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ギルド スノープリンセス2星猫編  黒幕②

「では、対策会議を行います」

ギルドに戻った私たちは、パルムさんたちも交えて、今後の対応の協議をする。

「現状、予断が許される状態ではありません。方針を決めて対応にあたる必要があります」

私の前にはゴルノバ王を始め、サキさん、マリリンさん、ルナさん、シェリルさん、サーヤさんまでもが揃って、重い空気が漂っていた。

「俺から各国の意見と対応を説明しよう」

ゴルノバ王が立ち上がる。

「さすがに苦しい。なので流れに任せるとの意見が多い。俺も賛成だ」

続いてシェリルさんが発言した。

「魔人族も同じ考えです。今回ばかりは手に余るとの結論です」

私はリアちゃんに尋ねた。

「ねぇ、リアちゃん、なんて言ってみんなを集めたの?」

「はい。『マスターが今後の対応の協議をしたい』と、仰ったので、そのままお伝えしました」

くそ!私の評価についての協議だと思われてしまったようだ。


「違う!!私じゃなくて、ベルゼブブ!ハエ共の協議!!」

全員が顔を見合わせた。

「あーーそっちか」

そっちじゃないだろ?私よりハエ共の方が重要じゃないのか?

「あら、雪姫さんの方じゃないんですか?」

「ドワーフ様から解決策はない、と言われていましたから、どうしようかと思っていましたが、ハエの方でしたか?」

なぜか空気が和んだ。


「そりゃ雪姫、戦うんだろ?星猫とやらを守るんだよな?」

ゴルノバ王が言うが、実はそうなのだ。

この戦いはラムタ世界とは無関係。ハエ共が欲しがっているのは『テト』。テトを渡せば、奴らはラムタ世界には興味が無い。

この戦いは、世界を巻き込む形になっていた。

もっと言えば、私が渡さないと決めたからの戦い・・なのだ。

「魔人族は雪姫さんを支持します。たとえどんな理由でも、私欲のために、多くの命を生み出す存在を我が物にしようとする行為は許せません」

倫理観の高い魔人族は私を支持。

「ルーラン国王としては、火種を持ち込まれては困るんだが、王宮を破壊された恨みもある。向こうから来るのなら向かい撃て!7か国からの協力は取りつけてある」

8か国会議も私を支持。

「これがあなたの言う発言力・・というやつですね。あなたの言葉で国が動く。世界が動く。人々が動いてくれる」

ミサキさんが囁いた。

「もう私にもわかります。この力は手放してはいけない。人気は手放しても、この力だけは手放してはいけないと」

どこかに棘がある気がしてならない。


「では手持ちの情報を公開するであります」

飛鳥さんが立ち上がる。

「この世界には『天界』、サーヤ殿の居る女神の世界と、ハエ共ら複数の種族の住む『魔界』があるであります」

飛鳥さんの説明が始まる。

「この情報は、捕虜にした『ベルゼブブ男爵』より得た情報であります」

ギルドの地下室で、4枚の羽根と6本の手足、2本の触角を切り取られたベルゼブブ男爵を監禁している。

「奴らの狙いは『星猫』であります。使用目的は不明。機械文明に特化し、『穴』は科学力で開き、防壁や魔法も機械力で強化できるのであります。ですが、ベルゼブブ男爵が下位の存在と言うことと、あまり利口ではないということで、大した情報は引き出せなかったであります。ただ・・・」

飛鳥さんは、チラっとサーヤさんを見る。

「ベルゼブブの後ろで、女神が手を引いているであります」

女神が!?生きとし生けるものを守護することを目的とした女神が!?

「そんなはずはありません!!!女神が魔界と手を組み、星猫を奪うなどありえません!!」

サーヤさんが立ち上がり、叫ぶように言う。

「2人の女神の関与を白状したのであります」

飛鳥さんは続けた。

「リリス、ギルバと言う女神に、聞き覚えはないでありますか?」

椅子を倒し、パルムさんが立ち上がる。

「今、リリスって言ったのか!?」

セシルさんとアリッサさんの顔が強張っていた。


「リリスとギルバは女神よ。元だけどね。世界を滅ぼし再生させるアイテムを狙っていたんだけど、ケインが撃退して捕まえたの」

セシルさんが言う。

「でもね、女神が天界までの護送中に逃げられてさ、今は指名手配中だよ」

アリッサさんが続けた。ルパンかよ?

「まだ諦めずに、何か企んでるんだね。早くパパたちに知らせないと」

「ああ、のんきに酒を飲んでいる場合じゃなくなったかもな」

パルムさんが座り腕を組む。

私達には状況が分かりにくかったが、この後セシルさんが経緯を説明してくれた。

要は2人は堕天使。悪い奴らと言うことだ。



「人類域全土に『緊急事態宣言』を発令する!敵はベルゼブブ一族!ラムタ世界の全戦力を持って、これを排除する!」

ゴルノバ王が宣言した。

「魔人族もラムタ世界に協力します!魔人域も緊急事態宣言を発動します!」

魔人王のシェリルさんも宣言した。

「私もドワーフ様の許可をもらい、この戦いには参加します」

見守る神だが、これは他世界からの侵略。ルナさんも参戦してくれる。

「雪姫!お前が総指揮官だ!指揮は任せたからな」

え?また?わたしなの?

「お前の付き人が、最も早く『穴』を感知するだろ」

そうか!ミサキさんは穴が開く前から感じられる。

わずか10数秒だが、戦いに置いて初動の10数秒は戦果を分ける。

「きゃはははは!その任、確かに大罪人ミサキが受けましたよ。いち早く穴を感知しましょう!」

「にゃん!!」

再び世界は1つになる。



会議が終わると飛鳥さんがパルムさんたちに言う。

「戻れるかもであります」と。

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