『竹やり』を奪ったのでちょっと世界を壊してくる
良いも悪いも使い手次第。
「『竹やり』を貰ったので世界を滅ぼしてくる」の続編
彼は何処にでもいる高校三年生だった。
本人がどう思っているかはさておき、連休の陽気の元でサイクリングを楽しむ程度には友人に恵まれ、それを両親に許される程度の学業の成果を納める程度には。
必要もないのに模試に励む友人たちを尻目に彼と彼の友人の二人は静岡県総計114キロの自転車旅行に出た。天気にも恵まれ、御前先灯台を見たり、浜松原発を見学。楽しい旅行になるはずだった。
が。
彼。通称『いっしー』氏は友人の『ウッチャン』と共に眼前に広がる光景に絶句していた。
先ほどまで使用していた自転車道が折しの暴風による砂で埋もれるアクシデントに見舞われ、ひいひい文句を垂れながら脱出を目指していたいっしーとウッチャンだったが。
「なんかおかしくないか?」
「おかしいって40キロも悪路を走っている時点でおかしいと思うよ」
向かい風は酷いわ、地面が砂でおおわれていて自転車で走るより歩いたほうが楽という状況。
二人は必死で脱出をめざし、別の道まで自転車を引く羽目に遭っていた。
いっしーは否定の意を友人のウッチャンにつぶやく。
身体から吹き出す汗が気持ち悪い。ほのかな汗の香り。唇についた乾いた汗を舐める。先ほどまでは暑さと過酷な運動による汗だった。だが今の汗はどちらかといえば。冷や汗。
「ここ、どこ?」
「静岡県の」
固まった相方を不安そうに眺めるいっしー。
ウッチャンはいつも通りTwitterのGPSで位置を確認しようとしたまま凍っている。
曰く。GPSが死んでいる。Twitterに繋がらない。
ざく ざく
人間とも動物ともわからぬ葉擦れの音。思い思いの言葉を話し警戒する二人。
というか先ほどまでは砂場を走っていたはずだ。この草っ原はいったいどうなっている。
ばりばりばり。
その時だった。空を裂く音と共に人間が空から落ちてきたのは。
雷の音と共に飛来した人影は苦痛に呻く。
声だけで美少女などではないことだけは明白。異常な光景なのは間違いないが、ここで男たちの意見は一致した。
『かかわらないほうがいい』
ぶすぶすと黒い煙、ぱちばちという音と共に小さな稲光をまとった青年は苦痛に呻いているが、賢明な二人は自転車に乗って逃亡を図った。
それが逆に功を成した。
二人が先ほど立っていた場所に音無く何かが降り注いだからである。
音より早く飛来したそれは天を引き裂き、地面を砕き、衝撃波となって逃亡を図る二人の背を激しく押して数メートルの高さに吹き飛ばし、自転車と共に地面に偶然ながらも見事軟着陸を決めた二人の鼓膜にやっと轟音を届ける。
額をこする。汗と思ったら赤い。汗の味ではない。
自転車のチェーンが外れ、車体は倒れてカラカラと回っている。
吹き飛ばされ、つい乱暴な言葉を使ってしまう。
罵り合おうとする二人の耳朶に響く呻き声。
大怪我をした青年が地面に倒れている。その顔には彼にも見覚えがあった。
「あれ? 佐倉の兄ちゃんじゃん」
クラスメイトの佐倉という女性の兄貴だ。顔だちもほのかに友人に似ていた。彼は手に何かをしっかり握りしめている。
「ナニコレ? 竹やり?」
それは竹やりだった。……わけがわからない。
ちょっと逃げる前に言っておく。
俺たちはたまの連休にちょっぴり自転車旅行を楽しんでいたはずなのだが妙な体験をした。いや、体験をしたというか、理解を超えていたのだが。
「俺たちの目の前にやけどをして全身打撲をした級友の兄貴が倒れている。何故か『竹やり』もって」
客観的につぶやき、何故か写メールを取ろうとするいっしー。狼狽している。
