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「コーラルさん、選択授業決めました?」


ここは私立なんちゃら学園の生徒達お気に入りのカフェの一角。

そこに、同級生、勇者さま、魔王と私の4人が座って談笑している。

さっきのカオスっぷりはどこに行ったか、と聞きたくなるくらい穏やかだった。


「選択授業?」

学園の基本情報どころかこの世界の情報すら何も持っていない私は何も分からない。

ましてや、選択授業とな。

まぁ、私がいた世界でも同じような物があったけど、美術とか書道とか選ぶのかな?

なんて思いつつ質問してみると、、、。

あら、いやだ、ご存知なかったんですの?

と微笑を浮かべながら説明してくれた。

・剣が得意か、魔術を扱うのが得意か、学問か。

・自身が得意と思われる物と将来進みたい道とで選択すべき授業内容が変わる。

・騎士科、魔術科、学者科。

・大まかには3つに分かれるが、それぞれ更に細分化されており、追い追い決めていく必要がある。


「え、そんなのがあるんですか。」

初耳だったけど、そもそもどれも得意ではない。

いや、得意以前に扱える訳がない。


「そうそう、オレなんかどっち付かずだから選べないんだよなー。

魔術師はそのまんま魔術科に行くって言ってたし、将軍はやっぱり騎士科だって。

僧侶は稼業が忙しくてそもそも学園に在籍し続けるのが難しいらしい。

騎士は学園にいるらしいけどまだ会ってないから分からないんだよなー。」

懐かしい名前が聞こえた。

彼らもこの世界に来てるんだねー。その内会えるといいなー。なんて思ってたら、


「コーラル、お前はもちろん私と同じ魔術科だろう?

その瞳の意味が分からぬお前ではないはずだ。」

正論かもしれないけど、敵対宣言したヤツと同じ学科ってどうなのよ。


「あら、コーラルさんは魔術科なんですか?

なら私も魔術科に進もうかしら。

最初の内なら転科も可能らしいですし。」


将来を左右する選択なので決めるまで2年の猶予が与えられるらしい。

それまで何回も転科が認められるとか。

すごくいいね。それ。

なら最初は気軽に魔術科にしてみようかな。


「あら、お久しぶりですわね?

お元気でしたか?

学園生活はいかがでしょうか。困った事がありましたら、お気軽にご相談くださいませ。」


聞いた事がある声がしたなー。なんて思いながら後ろを振り返えろうとしている間に向うは言いたい事を仰ってた。

相変わらずですわね、光の令嬢。


面倒な予感をさせながら後ろを振り返って見ると。

靄がかかった多分イケメンだと思われる3人が光の令嬢を囲みながら立ってた。


最初に私を囲んだ4人と同じなのか判断がつかない。

まぁ、別に困らないけど。


いや、あれ?

逆ハーってどうやるんだっけ?

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