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ギルド スノープリンセス2星猫編  黒幕④

「なるほど、短時間にしてはよく調べましたね」

リリスが資料を読む。

「潜入部隊が頑張りました。はい」

ベルゼブブ大公はリリスの反応に上機嫌だった。

「これなら、伯爵が使えそうですね」

リリスはギルバを見た。

「だね。伯爵なら暗殺向きのスキル持ちだからね」

二人はニタリと笑う。

「伯爵を送り込め。前回同様に翼竜を使って潜入がばれないようにやるんだぞ」

リリスが指示を出した。

「この子、結構やるみたいだからね。油断しちゃだめだよ」

ギルバが付け加え、ベルゼブブ大公は『ハッハァーーー』とひれ伏し、部下に指示を出した。

「私たちは、もう一つの計画で忙しくなる。確実に星猫を捕らえるのだ。いいな?失敗は許さんからな」

リリスとギルバはその場から立ち去った。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「ふむ。確かに合理的な作戦だがな・・・」

「ですわね。防戦一方で戦いが長引くのは良くはありませんわ。でも・・」

ゴルノバ王とステラ女王の言いたいことは分かる。

「帰ってきます。約束します。私は1度故郷を捨てました。未練はありません」

里心付いた私が戻ってこない。たぶんこれが心配なのだ。

「そうか。お前のことだ、敵に負けるとは思わん。だが里心が心配でな」

「ええ、旧友たちや、憧れの彼氏などが居ると・・ですわね」

たぶん地球には連れて行ってもらえないし。

貰えても「憧れの彼氏」は居ないし。

「きゃはははははは!雪姫は戻ってきますよ。どんな生活をしていたかは知りませんが、友達は多くはありませんね。彼氏など欠片もいなかったはずです」

うっせーな。確かに友達は少数先鋭だし、彼氏もいない歴=年齢だったけど、親友は居た。

頼れる人も・・・なんか無性に会いたくなってきた!

「まぁいい。俺からは絶対に帰ってこい!と命令しておく」

「国王の厳命ですわ。帰ってこないときは、こちらから軍をお送り込みますわ」

日本にか?さすがにそれは不味いね。

「わかりました。帰ってくると約束します」

後は、敵が来るのを待つばかりだ。迎え撃つ準備は整っている。

各国の兵は出撃体制を取り、Aクラスの冒険者たちはクエストを受けずに待機。魔人族も同様に準備してくれている。


が。5日が過ぎても敵は来ない。


「待ってると来ないんだよね」

「来ない方がいいんですが、今回は作戦が作戦だけに困りますね」

私とリアちゃん、飛鳥さんで街の巡回。

「空気の読めないハエ共であります」

まぁ敵だからね。作戦が読まれてるわけではないだろうけど、いつ来るのか分からないまま、モチベーションを保つのも大変だった。

「雪姫、そこの居酒屋・・入ってみてください」

商店街を歩く私に、ミサキさんが言う。

「そこの?お神酒ならギルドにあるよ」

私が歩くと通行人が左右に逃げるから、余り寄り道はしたくないんだけどなぁ。

「店内から妙なオーラを感じます。とにかく入りなさい」

私達はミサキの言う居酒屋ののれんを潜った。

「うわ!魔女だぁぁぁ!!」

「雪姫だぁぁぁ!!凍らされる!」

真昼間から店内は盛況中。私を見たお客や店員が我先にと逃げ出す。

「雪姫!あのテーブルの2人!敵です!」

なに!?

逃げ出さずに、何が起こったのか?と、キョロキョロした2人組。

飛鳥さんは、素早くテーブルへ行き銃を突きつける。

「マスター、あいつらはマスターを怖がっていません!この世界の人ではありません」

もう私も分かったさ。リアちゃんに言われたのは驚いたけど・・。


「潜入されていましたか」

ミサキさんが言う。

「情報が敵に伝わった恐れがあるね」

まさか潜入を許してしまうとは・・。

「ギルドで吐かせるであります」

飛鳥さんは2人を拘束し、ゲートに潜る。

作戦自体の変更も考えなくてはいけないかもだ。


「あの、ルーラン放送局のエミリです。突然一般市民を拘束と聞いたのですが、事実でしょうか?」

もうメディアが来て私にインタビューしてきた。

「これには訳があるから。聞いて、こいつらは・・・」

私が言いかけた時、通信を受けたリアちゃんが叫んだ。

「マスター!情報部から緊急連絡です!即時対応案件なので至急戻ってくださいとのことです!」

情報部も何か掴んだのか?

「わかった!戻ろう!」

私はインタビューの最中だったがゲートを開いた。

「待ってください!一般市民拘束の理由!逃げるんですか!」

今は説明していられない!

「きゃははは!雪姫の行動に文句を言うと、凍らされますよ」

っておい!ミサキさん、それはダメだろ!!

「にゃん!」

爪を出し、引っ掻く仕草をするテトがダメ押し。

「マスター早く!!」

エミリ達報道陣が逃げ出した。

「さぁ、戻りましょう!」

もう知らんよ…私ゃ人気どころか犯罪者だね。



「緊急案件って!?」

私が戻るとジェームス係長と、幽霊のボンド部長、ララちゃんが居た。

「これをご覧ください。諜報員がこれを見つけました。ルーラン各地に設置されていると思われます」

ジェームス係長が手の上に乗せた機器。

「マスター、これは『魔力を無効化させる機械です』。今は動いていませんが、おそらくリモコンでスィッチを入れると機能して、周囲での魔力がゼロになってしまいます」

なんだって!?

「じゃ、魔法が使えないの?」

「全く使えなくなる恐れがあります。ギア族もパワーである電池が魔力からなので、機能を失う恐れがあります。実際は機能させてみないと・・ですが」

機械に詳しいララちゃんが言うんだ‥これは厄介だ。

「現在ギルドのメンバーが総出でこれの回収を行っていますが、発見が難しく、全ての回収には時間がかかるとの見通しです」

ジェームス係長が真剣な顔つきで言う。

「今、来られたら不味いですね」

魔法が使えなくては戦えない。

「飛鳥さんが潜入したハエ共を捕まえた。この機械の数が分かるかも」

飛鳥さんの拷問で、仕掛けた場所や数が分かれば・・・

「おそらくは無理ですね。侵入したのがあの2匹とは限りませんし、居酒屋で寛いでいたということは、仕事は終わっていますね。相当数が設置されていると考えるべきでしょう」

ミサキさんが言う。確かにだ。どうしたら?

「ルルちゃん、探査機とか作れない?」

この装置だけは撤去しなければ、。

「それが、作動していないと、反応が無いので・・・」

特定の機器だけ見つける魔法など無い。

探査機が無いと、圧倒的ビハインドを取ることになった。


「雪姫、よくない知らせですが、聞きたいですか?」

ミサキさんが言うが、テトは天井を見ていた。



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