ギルド スノープリンセス2 勇者編 魔笛③
時系列に合わせて・・思った以上に難しく、苦労しました。つじつま合わせ?
雪姫の方より、ギャグ要素が多く、話が飛びますが、これが作者の能力の限界なので、よろしくお願いします。
「マオは予定通りに『パラダイス』の世界でパルム達と合流して、今の仕事を片付けるぞ。ターナも一緒に行くぞ。レナとセレス、アズサとナナ、ママとウリエル、ノスとシータは、発見の報告のあった世界へ行くぞ」
アリスがメンバーに指示を出す。
パルム達は作戦行動中だった。そこにマオとターナ、ハウルが加わり『武器密売』の噂のある『パラダイス世界』を潰す。進行中の作戦を優先し、魔笛捜査からは外す。それ以外のメンバーで各世界を回る。
「俺とアリスは『クー世界』だ」
「私は天界に寄って、資料を貰ってから合流します」
「良し行くぞケイン!」
それぞれが、発見報告のあった世界へと行く。
「何事です!?何の騒ぎですか!」
クーの世界の担当女神が俺たちに噛みついて来た。
「魔笛を探しに来たぞ。『青春の甘酸っぱい味のリコーダー』だぞ」
既に世界は閉鎖され、通常のゲートは繋がらなくなっていた。女神の部隊も入り、大規模な捜査が始まっている。
「はい?青春の?甘酸っぱい?あなた達、女神である私を馬鹿にしているのですか!!」
笛の名前が悪い!勘違いされた。
「エクセレントから連絡はないのかだぞ?」
アリスが言うが・・・
「げ!下界民ごときが!エクセレント様を呼び捨てとは!天罰です!神の加護!不敬罪です!地獄に落ちやがれです!!」
担当女神が怒りやがった!
「その不敬罪はキャンセルです!」
そこにタイミングよくティナが来る。
「ティナ様!?」
担当女神がティナを見て片膝をつき平伏す。
俺たちはドジっ子女神扱いだが、天界では権力者ヴィーナス家の3女で、天界最高意思決定機関の議長、女神四天王の1人。普通の女神が平伏すには十分な肩書を持っている。
「ケインさん、姉から資料を貰ってきました。後はこれを預かってきました」
ティナは資料の束と一緒に箱を出す。
「姉が女神の慰安旅行で桃源郷へ行った、お土産の桃饅頭です」
平伏した担当女神はスルー。ティナは俺たちの元へ来た。
「1個減ってるぞ」
アリスが開けた饅頭の箱は、1個空きがあった。
「はい。私が来る途中に頂きました」
「礼儀悪いぞ。女神なのに摘まみ食いはダメだぞ」
と言いながらアリスも1個。美味しいだの、甘すぎだの、もう1個だのと話が始まり、桃饅頭がどんどん減って行く。
その間、担当女神は平伏したまま。
「ティナ、担当女神に説明して、協力を要請してくれ」
流石に担当女神が可哀そうになった。
「資料はどうだぞ?」
モグモグしながらアリスが来る。
「ああ、やはり女神の仕事だと、この程度だな」
俺はアリスに資料を見せる。
「酷いぞこれ・・・1Pに2項目だけだぞ。発見した世界と笛の名前だけだぞ」
口頭で聞いた内容と同じだった。
「はい。姉はこれから色々書きこんで、充実させてゆくと言っていました」
担当女神と話しながらティナは言うが・・これでは資料にならん。
「せめて、発見場所とか、発見者の情報が欲しいぞ。過去の発見情報もだぞ」
おかしくないか?発見場所は世界になっている。『普通は世界の何処か』が、具体的に報告されるはずだ。
「ケインさん、この女神の処分はいかがしますか?私の婚約者に天罰を与えるだけでなく『地獄に落ちろ』と言った罪は重いです」
いやいや、いいから。俺はティナと婚約していた。1年後に結婚の予定。ティナは俺の『奥さん2号』になる予定。もちろんアリスも同意の上だ。
「今は協力して貰うだけでいいぞ」
名も知らぬ担当女神は俺たちを拝んでいた。
「でもおかしいです」
流石にティナも気が付いたか。
「姉がケインさんのお土産に、お饅頭が1箱はありません。姉はお金持ちです」
違うから。今はそこじゃないから。
「ティナ、発見情報の出どころは何処かだぞ?」
それだ。そこが重要だ!
「はい。聞いていません。これから聞きに行ってきます。後はお土産を全部貰ってきます。出し惜しみは許しません」
ティナがゲートに消えた。
「あの・・・」
名も知らぬ担当女神が話しかけてきた。
「通常なら、貴重なアイテムが見つかった場合は、発見者の住民から担当女神の私に連絡が入ります。ハンターたちの動きも警戒していますので、見逃がすことはありません。ですが私は本当に『青春の甘酸っぱい味のリコーダー』を知りません」
なんかこの女神、まともな女神のようだ。
「もし、クーの世界に『青春の甘酸っぱい味のリコーダー』があるのなら、私が見つけ出して内緒で売り裁き、女神神殿の新築費用に充てます」
あーーやっぱ普通の女神だった。
「ケイン、やっぱ情報の発信元を探すべきだぞ」
だな。いったん戻るか?ここは女神の部隊に任せよう。
「戻られたでござるか」
「良かったですよ。大変なことが起きましたよ」
王宮へ戻ると科学班のトーレフとマリーが居た。
「またかだぞ?今度はなんだぞ?」
連絡役のアイリスも出てしまったから、王宮に来てもらっていた。
「魔笛とやらの発見報告でござる」
それなら今対応中だが・・・
「発見された世界が100万を超えましたよ」
なんだってぇ!!!100万!?
「エクセレントさんが至急連絡を求めていますよ」
13で大混乱なのに、100万だと!?
「わかったぞ。すぐに連絡するぞ」
アリスが天界直通通話のできる電話に向かう。
「ケインさん!大変です!大事件です」
そこにティナが駆け込んできた。
「ああ、100万の世界で見つかったらしいな」
「少し違います。今は1000万です!」
増えた!10倍だと!?
「ケイン、回線がパンクしてるぞ。『只今、大変混雑しております。時間を開けて掛けなおすか、このままお待ちください』って、言い続けてるぞ」
「はい。天界の関係部署以外にも連絡が入り、天界はパニック状態です。姉は両手と足で電話を受けています」
何者かが混乱を狙って・・・だが、実際チャラ男のチームは蘇っていた。
魔笛は存在する。この発見報告は・・・
俺たちは、霧の中に放り込まれた気分だった。




