現実か、空想か
更新早めにしていきたいです!
アドバイス、ブクマ、よろしくお願いします!
誤字脱字の報告もお待ちです。(出来ればありませんように!!笑)
朝だ……昨日から2連休だし、まだもう少し寝てても……
「想士ー。起きなさーい!」
……………え?なんで母親が俺の家に?そう思って体を起こすと、そこは自分のベットではなかった。……いやまぁ、俺のベットではあるんだけどさ。要するに、自分の家ではなく実家にいるということだ。………なぜ??
「想士!今日あんた入学式でしょ!」
「……え?」
「え。じゃないわよ。あんたも今日から高一なのよ?しっかりしなさい!」
「え。高一??」
俺は横に置いてある携帯をふと手に取った。その携帯は、現代のものではなく、高校進学と同時に買ってもらったスマホだった。
……どういうことだ?
「ねぇ母さん、俺は今……何歳?」
「はぁ?何馬鹿な事言ってるの。あんたは15歳高一よ。」
……………
やっぱり全てが……巻き戻っている?!
20年も……?疑問しか浮かばなかった俺の頭の中をある一文が通る。
『あなたは人生をやり直したいと思ったことはありませんか?』
まさか……あの………あのメールは本物だったのか…?もうわけがわからない…。
ピンポーン
「想士ー。夏実ちゃんが来たわよー」
「夏実……」
母親にせがまれ、とりあえず支度を済ませ、外に出る。そこには懐かしい幼馴染、古川夏実がいた。
「ほら。行くよー」
「行くって……どこに?」
「え?何?想士ボケてるの?!私たちの新しい学校。日ヶ崎南高校の入学式よ!」
夏実は元気いっぱいに叫ぶ。夏実は昔から元気で、常に笑ってる。俺とはまるで正反対なのだ。
「何でそんなにポケーっとしてるのよー!」
「あー。ごめん。。」
今が15歳の高一で……。俺は20年前に……。
タイムリープしてるって事なのか?
理解が追いつかないが、夏実が早く行こうというので、夏実と一緒に登校することにした。まぁ、最初からそのつもりだったんだけど……。夏実とは昔から近所同士で仲が良いため、恋愛感情が全くない。…………少なくとも俺はな。
「高校かぁー。どんな感じなんだろうね。友達できるかなー?」
「お前は小学生かよ。」
「もう!うっさいなぁ!心配なんだもん!」
「まぁそうだね。」
いつも通りのゆるーい会話。普段から明るい夏実は、結構すぐに友達ができるタイプだ。だからこそ早く学校に行きたくてソワソワしている。夏美のポジティブが羨ましいな……。
その時、俺はふと、ある事を考えた。
〔今から頑張れば、将来ああならずに済むんでは……?〕
この意味不明なタイムリープで友達を作ったとしても、将来が変わるかはわからない。でも、ボッチで過ごした時の将来は知っているんだ。だったら、何かを変えなきゃいけないのかな。そう思った。
「夏実、これから高校もよろしくな。」
「え?!あ、……うん。いきなりどうしたの?」
「いや?何となく。」
「そ、そっか……」
夏実が少し顔を赤らめたようにも見えたが、女心はよくわからないので、そのままスルー。
「ほら!想士!早く行こー!」
「おう。」
俺は高校生活を変えるんだ。
そのために、このチャンスを掴み取る!!