「ホームレスなんていなくなってしまえばいい」ならセーフ
既に本人が謝罪していますが、あの謝罪に誠意を感じないのは私が捻くれているからでしょうか?
「ホームレスなんて死んでしまえばいい」
この問題発言について細かい説明はしません。
誰の問題なのか分かる人は分かりますし。このエッセイを開いた人は大丈夫でしょう。
ホームレスを見て不快に感じるのはいいんですよね。
でも、「死んでしまえばいい」と公的に発言するのはどう考えてもアウト。テレビ番組というオープンなチャンネルでの発言は、責任が伴います。
頭の出来が悪いご友人が「言っただけ」などと寝言を言っていましたが、叩かれるだけの事をしでかしているわけです。
この考えの残念な部分は、「死んでしまえばいい」という点です。
これが「いなくなってしまえばいい」であれば、彼らが就職してアパートにでも引っ越してくれれば叶うわけで、死を願ったわけではありません。
結果だけ見れば、どちらもホームレスを見なくなるんですよね。
つまり、死を願う必要はありません。
なのに、「死」という阿呆な事を言い出したが為に、叩かれるのです。
短絡的と言いますか、自分が必要とする結果に必要な過程を考える力が足りないとしか言いようがありません。
その手段に自身の払う税金が使われる事に不満があった様ですが、そもそも税金は望んだ事に使われる方が稀なんですよね。
個人利益よりも全体利益を優先し、社会に役立つようにお金を使うのが税金です。
無駄も多いですが、ホームレス対策費用が無駄とは言えませんし、再起してもらえれば利益になります。プラスの側面があるのです。
真面目な話をすると、社会とは枠組みであり、そこから溢れる人は間違いなく出てきます。
その前提があろうと、より多くの人を救うためのシステムの一つとして、ホームレス対策に費用が割り当てられています。
溢れた人を安易に切り捨てるのは社会的損失であるというのが、現代国家の基本的な考えの一つです。
さすがに犯罪者の死刑までは否定しませんけどね、なんでもかんでも簡単に人を殺す国家など、最低な独裁者に牛耳られたディストピアなのです。
それは中国による香港の民主主義弾圧やウイグル迫害などと同じ様にタチが悪い。
言っただけ、本当に実行されるとは思っていない。そんな軽い気持ちでテレビ出演者が口にしていい台詞ではないのですよね。
公的な発言は、本当に注意しないといけません。
なお、ネット上の書き込みも“この投稿を含めて”同様の責任が発生するので、注意が必要です。
プライベートとは、キッチリ区別をつけましょう。