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君と出会った奇跡  作者: ザラメ
第1章
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第1話 緊急家族会議

「今日午前授業でよかったね。こうして時間もできたから」

「そうだね。てか、姉さん、兄さんはどこにいるの?」

「凪は多分2階にいると思うけど」

 

おっと、僕待ちだったかな?

「すまない。ザラメに餌をあげてた」

「兄さん!今日私が餌をやる日だよ。楽しみにしてたのに」

「あー、ごめん。ザラメがあまりにも可愛かったからつい。次僕があげる時やらせてあげるよ」

「それで妥協するよ」

 ザラメというのは僕たちが飼っているカメレオンのことだ。とても可愛い。華も海も可愛がっている。

 それよりも華。妥協という言葉を使えるようになっているとは。成長したな。


「はいじゃあ始めるよ。凪は早く席に着いて。そして司会進行よろしく」

 うわ〜、姉さんやりやがったよ。全部僕にやらせるとは。


「はい、じゃあ始めるよ。えっと、まずは父が死にました。で、これからどうするかだよね。秋元さんに父からの遺書をもらいまして、父の遺産は全て名目上僕のものになったけど、僕ら3人のものね。これについて異議は?」

「無し」

「同じく」

 思った通りなかった。


「OK。次に生活費については、父の会社から援助してくれるらしい。これについては社員全員が賛成みたいらしいので、今まで通りに生活して大丈夫だ。あと、海達には言っていなかったけど、僕イラストレーターとして働いているからその分のお金もあるからね」

「「えっ」」

 

 実は僕、小雪フートという名で活動しているイラストレーターである。絵を描くのが好きでSNSに投稿していたら成り行きでなった。ちょくちょく依頼もあるのでそれなりの稼ぎはある。

「かくかくしかじかでイラストレーターでやっていたんだよね。勿論父には言ってある。だからそれなりの稼ぎもあるよ」

「だからたまに遅くまで部屋に篭っていたんだね」

「えっ、そうなの華?」

「姉さん寝るの早いから知らないのか」


「話し戻すよ。だから、メインは僕の稼ぎで生活費を出す。けど、それだけだと限界があるから会社からも出してもらう。ここまでいい?」

「いや、兄さん、えっ、あの、あ、もういいや」

「華、落ち着いて。凪がそれでいいのなら私は問題ない」

「父がしていたように稼いだお金を生活費にするのは当然だ」

「わかった」


「あ、あと、これは僕が独断で決めたことだけど、お金を出してもらう代わりに、僕たちも会社の手伝いをする」

「なるほどね。確かにタダでお金を貰うのは嫌だね」

「私も嫌だ」


「と言っても華はすることないと思う。まだ小学生だしいいよ。僕はイラストを主に、姉さんは書類の整理あたりをやらされると思う」

「えー、私も手伝いたい」

「華、凪の言うことを聞きなさい」

 出た、姉さんの圧のある優しい言い方。

 言い方はとても優しいのに、ものすごく圧があるのだ。これをされたら逆らえないだろうな。

「わかったよ。兄さんに従うよ」


「家事は今まで通り、料理が僕、洗濯が姉さん、掃除が華でいいよね」

「同意」

「私も同意」

「OK、それじゃあお終い。解散」


 さてお仕事の時間です。

 僕は今、父の会社のイラスト関連をやっている。秋元さんは僕が手伝うと言った途端仕事をすぐに回してきたんだよ!


 全然捗らない。いつもなら集中してできるのに今日は身が入らない。


「轢いたあいつはどうなったのかな。人殺しているのに死刑、もしくは無期懲役じゃなかったら許さないよ」


 日本という国は色々と面白いよね。人殺しには人権を剥奪してしまえばいたのに。


「なんで、よりによって父さんを轢くんだよ。もう誰も失いたくないのに」



 最悪だ。久々に泣いたせいか、疲れて寝てしまった。急いでご飯の準備しないと。


「ごめん、今からすぐに作るよ!」

「大丈夫だよ凪。もう作っておいたから」

「兄さん、たまには休んでいいんだからね」

「ありがとう」


 もう誰も失いたくない。だからせめて僕が2人を守らないと。


 

 姉さんの料理は相変わらず美味しかった。さて、気分転換にゲームしますか。


「あれ?」

 依頼が来ているようだ。なんだろう?


『小雪ふーと様

Vtuber事務所のグレースフルです。

近頃デビュー予定のライバーのイラストお願いしたいのですが。また、ふーと様はモデリングも受け付けているとのことなので、できればそちらも頼みたいのですが。

お返事お待ちしております』

更新遅くなってしまい申し訳ございません。

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