「とりあえず担架を」
男たちは竹やりを使って簡単な担架を作ると、佐倉兄を搬送して歩く。
ほどなく歩くと小さな沢に出た。安全を確認した二人はそこに級友の佐倉の兄である青年を放置。自転車を一度取りに戻る。
「どうなっているの? この状況」
「知らん」
どうしようもない。
自転車のチェーンをはめ、キコキコと進む二人だったが。
「お待ちください」どこからか楚々とした声が二人を止めた。
二人は完全に足を止めた。相手は美女。否、美少女だった。
「はい! 喜んで!」「何のご用でしょうか!」
佐倉兄は泣いていい。
「酷い傷……」
藁葺でできた神殿のような建物に通された二人は少女たちが佐倉兄を看病する様子を眺めている。謎の泥。オタマジャクシの入った器。舌まで麻痺させる悪臭を放つ火の臭い。
「あの」
佐倉兄が口を開いた。
「ナニをするつもりですか」
「ええっと、『竹と雷』の神の傷を癒すため、祈りと踊りとを」
「火で傷についた悪霊を払い」「オタマジャクシを生飲みさせて」
「泥を食べさせて悪の力をそぎ」「神の入れ墨を入れて魔力を補充し」
これから彼らがみょうちきりんな呪術で傷を癒そうと試みる佐倉兄は医大生である。
「やめてください。今すぐ」
佐倉兄の抗議は当然であった。
タチバナと少女は名乗った。
二人はタチバナの話を聞きつつ自転車のハンドルを手に呆然とその村を眺める。藁葺でできた大神殿の下には煙をもくもくとあげる同じく藁葺の家の数々はどうみても縄文時代のセット。
ウッチャンはまた夢だ夢に違いないと何度も騒いでいる。
いっしーとて夢だと思いたいが、ここまでリアルな夢はないんじゃないかなとも思わざるを得ない。軽く自転車のブレーキを握る。その感触は確実に愛車のブレーキハンドルのそれだった。
佐倉兄は自分で自分を癒す方法を指示しだした。
曰く、『ガマの穂をもってきてほしい』などなど。
変だと思うのは二人だけではなく、タチバナ側もそうだったらしい。
自転車で恐ろしいほどの速度で地面を駆け抜け、見たこともない器具(携帯電話)を用いる二人を神か何かと勘違いしたらしい。
「神様! お願いします! 『ワニの一族』から私たちを救ってくださいませ」
額を地面に汚して涙ながらに訴えるタチバナと村人たちは己たちの窮状を叫んだ。
タチバナたち『シロウの一族』は炎の神々を信じて平和に楽しく生きていたこと。そこに炎伏の力を持つ水の魔物たちが襲ってきたこと、いけにえとして巫女であるタチバナと一族の見目麗しい娘たちの命を要求してきたこと。
天への祈りが届き、『雷を呼ぶ槍』を手に神が降臨したということ。
あろうことか、その神が敗れ去り、滅亡の危機にあるということを。
そこで思わずお互いの顔を見合わせてしまう二人。
「神?」
じろじろと大怪我をして呻く級友の兄を眺めてしまう。
「佐倉の兄ちゃんは賢くてやさしいけど色々と残念な人だぞ」
一人でフラリと鹿島神宮まで旅に出たかと思ったら『合格祈願』と描かれた鉢巻と襷を土産に持ち帰り、実の妹に残念ぶりをTwitterでさらされる程度には。ナニを言っているんだろ。この娘さん。二人は呆れながらその『槍』を見る。
「『槍』っていうけど」
「『竹やり』だよな。コレ」
こんなもん振り回すバカがいたら、頭がおかしい子認定していい。
「その神器こそ天を裂き、海を砕く雷の神の炎の槍。神の剣です」
タチバナは必死で二人に説明するが、二人は見事に聞き流す。
「佐倉の兄ちゃんの症状が回復したらすぐ逃げよう」
「うん」
佐倉兄がしっかり握っていた竹。どうみたってただの竹やりだ。
