第五話
ひっさしぶりーの、買ーい物ー。
今日の俺はぁー上機嫌ー。
「ん?」
ほんとに久しぶりに、一人で買い物してた。
今日はラッキーデー。
一人で買い物な行くとよし!…って、テレビの占い番組でやってた。
ぶはは、笑えるー。別にそんなのどーでもいいんだけどさ。
何でも信じてみたくなる。
なんかそんな、清々しい気分。
実際良い買い物ばっかりしちゃったしー。
「おお?」
そんで、めっちゃ可愛いの見つけた!
「おっちゃん、これいくらー?」
「おッ、お目が高いねーぼうや!ママにあげるのかい?」
「ぼーやじゃねぇよっ!彼女にプレゼント!!」
「わ、すまんすまん。」
おっちゃん目ぇ悪いのか!?
高校生にもなってぼうやって言われたのは初めてだ!!
…えーと、出店?ってゆーの?これ。
なんか路上に座り込んで売ってるやつ。そこに可愛い指輪発見!
ほんとにあいつに似合いそう。
やっぱ今日の俺ってついてる感じ!!
「これちょーだい。」
「はいよ。」
キラキラしてる。
かわいーし、きれー。
今度遊ぶときにあげよ!プロポーズでもしちゃうか!?
…って、バカだな。
高校生のくせになー。
俺は出店のおっちゃんからその小さい指輪を受け取って、鞄の中に入れた。
喜ぶことなら何でもしつやりたかった。
いっぱい知りたかった。
こんなの渡したとき、どんな顔するんだろーとか。
そんなちっちゃなこと。
あ、そーいやぁもう付き合って一年だなぁ。
だけど俺達に特別な日なんていらなかった。
何でもない毎日を 一緒にいられれば嬉しかった。




