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波乱の指導室  作者: ぷるんぷりん
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はじめまして。問題児。

班長、委員長、会長、今まで他の人をまとめる責任感あるリーダーをやり続けてきた男。

その男は晴れて、名門高校に進学した。そして、風紀委員として、過ごしていた。

その男の名を海水(うみすい) 青馬(せいま)という。



俺は白川高校に1年A組風紀委員の海水青馬だ。入学から約1ヶ月がたち、学校にも慣れてきた。今日は個別に呼び出しがあったので、職員室にいく。日頃の行いは気をつけているので、問題ない。きっと大したことじゃないだろう。

「海水。急に呼び出してすまん。」

いいえ。風紀委員たるもの、先生の呼び出しにはいつでも駆けつけます。

「指導室って知ってるか?」

知りません。

「元々は学校で怒られるような事をした人が呼び出されて指導する部屋なんだが、そこの常連達が放課後に集っているんだ。指導室の目的は他人の前で怒られるのを防ぐためなんだ。だから、指導室のことは他の生徒に言わないように。職員室にの奥にあるから、帰りの会が終わったら来い。」

了解しました。


帰りの会も終わり、俺は指導室に行った。指導室は本当に職員室の奥にあり、教室とほぼ真反対にあった。ここなら、指導されているところは見られないな。俺は中へはいることにした。なぜ戸惑ったか。原因の9割は先生だ。職員室内にいる先生全員が俺の方を見てる。瞬きせずに。もはや怖い。不安になる。本当にここに入っていいんだよな?入る。入らなければ。


「今度の風紀委員様〜?」

「お!こんにちは〜!」

待て待て待て?何が起きてるんだ?まず、ソファーが普通に大きめのが2個。その間にローテーブル。ミニ冷蔵庫など、普通に暮らせそうな雰囲気だ。で、こんにちはでは無いんだ。ここは指導される人間しか入れないのではなかったのか?

「おーい?生きてる?」

生きてはいるが頭の処理が追いつかない。そもそも、今度の風紀委員様とはなんだ?俺の前に何人も風紀委員が来たのか?

「ホント。君で何人目だよ。風紀委員も暇なのか?」

よく見ると部屋の中には4人いた。流石に多すぎないか?

「とりあえず自己紹介ね!俺は星光(ほしひかり) 光河(こうが)。よろしくね!」

黄色い髪の毛をショートカットした普通に良い人っぽいな。いや待て?自己紹介以前に何故ここにいるんだ?

「俺は桜花(おうか) 桃歌(ももか)。君はいつまで耐えれるかな?風紀委員様!」

桜色の長髪をポニーテールしている女子っぽい人。身長は高いが。名前と見た目は本当に女子っぽい。

「俺は陰闇(かげやみ) 黒矢(くろや)。ゲームが好きデス。」

黒い髪を女子のショートカット位の長さにしていて、普通にゲームをしている。いや、校内でのゲーム機器の使用は禁止だぞ?!

「俺は山葉(やまば) 緑茶(つかさ)!これからよろしくな!」

緑の髪が色んなところに行ってる、いわゆるボンバーヘヤーの人。普通に良い人っぽいけど、暑苦しいタイプだ。

で、そうじゃなくて!なんで君たちはここにいるんだい!

「ノリと勢い?」

星光君が言う。いや、ノリと勢いじゃなくて!普通来ないから!

「俺らここの常連なんだぜ!」

山葉君が言う。そんな常連になるな!

「今までの風紀委員様で1番長く持ったのは3日だっけ?みんな俺らについて来れなくて、泣きながら、先生に無理だって言いに行くんだぜ?」

桜花君が言う。まさかの先輩全員この仕事やめたのか?そんな過酷なのか?だから、俺に回ってきたのか。

「元々ここに1日5回くらい呼び出されてて、この空間が気に入ったんだよな。」

陰闇君が言う。普通次はここに呼び出されないように反省するんだよな?!この人達に注意するのとか、一生無理じゃん!

「君って海水君だよね!どれくらいの期間か知らないけど、頑張ってね!」

星光君が言う。誰のせいで頑張らないよといけないのか自覚はあるのか?そして、よく見たら全員同じクラスじゃないか!クラスメイトが問題児なのか?

「今日はまだ初日だから早く帰るんだぞ!」

あなたはいったいどこ目線なんだ!

言われた通りに指導室を出ると、先生達がまたしてもガン見してた。普通に怖い。

「無理だったら無理って言えよ。」

俺に頼んだ先生が言ってきた。ここで無理って言うと俺のプライドが折られた気もするし、頼んできた人に無理って言うとのはよくないと思った俺の紡いだ言葉は俺が一番ビックリした。

「俺は他のやつらとは違い、途中で投げ出したりしませんよ。あの指導室をもとに戻すなんて朝飯前です。」

さっき絶対無理って思った人が言う台詞じゃないな。でも、言ったからにはやらないといけない。ナニソレ。普通に地獄じゃん!で、職員室の人全員が俺をヒーローを見る目で見てるのもおかしいじゃん!

「そんなこと思ってたのね。お母さん感激。」

指導室から顔を出して、星光君が言ってきた。誰がオカンや。


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