怪しいおっさんが休日に『さお~だけ~!』と叫んでいそうな粗末な代物だ。燃えないゴミに出しても戻ってきそうだ。燃えるゴミだし。
自分で治療法を指示できるんだから佐倉兄も重症に見えて回復は早いだろう。
佐倉兄は動けないとはいえ知恵はいつも通りの平常運転らしく、防壁を竹で編ませたり簡単な柵を作らせたり、動かない身体を押して『シロウの一族』の病を見たりしている。神と慕われるだけのことはあるようだ。
『神が敗れた』と落胆する村人たちだったが、それでも新たな二人の神の降臨により気力を振り絞って戦う意思を見せている。そんなノリノリの人々相手に「高校生ですよ」と言っても通じない。というかこの人たち高校生を知らないようだ。
「ワニの一族ってなんでしょう」
「火伏の一族ですね」なるほど。わからん。
タチバナたちの話を統合する。
ワニの一族とは水を操り天災を自在とする強力な魔物らしい。
「神器には弱点があります。誰でも扱えてしまうのです。故に奪われてしまえば最後、敵の成すままに」
なんとか姦計を駆使して取り戻した佐倉兄だが、そこで力尽きたらしい。
「実は神はもう一つの神器を持っていらっしゃるようなのですが」
それを早く言え。
「これは如何にして使えば良いのでしょうか」
タチバナの手には『合格祈願』と書かれた鉢巻と襷が握られていた。
ダサい鉢巻を頭に縛り、あるいはダサい襷をかけて嫌々自転車に乗るいっしーとウッチャン。その後ろを村の男たちが武器をもってドンドンパフパフの大騒動。ちなみに佐倉兄が握っていた竹やりは置いてきたかったのだが無理やりタチバナに持たされた。
「竹やりじゃなくて焼けばち」
「むしろ投げやり」
神器の使い方を教えてくれという話だが、こうやって装着する以外の使い方はない。佐倉兄が仰ることを真に受けるならば『落ちない』『滑らない』らしいが。
佐倉兄が人質に取られているような今の状況で自分たちだけ逃げるのは若干心ひけるし元の世界に戻れる見込みもない。転生してチートしてハーレムとかありえん現実にいっしーとウッチャンは肩を落とす。
「小説の主人公になってもいいことないな」
「なにそれ?」
いっしーはウッチャンの謎の台詞に首をひねりつつ、愛車のペダルを踏みしめた。
軽い足取りで飛び出した二人の自転車。どこからか霧が立ち込めだす。
その霧は妙に身体に絡みつく。まるで空回りをしているかのように軽快に動く自転車。轟々と逆風が二人を襲うが、今度は少し肌寒いことを除けば爽快。不審に思ったいっしーは己の足元を確認した。
「?!!」
霧が晴れた。二人の足元に広がる大きな大きな海。
軽快に回る二人の自転車のタイヤが空中を蹴り、風を絡めて回るチェーンの音が耳に響く。足元を海鳥が舞い、白波が見える。輝く太陽のまぶしさに思わず目を細めて。
飛んでいないかとつぶやくいっしーにウッチャンは平然と告げた。
「そういうこともある」
ペダルを踏みしめると二人の自転車は更に力強く空を駆ける。
左右に体重を移動すると風を切り裂いて右に左に、雲を貫き、海原を眼下に二人は空を舞う。
ぺっぺと目に入った雲を払い、冷たい雲の味に大笑い。360度視界いっぱいに水平線と地平線が見える。
青い空の中を雲と共に舞い、鳥たちよりも高く早く飛ぶ。潮の香りが気持ちいい。胸がどきどきするのはペダルを踏む過労働の所為ではなく、また肌が震えるのは寒いわけではない。
「飛んでいる」
「わかっているよ。『この間もこんなことがあった』」
二人を乗せた自転車は空を駆け抜け山々の峰を抜け、あるいは森に突っ込み木々の梢の木漏れ日に照らされきらめく。
雲間から降り注ぐ陽光と共に二人の笑い声が山々の峰に響き、獣のざわめきや鳥の歌声と混じっていく。
