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ギルド スノープリンセス2 勇者編 反逆①

反逆は⑥まであるので、前後半に分けます。

「遣った!ついに私たちは世界を手に入れる!!」

「僕も嬉しいよ。天界を追われ3年・・食べるのにも不自由した逃亡生活が、今度は神として降臨できるんだからね」

レムリアの科学施設で、リリスとギルバは歓喜の声を上げた。

「私も嬉しいよ。君たちのおかげで、長年の研究が実験できた。だが、生成した瞬間に・・とは行かなかったのぉ」

Drインカは髭を弄りながら言う。

「ええ、一瞬で方が付かなかったのは残念ですが、もう、何をしても手遅れです。女神が時間を止めようが、時間凍結しようがね」

「むしろじっくり時間をかけた方が、ティナの苦しむ顔が想像できて美味しいよ」

ハイパーブラックホールの生成に成功した。

リリスとギルバは勝ちを確信していた。

「そうだギルバ、良いことを思いついたぞ。女神は時間凍結の術式を展開するために、地球に来るだろう。当然ヴィーナスの娘のティナが責任者になる可能性が高い。『ハツカ族』共のUFO型戦闘艦で、ティナを攫ってこさせよう」

ギルバが『おお!!!』と言う顔になる。

「良いね!それ!下界が滅ぶところを見せるんだ!どんな顔するかな?」

悦びが表情から零れだす2人。

「楽しみがあると言うことは、良いことじゃな。だが、まだ終わってはおらぬ。油断は禁物じゃ」

Drインカが言うが・・・

「何を仰られます。もう私たちの勝ちは揺るぎませんよ」

自信に満ちたリリスの言葉。

「そうじゃな。だが『科学に敗北はない』と、考える者がおれば、不可能は可能となる。『パーブラックホールは机上の空論』そう考える奴には、決してハイパーブラックホールは作れん。『作れる』と信じたモノだけがたどり着ける。作れるものがおれば・・・それの逆もまた然りじゃ」

Drインカは科学者として、科学を信じ、諦めなければ不可能はない。との考えを持ってる。

「確かにそうですDrインカ。しかし、時間が無ければ不可能は不可能のまま。下界に残された時間はたった『90日』。いかに科学を信じたとしても、時間が無ければ、何もできません」

リリスの言葉にDrインカは微笑んだ。

「そうじゃな。1億年もあれば話は違うが、90日程度では解析すらもできまい。だが90日待てば勝てると慢心はするなよ。ゴールは近ければ近い方が良い」

リリスは頷く。

「分かりました。ハツカ族を使い、ちょっかいを出しておきましょう」

Drインカは満足げに部屋から出て行った。


「部長、ハツカ族に難しいことは無理だよ。ハエよりは頭がいいけど、所詮はネズミの魔族だからね」

「わかっている。だが、ティナを攫い、ハイパーブラックホールに攻撃ぐらいはできるだろ」

「攻撃かぁ・・・奴らの科学力だと、せいぜいドデカい核攻撃ぐらいかな?UFO型戦闘艦は旧式だからね。Drインカの機器で、攻撃は通らないようになってるけど、高度な兵器は使いこなせないよ」

「それでいい。核で十分だ。ティナが来たら攫ってから核攻撃。奴らの慌てふためく顔が目に浮かぶ!」

また二人は笑いだす。笑いが止まることは無かった。



「ケイン殿、新事実でござる。『ハイパーブラックホールは、何者かに意図して作られた可能性が高い』でござるよ」

定期的にトーレフから報告を受けていた。

「時間を戻し、実験中の動画を見たでござる。素粒子を高速で衝突させる実験の、衝突の瞬間でござるが、閃光の中に、何かが映り込んでいたでござる。しかも計測機器には、異常な数値が感知されていたでござる。これがハイパーブラックホールを作るためなのか、単なる事故なのかはわからないでござるが、人為的に作られたことは間違いないでござる」

なんだと!?下界を滅ぼすハイパーブラックホールが、人為的に?

「画像の解析は大分困難でござるが、時間をかければ『映っていた何か』は、解析できるはずでござる」

何者かの攻撃・・・事故・・・今はトーレフたちに任せるしかないか・・。

「わかった。引き続き調査を頼む。必要なものは揃えるから言ってくれ」

閻魔の所に身を隠し7日目。アリスからの報告では、オラシオンを手玉に取っているようだ。俺のロボを使い、手玉度を確認すると報告が来ている。

手玉度が安全域なら俺は戻れるが・・・


「ケ、ケインさん!!大大変です!大大事件です!!」

いつもと違う!!大が多い!

「天界の意志最高決定機関、16評議会で、私の不信任決議案が提出されました!間もなく投票です!議長の座が奪われてしまいます!」

ああ、大事件だ。だが出席率が3%未満のティナが、今まで議長をできたのはヴィーナスの力とアルテミスの補佐の力だ。

「私の肩書から議長が消えたら、女神四天王末席ドジっ子女神しか残りません!」

ドジっ子は認識しているんだな?

「まぁ、良いじゃないか。肩書なんぞ乗せてると、肩が凝るだけだ」

お茶を飲みながら閻魔が言う。

「ダメです!肩書はヴィーナス家の権力の証です。今回の天界での騒動は、エクセレント姉様の評価を地に落としました。その影響は議会にまで来た・・と言うことです。その証拠に、母の意見である『地球救済』が否決されました。今までなら母の言葉が否定されるなど考えられません!」

確かにエクセレントの不始末は酷かった・・って!なんだって!!

「はい。私の肩書がピンチです」

違う!!地球救済が否決だと!?

「母が地球の救済を優先し、議会で決議するように言いました。しかし、反発が多く、地球の救済は否決。地球に対し『空間固定と時間凍結処置』が決定しました」

不信任より、そっちの方が大大大事件だ!

「ティナ、アリスを呼んできてくれ!天界に乗り込むぞ!」

地球救済の放棄など認めてたまるか。地球は何としても助ける。

「はい!不信任案に対する抗議ですね!分かりました。すぐ呼んできます!」

面倒くさいから勘違いさせたままにするか。



「ケイン、着たぞ。こっちのもアルテミスが泣きついて来たぞ。事情は知ってるぞ」

不信任案の事じゃないよな?地球の救済だよな?


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