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序章 世界と召喚魔法について

 ヤンム地方では子供は13歳になると契約術を使うことが認められ、またほとんどの者は最高の契約者になろうと武者修行の旅に出るのだった。古くからヒトは争いを好むため、契約術によって生物を仲間にし、生物同士を戦わせて大いに盛上がるのだった。現在にもその文化は色濃く残っており、人々の間ではもうれっきとしたスポーツなのだ。だから子供たちは各地を旅して契約術によって仲間を集め、最高の契約者になろうとするのであった。サンメリーナ少女もその一人であった。背丈は185cmと子供たちの間では頭2つ大きく、スラリとした身体に長いブロンドの髪をなびかせている。彼女は周りの大人よりやはり背が高いため、無意識のうちから自分は強き者だとわかっていたし、また周りの大人も彼女の傲慢ともとれる態度を責めることはしなかった。サンメリーナは一人でいることが多かった。自分も10歳になれば旅に出て、いつか世界最高の契約者になるのだと確信していたのだった。だから群れるようなことはしなかったし、したいとも思わなかった。サンメリーナは早く旅に出たかった。

 契約術の中で最上級の契約魔法が召喚魔法である。召喚魔法によって呼び出せるモノは様々であり、ドラゴン族や無機生命体族といった上位種から植物族や昆虫族のような下位種まであり、意思疎通の取れる生物ならなんでも呼び出せた。召喚魔法は1人1回しか使えない。これは召喚魔法自体が魂の奥底に眠るもう一人の自分、いわば分身として取り出すからであり、2つに別れてしまったが元は同じ1つの生物だったという考えからである。召喚魔法を使えるようになるまでには相当の鍛錬が必要であり、多くの者は大体20歳を越えたあたりからようやく使えるようになるのだが、サンメリーナは自分が既に召喚魔法を使える技量を持っていると自覚していた。旅の最初の仲間は召喚魔法によって呼び出すと決めていたのだ。どんな生物でもいい、たとえ植物族のような下位種族でもうんと可愛がろうと決めていた。

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