そこに急に逆風が吹いた。
また砂か。そう思ったときに急に天気が激変し、晴天の中二人を狙うように雷が舞い降りる。
「晴天の霹靂」
「冗談言っている場合じゃない」
二人はペダルをこぐ。その合間を彼らを明らかに狙って雷が降り、大型の雹が降り注ぎ、暴風雨が発生する。
空中で巻き起こる暴風や雹に翻弄される二人の耳朶に落雷のような声がとどろく。
「『竹雷』を寄越せ。ガキども。それは人間には過ぎた品だ」
おい。オナラじゃあるまいし、姿をみせろと失礼なことをほざく高校生たちに強烈な落雷が落ちた。神罰であるが何故か二人は死なない。
「なぜ『落ちない』」
知るかと返す二人に豪雨のように矢が、槍が降り注ぐ。
それが矢だといっしーが気づく前にそれらの矢や槍は空中で動きを止めた。空を飛ぶ飛ぶ同じく相方が持つ神器の『落ちない』力である。
「我に逆らうと痛い目に遭うぞ」
謎の声はそう仰っているが二人には逆らっている自覚は欠片もない。
そもそも状況が某ネットゲームの【わかりません】【何ですか?】状態である。
「神罰を受けよ」
体にじめじめとした重い濃霧がまとわりつき、先ほどまで穏やかだった海が暴風と共に荒れだす。荒れ狂う嵐に二人の自転車は右に左に翻弄され、雲に突き飛ばされ、雷が何度も二人を穿つ。
身体を貫く激痛に悲鳴を上げ、血と涙の味すらわからない。視界が利かず、翻弄される二人には地平線も水平線も荒れ狂う空と波砕ける海との区別がつかない。
闇の中を豪雨と共に横殴りの雷を受け、鳥たちが消し炭になり、波に巻き込まれた魚たちは哀れ藻屑となる。
大型の雹が彼らの身体を貫き、雷を食らう。激痛に悲鳴をあげつつも如何なる加護か二人の命を奪うまでに至らない。
「その武器を寄越せ」
その言葉にウッチャンは気丈に拒否の言葉を放つ。
いっしーは背中の襷に括り付けた佐倉兄の『竹やり』を引き抜き、出て来いと叫ぶ。
雷を何度も受けてうめく二人に異形の魔物が姿を現し、悪態をつく。
「我の姿を強制的に具現化できるのか」
わけがわからないことを言うな。
「貴様らは神か」
「いんや。高校生」
「死ね」理不尽です。
強烈な稲光が横殴りに二人を襲い、二人の乗った自転車は雲にぶつかり、雷雲の中で踊る雷の龍に何度もの攻撃をくらい、這う這うの体で脱出したところを。
「なんで空に津波」
「ありえん」
異常気象の数々が襲う。
「次に『紙か』ってきかれたら『YES』」
「模試の用紙的に合格」
テンパっている場合じゃない。
不意に空間を越えてきた魔物の強烈な蹴り。受けとめた『槍』ごと吹き飛ばされる。手元から『槍』がこぼれ、魔物の手に。
「遂に手に入れたぞ」
鮫やタコやイカに似ていてよくわからない魔物が笑っているように見えた。
暴風が森を引き裂き、津波が山を砕く。雷が何度も吹き荒れ、炎が天を焦がす。
「滅びろ。未来も全て。貴様らの未来も消し去ってやる」
魔物の哄笑に歯噛みする二人。
『槍』が二人に向く。びくりと身体が震える。無造作に投げられる。
『槍』は赤い光を放ち、何千何万に分岐してすべての方向から二人に迫る。
無我夢中で槍を避けようとする二人だが、どうにもならないのは明白。必死でもがくいっしーの手のひらに『襷』があった。『掴め』襷から声が聞こえる。
次の瞬間、襷が伸びて『槍』を振り払った。
驚愕の表情を浮かべる魔物。「『掴む』神器か」と問う。
佐倉の兄曰く『滑らない』だったが誤認らしい。
『落ちない』鉢巻の力で空を舞い、離脱を図る二人の自転車に空を舞う鮫が襲い掛かる。
「逃げるな。この女がどうなってもいいのか」
