明。

所在地も表示してくれるらしいけど、こちらもクエスチョンマーク。

そして、私の職業欄も以下略。


んー困った。


腕を組み、首を傾げたり空を見上げたりしても解決策が浮かばない。

そうこうしているウチに大分時間が経ったと思われるが状況に変化は訪れなかった。


そろそろ誰か迎えに、とか優しい近所のお母さんとかが声を掛けてきて一晩の宿を貸そうか?とか言ってくれる展開がきてもいいと思うんだけどなぁ。


この澄み切り晴れ渡る空のように何事も起こらない。

そもそも人の気配がしない。


んー。

ココはドコ?

2度目の問いを発するも、状況に変化は以下略。



「異世界の姫君であらせられるか?」


突然真後ろで声がしたので、ビビりながら後ろを振り返る。


そこには、果たして私好みの美丈夫が、立って、いなかった。

いや、正確には顔の辺りに靄がかかってて表情が分からない。

声は深みのある低い声で身長も私より頭一つ分以上高く、服の上からも分かる鍛え上げられたであろう体躯。

それらを繋ぎ合わせればきっとカテゴリーイケメンに入るだろうにいかんせん顔だけが分からない。


口元が引き攣るのを自覚しながら回答に迷う私。

いきなり異世界の姫君ときたモンだよ。

ヨレったデニムに首回りが伸びきったシャツ、髪なんて寝癖がなけりゃいいよねと言わんばかりの私に姫君とか、いきなりのバツゲームですか?

顔なんて起き抜けの気合いの入ってない洗顔したかどうかレベルで化粧水すらつけてないんですが。


思い浮かべれば思い浮かべる程実年齢を考えるとヤバいのでこの辺で止めておくけど、さて、何と応えたモノか、、、。


「あの、ここはどちらでしょうか?」

さっきのイケメンもどきの質問には答えず至極真っ当な質問を返す。


腕を組んだイケメンもどきは

「ここは王都×××だ。」

いきなり口調を変えてそう答えた。


「あの、スミマセン、もう一度いいですか?」

肝心の名前が聞こえなかった私はもう一度聞く。

「王都×××だ。」

やっぱり聞こえない。


「もしかして、名前が聞こえないのか?」


こちらの事をズバリ言い当てた。


ををー!

思わず首を何度も縦に降る。


「そうか、お前はこちら側ではないのかもしれんな。」

軽くため息をつきながらぼやくイケメンもどき。


ん?どういう事ですか?

思わず首を傾げる私にイケメンもどきは


「お前は、我々の敵、という事だ。」


は?



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