休日その2
約3ヶ月ぶりの更新です・・・
中々更新出来ずにすみません。
想士たちの恋愛がどんな風になるのかお楽しみに!
休日の水族館となると、そこそこに混んでるな・・・
子供連れや、カップル、いろんな世代が集まる水族館。
なぜここを選んだかと言うと・・・ん。あれだな。
楽だから。
「水族館だぁ!!久しぶりだなあ」
「なっちゃんも久しぶりなんだね。大きくなると中々来ないよね」
さっそくはしゃぎ始める夏実と凛。人混みがあまり得意ではない紗菜は、やっぱりオドオドしている。
「よし、それじゃあ行くか」
「おぉ!」
入場券を買って中へと入る。
「うわぁ!なっちゃん!いっぱい魚いる!」
「本当だ!もっと奥行こ!」
あれ・・・。気づいた頃には、凛と夏実はいなくなっていて、俺と紗菜の2人になっていた。
「どうする?追いかける?」
「私は・・・追いつく自信が無いから・・・そ、想士くんが良ければこのまま2人でいいよ」
ちょ、照れながら言うのやめて。
「わかった。じゃあ行こっか」
2人で歩きだそうとした瞬間。
どすん!
「きゃっ」
通りすがりの少年が館内で鬼ごっこをしていた。
倒れかけた紗菜の手を慌てて掴んだ。
(おい!こんなところで走り回るな!)
なんて言えればかっこいいんだけどなあ・・・
「あ、えっと、想士くん・・・その、手・・・」
「あっ!ごめん!つい!」
真っ赤の紗菜がブンブンと首を振る。
「ち、ちがうの!そ、想士くんが良かったら、人混み怖いから・・・手繋いでたい」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・まじ?
俺はいいけど、紗菜はいいのか?!
「お、俺はいいけど・・・」
「じゃ、じゃあお願いします・・・」
こうして、手を繋いで館内を回ることになった。
────────紗菜────────
どどどどどどうしよう?!?!
勢いで手繋いでいたいって言っちゃった!
そ、想士くんはあんまり気にして・・・いや、顔赤い・・・ちょっと可愛いかも・・・
ってそうじゃなくて!!私もきっと顔赤いんだよね・・・
ど、どうしよう、手汗とか大丈夫かな?変な匂いとかしないかな・・・
香水つければ・・・ってそうじゃなくて!
な、なんか話さないと・・・恥ずかしくて死んじゃう
「き、きれいだね!」
「そ、そうだな」
会話終わっちゃうよ!どうすればいいのーーーー!!!!
────────想士────────
どうしよう。勢いで手繋いでるけど、紗菜すごい顔赤いし、やっぱ俺かっこつけすぎたか?
やばい手が汗ばんできたかも・・・
2人でぎこちない繋ぎ方をしていたが、俺が途中で少し力を入れた時、紗菜も力を入れ返してくれて、
ちゃんとした繋ぎ方になった。
最初は中々上手くいかなかったが、いつしか2人で笑うほどにまで平気になった。
館内を回り始めてから約20分。夏実たちはなかなか見つからず、その間ずっと紗菜と手を繋いでいた。
・・・やっぱり恥ずかしい
「想士くん・・・。ありがとね。私のことを守ってくれて」
紗菜は俺の返事を聞かずに、手を離し走っていった。
「夏実ちゃーん。もう、置いてかないでよー」
「あー。ごめんごめん!ここからは一緒に行こ!ほら!想士も早く!」
「お、おう」
しばらくの間、紗菜を見ると恥ずかしくなっちゃいそうだ・・・
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