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黒猫の物語・そのはち
この家に来てもう随分経ったのねぇ。
あたしと同じ真っ黒な奴も、随分と大きくなっちゃって。
首輪が赤いから、どっかのアニメに出てくる黒猫によく似てきたわ。
あらあら、何ででしょうねぇ。
こんなしんみりした事考えるようになったのって。
ああ、どっかで誰かが呼んでる。
人間のかーちゃんも呼んでるけど、ちょっと違うわね。
誰でしょうねぇ?
はあ、疲れちゃったわ。
かーちゃん、ちょっと股ぐらで寝かせてちょうだいな。
よいしょっと・・・。
ああ、こうやって股ぐらで丸くなって、撫でられてると気持ちいいわぁ。
ゆっくりゆっくりと私の身体を撫でてくれる。
さっきから私を呼んでるのは、かーちゃんじゃなくって神様みたいね。私もそろそろとは思ってたわ。
最後にかーちゃんに挨拶してから、旅立つとしましょうかね?
さよなら、かーちゃん。
「ニャぁ・・・」