二人の眼前に瞬間移動してきた魔物はいつの間にかタチバナを捕えていた。タチバナの声が聞こえる。逃げてほしいと。
砂嵐に襲われたり、空で鮫に襲われたり、嵐にあったり人質を取られたりと散々である。
「我が一〇〇〇〇の兵から逃れることなどできはしないぞ」
うそぶく魔物にいっしーとウッチャンは問うた。
「本当に一万いるの?」
「もちろん」
ふんぞり返る魔物に。
「数え方わかる?」
「……」知らないらしい。
「じゃ、俺たちが無事数えたらその子離してよ」
「できたらな」
因幡の白兎の故事からとっさに思い付いた戯言だが意外にも乗ってくれた。意外といい奴かもしれない。世界壊そうとしているけど。
「じゃ、いくよ。いち。にぃ さん よん?」
「こっちもいくぞ」
海岸の岸から岸にずらりと並んだ魔物の兵を『滑らない』襷の力で踏みつけながら数を数える二人。
「一万ッ!」
「ちゃんと数えた。その子頂戴」
嫌そうにタチバナを手ばなし、悪態をつく魔物の脳天に『落ちない』力を剥奪された自転車が直撃した。
がっつん。
「うっし!」
二人の両手が鳴る。ハイタッチだ。
思わず『槍』を取り落した魔物から『掴む』力で『槍』を奪い取りウッチャンに投げるいっしー。
「その槍を寄越せッ」
「おっと。いっしー。パス」
槍は光の速さで二人の間を移動する。
「じゃ、兄ちゃんパス」
「なっ?!」
『掴む』力を他人に譲り、バイバイと魔物にポーズを決める。
青年の手に『槍』が戻り、彼の傷はみるみる癒えていく。
ぜいぜいと荒げていた息は清涼なものに代わり、苦悶に歪んでいた表情は晴れやかになる。
ボロボロだった化繊の服はみるみるよみがえり、血の跡が消えていく。
青年は空に舞い、『槍』を片手に魔物と対峙した。
「『タケのイカヅチ』ッ!」
「……」
青年・佐倉兄は『槍』を体の横で半回転させ、不敵にほほ笑んだ。
手持無沙汰の二人は写メールを取り出し、とりあえず撮影。
百万の雷が交差し、億の火花が空に舞った。
……。
……。
「これ、すごいね」
通った道が砂におおわれている写メールを見て同級生の佐倉(妹)は感心している。
おかしい。こんな写真じゃなかったのだがとは三人の内心の思いである。
「というか、お兄ちゃんこのタスキと鉢巻」
「良いものなんだよ」
佐倉兄は二人と共に必死で訴えるが妹は『ダサい』と一蹴。
あまつさえ「この間ダサいと言っていた」と過去の二人の言動をばらす始末。
「今回、オチが酷い」
ため息をつくウッチャンにいっしーは首をひねる。
佐倉兄はつぶやいた。
「『合格祈願』だけに『オチない』ってね」
佐倉(妹)は告げた。
「お兄ちゃん。ダジャレつまんない」
「面白いと思うんだけど」
三人は知るよしがないが、三人が嘗て戦った場所には現在浜松原発がある。そして海の魔物たちから人々を、神々を守ろうとした乙女の物語は姿かたちを変えて現在も語り継がれている。
もっともこんな残念な物語であるという事実に関しては、誰も覚えていないのだが。
> 竹槍は竹を原料として作られる槍である。(略)
>20世紀半ばまで先進国でも使用された。戦前の大日本帝国の最終兵器の1つであり(略)
>ジェットエンジンやロケットエンジンの発達により推進力を備えた竹槍も開発(略)
>大きな特徴として、純正の竹槍は母なる大地からの贈り物であるため(略)
>『物を借りたら返す』という基本的なモラルや『自然の営み』を子供達に分かりやすく伝えるための教材として最適である。
>上記の特長により、竹槍は現代の思想や環境に配慮した『クリーンな兵器』と言えよう。
(アンサイクロペディア日本語版『竹槍』より抜粋。参考資料:拙作『無笑』"竹槍"の項目参照)




