【04 あの子とあの子の違いはメンタル差】
・
・【04 あの子とあの子の違いはメンタル差】
・
朝の時間、星見が係の仕事をすると言って、花瓶の水を替えだした。
これが星見の係じゃないことは知っているけども、ある日を境に「私は花瓶の水係に自ら任命することにする」と言い出して、それからずっとやり続けているので、そのことを尊重している。
というわけで星見から離れて、一人で席に着いていると、あんま話したこと無い女子が私に軽く話し掛けてきた。
「てか志田もさ、川辺のこと腹立たね?」
言葉が崩れ過ぎていて、一瞬ずっと長引いている橋の公共事業の話だと思ってしまったが、脳内で今言われた言葉をリフレインさせて、どうやら川辺ちゃんのことが腹立たないか聞かれているらしい。
唐突というか、そこに川辺ちゃんいるし、そんな大声で何を言っているんだ? と思っていると、急に女子たちが集まってきて、
「マジ川辺、声小さくて何かキモイよね」
「誰もいない教室で股間イジってたらしいよ」
「うわぁ、キモぉ」
誰もいない教室でなら、誰も見ていないだろ……って言えばいいのに、私は言えなくなってしまった。
こういう女子たちの悪口の圧が苦手なのだ。慣れていないというか。
川辺ちゃんと言えば、私が星見とお弁当を食べない時、一緒にお弁当を食べるグループに”いた”子だ。
最近川辺ちゃんは一緒に食べることをせず、一人で食べていたけども、もしかすると女子たちの中で川辺ちゃんをハブる流れになっている?
いやいや、こういうのに関わり合いたくないし、イジメなんてなによりもしょうもない娯楽を楽しんでいるヤカラの仲間だと思われたくない、んだけども、
「川辺のメガネめっちゃ汚れてるし」
「じゃあ目が曇ってるってことじゃん」
「不正しそう」
「カンニングとかしてんじゃね?」
カンニングするなら、めっちゃ目を良くして小さい文字を読むだろ、って笑いに変えるようなツッコミも浮かぶけども、それが言えない自分が恥ずかしい。
何か愛想笑いしかできない自分が本当に情けなくて、周りに合わせて波風を立てない選択をしてしまう自分の処世術が憎らしい。
「川辺成績良いらしいけども、絶対カンニングじゃん」
「カンニングで見下してきてんじゃねぇーよ」
「それな」
というか川辺ちゃんの周辺情報多過ぎ。好き過ぎじゃん。イジメって基本的に被害者へのストーカーなんだよね。
一挙手一投足見てはヘラヘラ笑い者にして、見下しているのはどっちだよ、イジメはイジメとストーカーのカスの二刀流。
「川辺聞こえてんじゃねぇの?」
「言い返して来いや」
「ビビってんじゃねぇよ」
うわうわうわぁ、マジで辞めろ、恥ずかしい恥ずかしい、共感性羞恥。
三人で喋って輪には私もいて、つまりは四人なんだから言い返せるはずないじゃん。バカなの?
一人に対して「言い返して来いや」と会話している時点で、悪口側が複数人なんだから言えるはずないじゃん。
基本的に戦争というものは数が多いほうが勝つんだから、ここは耐えるのが戦法として当然じゃん。
嫌だぁぁああ、その数の暴力の頭数になりたくなぁぁぁあいいい!
