【男の娘006】ガーネットの旅立ち ベジタル家のお迎え
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メリーナともお友達になれたし、私は嬉しくなって、ルンルンっと鼻歌を歌いながらスキップして、ベジタル家の待っている控室に行った。
『コンッコンッ』
「ガーネットですわ。」
「入っていいぞ」
私は許可を得たので、入って皆さんに挨拶をした。
「おはようございますわ。ベジタル家の皆様。レディアント・ガーネットです。今日からお世話になりますわ。宜しくお願いします。」
と言って、またスカートの裾を摘まんで優雅にお辞儀をした。終わった後、周りを見るとポカーンと口を開けて、みなさん惚けてます。どうしたのでしょうか?
「レディアントさん。前に会った時と、ガーネットさんの様子が違うように思うのだが。。。」
と、筋肉が服の上からでもわかる中年のがっしりした男性がお父様に声をかけている。
「はははっ、ベジタルさん私にもなにがなにやら、、、昨日から少し性格といいましょうか、気絶してから丸くなりましたようで。きっとベジタル家さんに行けるのが楽しくて仕方がないのでしょう。」
「ははっ、それなら私どもとしても申し分はございませんな。先日お会いした時は、敵意むき出しで、こちらを非難してきておりましたので。今日もそうなると思って覚悟してまいりましたが、杞憂のようでしたな。お嬢さん、私共が失礼したようだ。許してもらえるかな?」
「ベジタル様。そんなお許しなど。。。私の以前の行動を見ていれば、当然の反応ですから大丈夫ですわ。こちらこそ、以前は失礼な態度をとってしまい申し訳ありませんでしたわ。マッシュ様もこれから宜しくお願い致しますね。」
と先日の非礼を詫びた。そのことに対して、うちのものも、マッシュ様もびっくりしている。うん、ちょっと、態度が変わり過ぎたのかな?私は普通にしているだけなのよね。
「これは礼儀正しいお嬢様でしたな。はい、こちらからも宜しくお願いしますぞ。ほら、マッシュも婚約者の方が挨拶しているんだ。」
「ガーネットさん。婚約者のマッシュです。宜しくお願いします。」
言われたから、しぶしぶと言った形で挨拶するマッシュ君。
うん、完全に不思議な生き物を見る目だね。完全に疑われているわ。前の私の態度を知ってれば当然よね。こうも疑われては、仲睦まじい、私の理想とする夫婦や彼氏彼女の関係になるのは難しいかしら。
ま~どちらにしろお父様とお母様と別れたら、早々にご提案をして、保険を掛けて置いた方がいいわね。マッシュ君もすらっとして恰好いいんだけど、。。。
そうこうしているうちに両家の挨拶は終わり、結納金の引き渡しもその場で行われた。これでめでたく私はベジタル・ガーネットである。
「さっ、ガーネットさん。行きましょうか?」
本来なら婚約者であるマッシュ君がするところを、気が乗らないようでなかなかしようとしない。見るに見かねて、ベジタルさんが手を差し出して、エスコートをかって出てくれた。
「ええ、お願いしますわ。お義父様。」
私はその手を取って歩き出す。玄関までエスコートされた。そこには私が準備しておいた荷物が山となってまっていた。メイド長のフルーテスが息を切らせている。
ありがとうと会釈しておく。
フルーテスはそれに気づいたようで小さく手を振っていた。
「では、レディアントさん、こちらのガーネットお嬢様は連れて行かせてもらいます。今日は素敵な会談をありがとうございました。さっ、ガーネットさん、最後の挨拶をして私達の領地に向かいましょう。」
「はい、お義父様。レディアント家の皆さん、これまで18年間育てて頂きありがとうございます。私ガーネットは、これをもちまして、ベジタル家のものとなります。皆さま体調には十分お気をつけて、お暮し下さい。それでは。もう会う事もありませんが。さようなら」
と挨拶をする。これが普通の家族だと涙の別れになるところであるが、私は厄介払いされるので、それもない。やっぱり私の挨拶が可笑しかったので、お父様もお母さまもお兄様も妹のダイナまで惚けている。
うん、でもこの家族と別れられてよかったよ。前のガーネットの負債を背負ったまま家族生活なんて私は出来ないから、新天地で一から家族を作り直すよ。
「ところでガーネットさん。こちらの荷物は全部持って行くのかい?」
お義父様が確認するように聞いてくる。頭から冷や汗がでているのが見える。
うん、やっぱり荷物はキャパオーバーだよね。
「ええ、そうですわお義父様。これからベジタル家にお世話になるのですもの、お義母様やマッシュ様の妹ぎみにも手土産を持って行きとうございましたの。ちょっと量が多いかしら?」
と、量を計りかねているので、可愛く質問してみる。
「ああ、そうだね。その気持ちは妻もキャロットも喜ぶよ。ただね。ちょっとペガサス車で持って行くには荷物が多いかな。辺境の地から空を飛ぶ高速のペガサス車で来ているから、あまり重いものはもって行けないんだよ。それに大きさ的にもちょっと載せられないな。」
レディアント家のお父様はほっとしている。あれも売り払えばそれなりの金額になるものばかりだ。まさか、そんなに多くのものを持って行くとは考えておらず、持って行っていいと言ったのだろう。
「そうですか。でも大丈夫ですわ。」
『圧縮・収納』
私は持っていたピンク色の可愛い小袋を荷物の山に向けて開き、魔法の言葉を唱えた。すると、荷物の山は小さくなり、袋の中へ収納されてしまった。
今度はその場にいたみながポカンとしている。メイド長のフルーテスまでもがびっくして口を開いたままである。
あらあら貴族の皆様がた、そんなに驚いては威厳に関わりますよ。
といっても、驚くのも当然のことである。収納の魔法は空間魔法を覚えることが必要であるが、その素養をもつものは10000人に1人の割合である。また、魔法を使うための魔力も莫大に必要で、使えるものなどほとんどいないのだ。
それを私がさもなんでもないかのように使ったため、驚いているのだ。
ごめんね。フルーテス、こうやって持って行けば苦労せずに済んだのだけど、レディアント家の人にあっと言わせたかったんだよね。
ちなみに前のガーネットは使えなかった魔法だ。練習してないから当然よね。私は昨日、魔法書の中から必要そうなページのみ抜粋して、使えるようにしたもの。魔力量に関しては、もともとガーネットがあったのか、私が転生してきたから使えたのかわからないが、かなり大きいようだ。
きっと、王城に仕える宮廷魔術師クラスはあるんじゃないかな。もしかしたら、それもあって王子様と婚約してたのかもね。
「さっ、これで問題はなくなりましたわ。行きましょう。お義父様。」
と言って、私は父の左腕に抱き着いて、先を促した。でも、レディアント家のお父様は。
「ベジタルさん。待ってくれ。やはりガーネットは家で育てて、上流の貴族と婚姻させることにする。この通り、結納金も全額返すから、この話はなかったことにしてくれ。」
性格に難があったため、放り出そうとしている娘が突然才能を開花させ、宮廷魔術師クラスの魔法を使ってみせたのだ。これだけでも、運送業界の貴族からはこぞって、婚姻が押し寄せてくるだろう。結納金の額にしたって、もうそんなちっぽけな金額では終わらないのだ。辺境の下級貴族にやるなんてもったいない。
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