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ギルド スノープリンセス2星猫編  ミサキ昇華③

「雪姫さん、何の御用ですか?」

おーおー。入り口で敵意丸出しのマリリンさんがいらっしゃった。

「あのさ、そろそろアリサちゃんを・・・」

言いかけた瞬間、一緒に連れてきたギムが吹き飛ばされた。

「ウォータースラッシュ」

魔法を放ち終わってから技名を言うマリリンさん。

「雪姫さん、アリサは渡しません!」

仁王立ちではっきりと言う。

「あははははは・・・だって。どうする?」

私はミサキさんに振った。

「マリリン、あなたはアリサを過保護に育てすぎです。書類仕事ばかり教えても、よいギルマスにはなれませんよ。若く伸びるこの時期に、しっかりした危機管理と、伸び伸びとした経験を積ませることが大事なのです!」

うわぁ。突っ込むところがどこにもない正論。

「すみません雪姫さん。マリマスがご迷惑をおかけして」

「ユキマス!!」

入り口で仁王立ちするマリリンさんの横から、ルクスさんはアリサちゃんを連れて出てきた。

「ダメ!!アリサ!行ってはダメ!」

どうやらアリサちゃんをスノーで預かるのに反対なのは、マリリンさんだけのようだ。

「アリサ!戻って!スノーに居ると魔女に凍らされちゃう!」

凍らせねーよっーか、マリリンさんまで私を魔女と?


「マリマス。嫌いです」

私の元に来たアリサちゃんが振り返り一言。

マリリンさんは、マリアに冷たくされたギムと同じ状態になった。。。

「あはははは。お恥ずかしい。マリマスは私達でフォローしますので、お任せください」

ルクスさんが笑いながら言う。

「ミサキさん、アリサから聞いています。どうか、この子をよろしくお願いします」

今度は真剣な顔でミサキさんに言う。

「私は2度と過ちを犯せません。よい壁役、そしてよい冒険者に育てて見せますよ」

ミサキさんは自信たっぷりに言い切った。


トコトコとアリサは、真っ白になり両ひざをつき口から魂がはみ出したマリリンさんの元へ行く。

そして耳元でゴニョゴニョ。

立ち上がるマリリンさん。『フン!』と体を振ると、白くなっていた髪は色を取り戻し、目には力が蘇る。

「アリサをマーメードドルフィンの幹部に昇格させます!これからは『マーメードドルフン幹部のアリサ』と名乗りなさい!」

え?

「スノーでは幹部候補。候補では幹部ではありません。マーメードなら幹部です!候補より幹部の方が強いです!」

アリサちゃん、何言ったのかな?

「えっと、候補より幹部の方が繋がりが深いですよね。私、候補より幹部の方が良いカモって。えへへ」

確信犯だ!

そうだった。アリサちゃんは迷い人の村で、ミサキさんやミサキさんのコピーに『絶対防御』を持っていることを隠し通したしたたかさがあった。

「あっ。副ギルマスの椅子の方がよかったかな?」

結構黒い!

「見立て通り、私の後継者の資質は十分ですね」

「にゃんにゃん」

急にミサキさんに預けるのが不安になってきた。

「じゃ行ってきます!ほかのギルドの経営を学んできます!」

笑顔で手を振るマリリンさん。

「アリサ、スノーの経営は学ばなくていいですよ。と言うか学ばないでください」

と、ルクスさん。

くそめ。



「アリサ、例の技は使えるようになりましたか?」

ギルドへ戻ると、ミサキさんがアリサちゃんに聞く。

「はい。マリマスが居たので、あまり練習はできませんでしたが、イメージトレーニングはしてあります」

例の技?

「十分です。今ソーマにも練習させていますが、後でチームとして実践してみましょう」

新技かな?

「ユキマス、今度の連携技は凄くえげつないですよ」

おいおい・・・そんな笑顔ができるようになっちまったのかよ?

アリサちゃんの闇の笑顔、本当に不安になってきた。

さてと、私は後1つ、大仕事を残していた。一大決心の末に決めた大仕事だ。

私はブルックに話をしに行く。



「なんだって!?」

「雪姫よ、本気なのか?」

私はブルックに要件を話した。

「うん。本気だよ。これが一番いい方法だと思う」

今本店は超が付く売り上げ不足。存続の危機。その原因は、今は私にある。

「無期限でのギルマス休養。今はこれしかない。ブルックにギルドマスター代行をお願いするよ。私の代わりに本店を立て直して」

流石に驚くよね。

「お前はどうするんだ?お前からギルマスの座を取ったら、ただの冷凍魔女だぞ」

おい・・・。

「わたしは・・そうだね。当分マックスの館で、敵を待ちながらソーマ達の訓練かな?」

一大決心だった。マックスから受け継いだギルマスの座。決して誰にも・・と思っていたが、今の私の評価は悪すぎる。

引くべきところだ。大事なギルドだからこそ、今は耐えるしかない。

「なら、わらわ達も主の元に居た方が良い。館へはわらわ達も行くぞ」

だめ。考えればわかるけどね。

「じゃ誰に頼む?アーロン君?サマンサ?まさかのギム?」

居ないのだ。古参のギムじゃ話にならないし、アーロン君には役不足。サマンサは明らかに経験が無い。

ギャリソンは前に出るタイプではないし、マリアでも良いが、マリアにはセットにギムが付いてくる。

そしてスノープリンセスのギルマスとしての箔。

知名度や経験、誰しもが納得できる人材は、マックスと共にギルドを立ち上げたブルックしかいない。

2号店から借りたりしたらダメなんだ。


「わかった。立て直してやるよ。だが雪姫、お前本当に戻ってくる気・・あるのか?身辺整理してるように見えるんだがな」

あはは・・・確かにそう見えちゃうか。

「大丈夫。戻るよ。戻らないと私の世界に兵隊送り込むって王様から言われてるしね」

ブルックも銀姫さんも不安そうに笑う。

戻るさ。ダメだって言われても戻ってくる。

此処が私の居場所だから。戻れないときは、邪魔をする女神だろうと世界だろうと、凍らせてやるさ!


翌日、ギルマス交代。このニースはラムタ世界を駆け巡った。

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