でもここで「トイレに行ってきます」みたいに逃げることさえできないのが、私の人生。
なんとなく同調していますよみたいな顔して、時が流れるのを待つしかない。
朝のホームルームのチャイムという助け船が鳴り、その女子三人組はいなくなった。
こういう時、星見ならきっとビシッと断れると思う。
女子の、なんというかこういう悪意の共有が本当に苦手だ。
というか何で私も巻き込むの? 仲間内で勝手にやってろよ、いやそれもダメなんだけども。
ここで川辺ちゃんに「私はそんなこと思っていないからね」と言いに行くことは悪手だと思われる。
まず”悪口を言っていたよ”と事象が確定してしまう。まだ曖昧でいれたのに、私がそういうことを言いに行くことにより、悪口を言っていたことが確定事項になってしまう。
あとそう川辺ちゃんに言いに行ったところをあの女子三人組に見られたら、私も一緒になってイジメられる可能性がある。
というかもしかしたら、あのお弁当仲間的にも、既に川辺ちゃんは大勢の女子からハブられている可能性があるため、あの三人組に見られなきゃいいというわけでもない。
もう私は川辺ちゃんに話し掛けては両面でダメなのだ、と考えるところも本当にこざかしい。こんな自分が嫌になる。
いやでもここは元々川辺ちゃんとはそんな仲良くなかったし、という思考回路で現実逃避するしかない。
そうそう、川辺ちゃんとはお弁当仲間の一人なだけだったし、そんな喋っていなかったし、そうそう、そうそう……星見ならきっと快刀乱麻でハッキリ正しいことを言えるんだろうな……。
いいや、私は星見じゃない。
星見にはなれない。
星見ほど変人じゃない。
私は同調圧力に屈する一般人だ。
それを肝に銘じよう。
朝のホームルームが始まり、一限目は変則で選択授業だったので、星見は別の教室へ行き、私は弥助と同じ授業なので、弥助に今あったことを愚痴ることにした。
「何かさ、さっき一人でいたら、スクールカースト上位女子に囲まれてさ、とある女子の悪口の恐喝をされたんだよね」
弥助は不安そうな面持ちになり、
「大丈夫だった? そういう何か悪口を一緒に言えみたいな空気、最悪だよな」
「そう。なんとか言わずに済んだけども、向こうから見たら一緒に言っているみたいに見えたと思うから……」
「えっ? その場にいる子に対してやったの?」
弥助のその言い方から察するに、堂々とやめなよと言えば良かったのかなと思って反省していると、弥助がすぐに、
「いやいや、志田がどうとかじゃなくて。でもそういうのマジで嫌だけども、そういう会は辞めようとか単騎では言えないよな」
弥助も分かってくれているようで、ホッとしながら、
「そう、言えないよね」
「マジで何なんだろうね、そういう連中って」
「いっそのこと自分たちだけで言っていればいいのにね、まあ本当は言うこと自体ダメだけども」
「そうだよなぁ、俺も陰湿なこと苦手だ。なんというか娯楽は笑いだけで良くないか? あとはスポーツの感動とドラマの涙とかで」
「そうそう。イジメる快楽とか全然わかんなくていいよね」
「だなっ」
良かった、弥助と感覚が一緒で。
いやきっと星見もそう言ってくれると思うけども、星見はあんま世の中にピンときていない上でのソレだろうから。
弥助のように、ちゃんと現実を知っていて、その解像度で同意してくれているから嬉しい。いや星見との会話も勿論毎回嬉しいんだけども。
選択授業も終わり、授業&授業で、昼休みになったところで、私は星見と弥助で集まって、お昼ご飯を食べることにした。
なんせまたあのスクールカースト上位女子たちに囲まれたら嫌なので。こういう時、星見は独自路線なので、バリアになる。
星見は相変わらず即興短文に対してやる気満々で、
「今週の即興短文楽しみだな!」
と快活に笑い、星見は一生そのままでいてほしい。
なんだかんだで一人だけ世界線が違うようなぁ。変人と思われている人の強みだなぁ。
時間は経過していき、ついに即興短文の時間、の一時間前に弥助からLINEがきた。
《何か面白い配信アプリ見つけたかも》
配信アプリってなんだ? と思いつつ、弥助の次の言葉を待っていると、先に星見が、
《配信アプリってなんだ?》
と多分私とはレイヤーが違うだろう同じ言葉が出てきた。
私の場合はどういう内容のアプリ? という意味だし、多分星見は配信アプリ自体を知らないんだろう。
ここは私が(弥助はその配信アプリの説明を打ち込んでいると思われるので)、
《配信アプリというのは自分の周辺のことを自宅にいながら世界中に発信できる道具のことだよ》
