第一話 「自己紹介」
俺は今は大学で将来、ゲームを作るためにひたすら勉強している。
その中でVRだけは俺は許せなかった。
あんなの空想に過ぎないからである。
それもVRをには色々な危険もある。
なのでそれを皆に伝えるためにはまず自分が体験しないと意味がない。
なのでこの世界に来たのである…。
目を開くと、そこに広がるのは広大な緑と学校があった。
隣には自称神の杉野がいる。
思っていたよりも老けていだけれども、設定された年齢にしては若く思えた。
「えっと…、自分の名前は齋藤健です。これからどうなるのかは分かりませんがよろしくお願いします!」
出来るだけ笑顔で言うように心がけて、言葉もある程度の配慮をして喋るようにした。
すると杉野は「よろしく。」と一言。
杉野が手を差し出してきたので笑顔で握手をした。
あいつの握力は馬鹿みたいに強いのか、手が握りつぶされそうになった。
「痛い!!!」思わず声が出てしまった。
すると杉野は慌てて手を離して、「すまん、すまん。」と申し訳なさそうに言ってきた。
「大丈夫、大丈夫。」そう返事をしてたけれど、手は真っ赤っかに腫れていた。
しかし思っていたよりも扱いやすい人間だと俺は思った。
そう思ったのは一瞬だった…。