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『芋ケンピ』を両親が貰ってきたので世界を救ってくる  作者: 鴉野 兄貴
後日談。友人がVRMMORPGに誘ってきたのでリアルMMOに挑戦してみる

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大河SF小説化決定「時速100キロで歩きスマホしていたら私自身がスマホになっていた」(魔法少女になれそうにない 8)

 みさと ‏@419misato 1 時間1 時間前やっぱ歩きスマホは最高っすねぇ~~~~!!!!!!(時速100キロ おいどけクソスマホスマホスマホスマホスマホスマホスマホスマホスマホスマホスマホスマホスマホスマホスマホスマホスマホスマホスマホスマホスマホスマホスマホスマホスマホぐわーーー私がスマホになってしまった(超常現象


 人類はあえて高速で走るのではなく歩くことを極める生き物である。競歩は時速6キロを軽く超える。

 今、美沙斗のその身体は競歩選手宜しく高速でクネクネクネ。マッハの速度で発汗。

 体温低下現象によって超伝導を発生させたその身は地面の接触を行いつつも摩擦抵抗を理論上ゼロとして時速一〇〇キロの速度を記録した。


「と、言う夢を見たんだ」

「いい加減、前回夢落ちなんだからもう少しまともな夢を見ようよ」


 久しぶりに登場した猫の絵。美沙斗家のロボット掃除機が定位置になってきているのか、最近お茶まで淹れてくれる。地味にメイドロボ化してきた。


「だいたい、空を飛べないのに高速移動って」

「乗り物なら何でも乗れる。苦手なのは体重計だけ」


 なにイケメン度増しているのですか。



 時速一〇〇キロの速度を達成するためには人体の構造上必ず立ちはだかる空気抵抗の壁を克服せねばならない。

 魔法少女の温度変化能力により気圧を変化させ、吸い込むような強風を発生させ、冷気をカプセル状の結界として内部はコタツのように快適空間に。


「だから、どうして内部にコタツを持ちこもうとするの」

「蒲団の上にコタツ最強」


 美沙斗はコタツをよっこいしょと寝台に乗せようとする。どう見ても寝る(※殺る)気満々だ。


 冷気によって表面摩擦を極限まで抑え込んだ寝台は人体の足よりも効率よく地面をホールドし、高速移動を可能とする。


「それ、歩いていない」

「細かいことは好い」


 コタツミカンきもちいい。あ、これ八朔だ。


「どちらにせよ、人体で高速移動を行う場合パワーもそうだけれども空気抵抗と接地面積、摩擦抵抗がネックになるから、脚を大きく上げるとパワーで空に浮いてしまってエネルギーロスになるね。それは避けるわけか」



「お前、賢そうなこと言いたいだけだろ」


 そんなことより八朔食べないかときれっぱしを猫の絵にうりうりしてみせる美沙斗。

 猫に八朔を食べさせないでと言いつつ応じる猫の絵。ふわふわ浮く八朔の切れ端は異次元に吸い込まれた。


「そういえばもうすぐはたち……」

「年齢の話はするな」


「まずはおめでとう。そしていつもありがとう」

「どういたしまして。これからも宜しくお願いします」


 ふわふわと緑茶の入った湯呑が浮く。

 さわやかな八朔の匂いが鼻をつく。何処か漂う花の香り。

 結局目立ちすぎるので空を飛ぶ寝台。


 春はもうすぐ。


 魔法少女になれそうにない。

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