《なんだそれ、そんなものがあるのか。》
と即座に星見から返信がきたところで、ほぼ同時で弥助が、
《テキストを打ち込んでいる画面をリアルタイムで配信できるアプリだってさ リアルタイムテキストというアプリらしい ダウンロードとかしなくても簡単に扱えるらしい》
私は書いてある文章を咀嚼してから、
《何か打ち間違いもそのまま表示されたらハズイね》
即座に弥助から、
《でもそういうことだと思う とはいえ何か面白そうだし 今日は俺それしながら即興短文するわ URLとかも貼るわ》
《だからってこっちは多分弥助の書いているところ見ながら作れないよ?》
と私が入力したところで、星見が、
《いやアタシは見る。どういう感じで作っているのか気になる。》
私はそれなら、って感じで、
《じゃあ私もチラチラ見ようかな 見れたらだけども》
弥助は明るいスタンプを押してから、
《よろしく! 見てくれ!》
という文章も送られてきた。
一旦LINEでのやり取りは終わり、開始五分前で弥助からURLが送られてきたので、見てみると、デカデカとテキストの画面が表示されていた。
どうやらチャット形式で私も(星見も)コメントを残せるような欄があった。
弥助がそっちのテキストの画面に、
《今日のお題どうする?》
と書いてきたので、私はあえてチャット形式のコメント欄のほうに、
《何でもいいよ》
と書くと、星見はLINEで、
《何か玖瑠実の台詞も出てきた!》
《弥助のリアルタイムテキストにはチャット欄があったから 名前入力して書き込んだだけ》
と一応説明すると、星見もそこのチャット欄から、
《便利だな。あとお題は最初にアタシや玖瑠実がネット長文の勉強をしたコンビニにしたい。あれから成長したところを見せたい。》
弥助がデカいテキストの画面で、
《OK<それでいこう》
と打ち込んだと思ったら、即座に《OK、それでいこう》に直した。やっぱり誤字とかもそのまま配信されちゃうんだ。ディレイ配信とかじゃないんだ。
さてさて、お題はコンビニか。きっと星見はあの時と全く違うこと、かつ、いつものリフレインというか同じ台詞を連呼するパターンで作るんだろうけども、あえて私はあの時に考えた、タバコを銘柄で言って数字で言ってくれないオジサンのコントにしようかな。
私は原点回帰の方向性で、と思ったところで、弥助のテキスト画面が激しく動き出した。
《コンビニの要素:便利、何でも支払える、アイス売ってる、おにぎりたくさん、マンガ雑誌、飲み物が立ってる冷蔵庫、一番くじ、店員さんが忙しい、トイレを借りる》
と、どうやら弥助はまず要素を書き出してから作るほうらしい。何かこういう思考回路が見えるのって結構面白いかも。
すると星見がチャット欄から、
《それは何なんだ?》
と質問をすると、即座に弥助が、
《どんなネタにするか、まず要素を炙りだしているんだ》
と弥助自身もチャット欄で返信した。
星見の”それは何だ?”って正直聞かなくても分かるだろ。
弥助がまたデカいテキスト画面で文字を打っている。
《飲み物が立っていると立ち読み、もしおにぎりを店員さんが裏で握っていたら、一番くじのアイスはラストワン賞が溶けている》
と設定の案を一気にたくさん書き始めて、おいおい、かぶったらどうしよう。タバコが無いので大丈夫そうだけども。
するとまた星見が、
《もうネタが始まっているのか?》
《ううん これは適当に組み合わせて設定の案を考えているんだ》
《弥助、ううんこれは、で、ウンコになってるぞ。》
《これは失敬 でもウンコいいかも》
《ウンコいいのかぁ。》
クソ会話過ぎる。いや別にいいけども。私は私のほうを頑張るかなと思って、一旦自分のほうに集中してから、四十分後、改めて弥助のテキスト画面を見てみると、星見がまあ大量に質問をしていて正直すごかった。ファンかよ、ってほどに。
というか星見は書く暇があったのか? まあまだあと二十分あるから、二十五行ならギリ大丈夫かな? 星見のスタイルは割と省エネだし。
弥助のテキスト画面を雑に眺めていると、もうしっかり二十五行のネタが書かれていたので、一応見ることを辞めた。新鮮な気持ちで審査したいし。
チャット欄のタイムスタンプを見ると、ある一時を境に星見も黙っているので、今まさに書いているのだろう。
そんなこんなで時間になり、まず弥助からネタの披露となった。
・
・《弥助:一番くじ》
・
いやダメです。貴方は一番くじを引かないでください。
貴方のような人に一番くじを引かせることはできません。
あっ、逆に元々引く気でしたか? 違いますよね?
