魔法少女になれそうにない0 アイスを舐めて
美紗斗嬢はダラダラと学校に向かう。
「い」軽くツイート。
「る」またツイート。
「だ」更にツイート。
上から読んで「だるい」。
いつもの登校を投稿しながら行う。ダジャレではない。
その横を『合格祈願』と書かれた鉢巻をして自転車に乗った少年が駆けていく。携帯電話からGPSを確認しつつ、「なんで東京にいるんだよっ?!」と叫びながら。
「あついよ~」
適当にツイートして久々に自動販売機からジュースを購入する。
久々に飲むジュースは清涼な冷たさと共に喉にしみいるおいしさだ。
その脇をスーツ姿の男がかけていく。
その手には『ヨクスベ~ル』と書かれた錠剤。
「いや、具現化する場所を間違えた。仕事に遅れる」
などと喋っているが美紗斗嬢の耳には入らない。
ああ。めんどう。
美紗斗嬢が漫画を広げていると「公文に行かなければならないのになんでこんなところに」と叫んだ少年が自転車に乗ったままふわりと空に舞い、雲の彼方に飛んでいったが。
「あっついなぁ」
美紗斗嬢は特に気にすることもなくアイスを購入。
その脇を『竹やり』を持った青年が駆け、異形の魔物と激しく雷の応酬を始める。
バチバチと飛び交う火花は東京スカイツリーの周囲を駆け抜け、青年と魔物はどこかに飛んでいった。
そんなことよりアイス。おいしい。
今日も一日終わりました。
スカイツリーを見上げて写真メールを撮った彼女は、家路につくのであった。




