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【完結】TS転生で悪役令嬢に!?~婚約破棄され辺境に嫁ぎ、ホットケーキで婚約金返済です。~【祝22万PV感謝】  作者: 近衛 愛
第6章 アカネと森の狼さんと熊さん クラッシュ編

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【男の娘057】アカネと生き物の生態系

「うむ、まだペレストから報告が済んでおらんからなんともいえんが、群れが増大していることを考えると10匹は最低でもいるだろう。

 半分にして、活動圏を制限したいから最低でも5匹は狩ることになるだろう。」



「父さん。熊は残すのですか?今後また繁殖して、私達の生活圏を襲ってくることを考えれば、全滅させた方が良いのではありませんか?」


「その考え方は早計過ぎるぞ、マッシュ。全ての敵を討伐したところで結局何も変わりはしない。新たな脅威が生まれるだけだ。熊が何を食べて生きてきた?木の実や森の動物達であろう?

 ドラゴンのティム殿が熊を食べなくなったことでこの事態が起こったのだ。あまり熊の数を減らし過ぎれば、今度は、ドラゴンの代わりに熊が、熊の代わりに別の生き物が繁殖し、また森をこの辺境の地を脅かすことになる。

 急激な変化は、その地の生態系を壊すだけで何の意味もないんだよ。安定させるには、その後の影響も考えて動く必要があるんだ。

 お前もいずれは、私の代わりにここの領主となるんだ。目先のことだけに捉われず、先々の影響のことも考えて、領地を繁栄する上でどれが最善か考えて動くんだ。」


「分かりました。父さん、私の考えがどうやら浅はかだったようです。これからもご指導お願いします。」



 話を聞いていると、自然を失ってしまった今の日本と似ているかもしれないね。おじいちゃん、いやお父さんの子供の頃までは、うちの近くでも沢があって、そこにどじょうや小魚やタニシが普通に生活してたんだって。


 でも、大規模な農業生産をするために農薬を大量に使ったり、歩きやすく、そしてドブ掃除をしなくても済むように、用水路はコンクリとなり。子供が用水路に落ちないように、コンクリの蓋をしていったことで、徐々にそういう生き物達が減ってしまったんだ。


 本のちょっと昔には、あの綺麗な川にしかいないという蛍もいたんだって、それも沢山。夜には沢山の蛍が灯りを灯して飛んで綺麗な夜空だったって聞いたことがある。


 でも、そんな光景も私達人間が暮らしやすいように、安全に暮らせるように、手間がかかることをしなくて済むように、自分たちのことだけを考えて変えていった結果、小さな生物達は姿を消してしまった。


 今日、世界で問題となっている温暖化や局地的な異常気象に関しても、結局、後先考えずに利便性とコストを考えてやってきた結果、あそこまで地球がおかしくなってしまったんだ。


 私達は自然と共生して生活を送っていく必要があったんだ。それを怠って目先の利益に捉われた結果、子孫に全ての負債を負わせる社会となってしまった。


 私はもう地球には、日本には帰れない。ここが、この世界が私の故郷になったんだから。この世界を地球と同じような、人間だけが生きることを許されるそんな世界にしてはいけない。


 一緒に生きて歩んで行かないと、将来的にこの世界は、人間の住めない世界に変わってしまう。私が結婚して子供を産んで、またその子が子供を産んで行く。


 でも、何代か後では、そんな私の子孫達が生きられない世界になる?そんなの私には耐えられない。今の生活が裕福になることは大事なことだけど、そのために私の子孫達に負債を押し付けるなんて、無責任なことは私には出来ない。


 お父様の言ったことは、私にとって凄く共感できるものであった。自然と共に生き、自然と共に生活する、辺境の地の領主であったから行き着いた考えなんだと思う。


 都市部の貴族や住民達には、きっと話しても分かってもらえないだろう。これまで生きてきた生活環境が違い過ぎるんだから。


「お父様、私もその考え方をマッシュ兄さんと一緒に勉強させて下さい。」


「アカネもか。いいぞ。将来どこに嫁ぐか分からんが、世界は一つで、どこの領地や土地に行っても結局は繋がっているんだ。アカネが嫁いだ先で、この考えを実践してくれれば、世界が悪くなることはないだろう」


「うむ、マッシュにアカネに領主よ、良き考えだ。我も世界を管理する役目を多少なりとも賄っておるため、そういう考え方が出来る輩が増えてくれると助かるぞ。」



 ティムって、そんな大役を背負っていたの?そんな人?ドラゴンが私と契約してて大丈夫なのかな?というか食べ物に、つられて契約してしまうドラゴンがこの世界の管理者って一体??深く考えるのはよしておこう。私の手にあまるわ。


「そうと決まったら、一匹熊をさっと狩ってくるかのー。アカネが食べると言ったんだ。きっとあの熊も美味しく食べれるんだろう?」


「それはやってみないと、なんともわかんないわね。でもティム、まさかその姿で狩に出かけるの?」


「まさか。この姿では移動が不便じゃからな、狩に適した姿になって行ってくるのじゃ。」


「そっそうなんだ。」


そのまま行ったら、小さな子供が熊を倒す形になるわけでしょう?どうやっても狩ってくるイメージがつかなかったんだよね。


「ちなみにどんなお姿で行かれるのですか?ドラゴンでしょうか?」


「あの姿で移動すると騒ぎになって敵わんからな。かと言ってちびドラで行くとそれはそれで狩が大変になるでのう。大体熊を狩る時は、狼の姿で狩猟しておるな。なるべく気を遣って、周囲に溶け込む姿で最近はやっておるのー」


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