やっぱり違うんだ、じゃあ絶対一番くじだけは止めてください。
一番くじは違うんですよ、ソレで一番くじは絶対違うんですよ!
違うんだよ! コンビニのトイレを貸してもらったお礼に一番くじとか無いんだよ!
一番無いんだよ! 一番くじが一番無いんだよ! チロルチョコでいいから!
もっと高額で、じゃぁないんだよ! じゃあデカい冷やし中華とか買ってくれ!
いや! もう新たなウンコを出させたいんですか、じゃぁないんだよ!
食事イコールでウンコを結び付けるなよ! 女性店員のことなんだと思ってるんだよ!
というかさぁ! この一番くじのキャラとか知ってる? アニメは詳しくない、って、なぁ……おい!
星のカービィはアニメでもねぇから! そこまで知らない一番くじなんていらないだろ!
一番くじなんて、めっちゃ好きな人以外すんなよ! 転売ヤーかよ!
いや転売ヤーだったのかよ! コンビニのトイレ借りる転売ヤーってやり過ぎだろ!
絶対ダメ! オマエは罪の意識がいろいろ低過ぎる!
まず転売ヤーって口頭で名乗っちゃダメだからな! 絶対に!
でもこの星野さんとやらは転売する気無かったって、星野じゃねぇし!
本当に知らないんだな! トイレのお礼が一番くじなんて世界線ねぇから! マジで!
……あ! お客さん! 一番くじを死守しましたよ! 買ってください! 買ってください!
えっ、いや別に予約制じゃないけども、このお客さんが最後の一個まで買っていたんで。
待ってほしいとも言っていたんで。いやこの一番くじというのはな、ラストワン賞というのがあって。
最後のくじを引くと、ラストワン賞という商品ももらえるんだよ。
こんな初歩の一番くじの説明しないといけないヤツが買おうとするなよ、マジで。
このお方が今、ATMでお金おろしていて……何が俺のウンコもラストワン賞だ、テメェは明日もするだろ。
ではラストワン賞はこちらです! ……! 聞き捨てならねぇぞ! テメェも転売ヤーかい!
・
・
・
結局、一番くじとトイレを借りるを一緒にしたらしい。ちゃんとウンコが生かされていて、ちゃんとウンコを生かすなよ。
星見がチャット欄で一番くじについて質問したり、トイレを借りたら何かを買わないといけないって感情は誰にでもあるんだな、とか書いている。
さらには待っていたお客さんも転売ヤーというオチはいつ思いついたのか、など、鋭い質問をする記者ばりに書いている。
弥助はそれに対して全て丁寧に返信していて、コンビニの店員の素質あるなぁ、と思った。
感想の言い合いも終わり、今度は私のネタ発表となった。
・
・《志田:タバコの銘柄》
・
ボケ:コンビニ姉ちゃん、セブンスターくれ。タバコね。
つこ:番号で言ってください。
ボケ:セブンスター!
つこ:いや七番じゃないので。いやこの場合、何で七番じゃないんだという話でもありますが。
ボケ:セブンスターくれ!
つこ:番号で言ってください。
ボケ:番号って何だよ!
つこ:あの、えっとぉ、このパッケージの右下に書かれている数字です。
ボケ:数字って何だよ!
つこ:それは知っていますよね。
ボケ:本当に分かんないんだよ! 数字って何だよ!
つこ:数字を知らない……? 今までどうやって買い物していたんですか。
ボケ:買い物の仕方ぁ? それはこの一万円札というの出すと何でも手に入るんだよ!
つこ:本当に……数字を知らないのかもしれない……ちなみに一万円以上の買い物をしたことありますか?
ボケ:知らん!
つこ:本当に数字を知らないんだ!
ボケ:セブンスターくれ!
つこ:貴方はもうすごいんで、えっと、これですかね。
ボケ:知らん! 文字は読めん!
つこ:じゃあ何でセブンスターは知っているんですか!
ボケ:お母さんから教えられた!
つこ:子にセブンスターを教える母親とかいるのか……どんなお母さんなんだろう。
ボケ:お母さんは大体龍だろ!
つこ:ダメだ、この人、常識が、違う……! 何だ……巨大な、龍が、入ってきたぁ!
ボケ:あ、お母さん、代わりに買ってくれよ。この店員さん、話が通じないんだよ。
・
・
・
即興短文はなんせ二十五行しかないので、補足のような部分はタイトルでなんとかした。
初めてやった時は二十五行って意外と長いな、と思ったけども、慣れてくると結構短い。
まあタイトルで補足をするという小技は弥助が教えてくれたことだけども。
弥助が、
《最初の会話のヤツじゃん!》
と覚えていてくれて嬉しい。
あと、今回はLINEじゃなくて、ずっとリアルタイムテキストのチャット欄で会話している。
いちいちスマホを持つ必要が無いので、こっちのほうが楽は楽だ。
星見も弥助も褒めてくれて、私としては満足している。
最後に星見のネタ披露となった。
・
・《星見:サイ》
・
星見:コンビニでサイ買いたいなぁ。
くる:まあ売ってないけどね。
星見:コンビニでサイ買いたいなぁ。
くる:あぁ、サイってサイコロのこと?
星見:いや、角があるほうの。
くる:そんな強い悪魔のほう、みたいに言われても。
星見:コンビニでサイ買いたいなぁ。
くる:これ私が付き合ってあげないといけないヤツかぁ。
星見:コンビニでサイ買いたいなぁ。
くる:現金決済だけですが、よろしいでしょうか。
星見:決サイ、だけに、ですか?
くる:無視すれば良かったんだ、あー、私って甘い人間だったなぁー。
星見:コンビニでサイ買いたいなぁ。
くる:しょうもない言葉遊びに付き合わされるなら、絶対無視することが一番だ。
星見:コンビニでサイ買いたいなぁ。
くる:そもそも何でコンビニなんだよ。
星見:おでんと一緒に買いたいから。
くる:おでんと一緒に買いたいから?
星見:サイの角に大根刺して乗って帰りたい。
くる:つゆが角の根元に垂れてきてアツアツアツゥだろ。
星見:コンビニは人がアツまる、ところだから?
くる:それは星見の被害妄想だろ。
星見:でももう漫才のサイは投げられているんだぞ。
くる:いやもう二十四行目、結局サイコロのサイになっちゃったし。
二人:どうも有難うございました。
・
・
・
いつもの繰り返しボケだ、これがもう星見節になっている。
星見はプロのお笑いも大好きなので、こうやって同じ型でやることでその漫才師っぽさを表現しているのかもしれない。
だからって、相変わらず玖瑠実の”くる”で若干恥ずかしい。実際指摘したこともあったけども、全然これで続行してきたし、続行するという宣言もされてしまった。
それぞれ感想を言い合ったところで審査タイムとなり、私が二票、星見が一票で、私が勝利となった。
星見いわく《ウンコは汚いな》と感想を吐いていて、いやチャット欄で最初に”ウンコ”と書いたのは星見だろ、とは思ってしまった。
まあこんな感じで今日はお開きかなというところで、星見がLINEのほうで、
《今度は全員配信しながらやらないか?》
弥助が矢継ぎ早に、
《それ面白そう》
と答えたんだけども、私は正直、
《いや人のを作りながら見るのって大変かな》
と私は異を唱えたんだけども、星見が押し込むように、
《いやいや、これは可能性を秘めていることだから。》
と譲らなくて、まあ別に三人でやっているだけだし、いいかと思って、私もその案に乗っかってあげることにした。
そんな感じで今日の即興短文は終わった。




