表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
18/26

その18



     18



「……これはどうも。わざわざこんなところに出向いていただいて」


 寺子屋の玄関に出てきた慧音さんは霊夢とその腕に抱かれた私の姿を見て、ひどく恐縮したような顔をした。


「この子がいろいろと迷惑をかけてしまったみたいだから、そのままというわけにもいかないと思ったの」


「いや、迷惑をかけたのはわたしの方です。妹紅様からいろいろと話は聞きました。わたしが勝手に勘違いをしてしまったようで……まあ、立ち話もなんですからどうぞ。もう子どもたちは帰りましたので」


 私たちは座敷に案内され、囲炉裏の前に敷かれた座布団を勧められた。先日とはうって変わってひどく丁寧な物腰だった。


「いまお茶を淹れてきますので、どうぞ楽になさってください」


 慧音さんは囲炉裏にかけられていた薬缶を手にすると奥へ引っ込んだ。


『慧音さんって、普段はああいう感じの人なのか』


「ああ……うん、たぶんね。実はわたしもあんまりよく知らないのよ、あの人のことは。付き合いがあるというわけでもないから」


 霊夢はそこで声をすこし低くした。


「わたしの周りって妖怪だらけだから、たぶんあんまり好ましい相手ではないはずなのよね。あの人は里の人間を守っているっていう気持ちがあるから」


『霊夢だって妖怪を退治する立場だろう』


「でも、その退治した相手が結局出入りしてるからね……レミリアとか萃香とか。まともな人間から見れば何考えてるんだって感じなんじゃない?」


『なんだか報われない立場だな、霊夢も』


「べつに報われたくてやってるわけじゃないからね。わたし自身が気に入らないって思うからやっつけてるだけだもの」


 ややあって、茶托に置かれた上品な茶碗が二つ、すこし質素な感じの茶碗をひとつ、それに菓子鉢を載せた盆を手にして慧音さんがもどってきた。


「たいしたもてなしもできませんが、どうぞ」


「ありがとう。遠慮なくいただくわ。あ、それからこの子はしゃべることだけは人並み以上だけど、飲食はできない仕組みだから」


『お気持ちだけいただいておきます』


「これは失礼、そうでしたね」


 慧音さんはかすかに苦笑したが、はっとしたように居住まいを正す。


「あらためてこういう形でお会いすると、ごく自然に人と話しているという感じがします。この間はあまりに狼狽してしまったとはいえ、妖怪呼ばわりした上に一方的に戦いを仕掛け……非礼の段、重ねてお詫びいたします」


 深々と頭を下げられてしまったため、私はあわてて霊夢の膝からすべり降りる。


『そんなことをしないでください、私自身にも原因があることですから……』


 私はそこで一呼吸置いてから付け加えた。


『ただ、その原因について私自身にも分からない点があります。それをはっきりさせるためにも慧音さんに助けていただきたいのですが』


「……だいたい察しはついています。妹紅様が何か大事なことを忘れている、という話ですね?」


「!」『!』


 私と霊夢は思わず顔を見合わせた。


「その話をあなたがたにしてしまった、と妹紅様がおっしゃっていました。いずれわたしがそちらへ伺って経緯をお話すべきだと思っていたのですが……つい先延ばしになってしまいました」


 慧音さんはお茶をひとくちすすると話し始めた。


 かれこれ二ヶ月近くも前、服を血にまみれさせた妹紅が夜中に訪ねてきた。身体そのものの傷はすでに治りかけていたが、とにかく疲労困憊した様子で、ろくに話もできない状態だった。とりあえず手当をしてその晩は休ませたが、翌日になって妹紅が、自分はどうしてこんなところに居るのか、と言い出した。来た時のことを説明してやるとまったく憶えていない、それどころか前日の昼間になにをしていたのかもはっきりしないという。


 状況から考えて蓬莱山輝夜と戦ったのだろうという気はするが、いくら戦いが激しかったとしても前後の記憶もはっきりしないというのはおかしい。しかも、何かひどく重大なことが起きたような気がするのに、それがまったく思い出せない。


「これまでになかったことだ、と気に病んでしまって……自分の足取りをつかもうと竹林やその周辺を歩き回ったらしいのです。そうしたら、無縁塚の近くで草木が一面に焼けてしまっているところがあって、さほど時が経っていない様子だったと」


 仮に輝夜とそこで戦ったのだとして、どんな特別なことが起きたというのか。


「妹紅様は思い余って永遠亭にまで訪ねていったということです。しかし、応対に出てきた八意永琳は、輝夜はその日はずっと屋敷にいた、したがって貴女と戦ったはずもない、と答えたそうです」


 妹紅はますます悩んだ。


「そしてついにはこう言い出したのです」


 人というのは自分にとって都合の悪いこと、嫌なことを頭の中から意識せずに消してしまったりすると聞いたことがある。もしかすると、自分はとんでもなく罪深いことをしてしまったのではないだろうか……。


「妹紅様は一千年以上の年月を過ごす中でたくさんの罪業を積み重ねてきてしまったという気持ちが強いのです。それゆえに、これ以上の罪を重ねたくはないという思いも人一倍あるのでしょう」


 慧音さんは深く息を吐く。


「わたしは考えた末に、妹紅様に申し上げました。これ以上思い悩んでも手がかりがないのでは仕方がない。ですから、重大なことが起きたはずなのに忘れてしまったという『過去』と、いまの自分とを切り離してしまってはどうか、と。わたしにはそういう能力があるので」


『それは……記憶を消す、ということですか』


「消すのではなく、認識を弱めるという言い方のほうが正しいかもしれません。ただし、なにか思い出すきっかけになるようなことがあれば、元に戻るという程度にしておくことにしました」


「ということは」


 霊夢が口をはさむ。


「妹紅はチビを見て、何か忘れていたことがあるっていう気分になったんだから、その『きっかけ』にはなったってことね」


「その通りです」


 慧音さんはうなずいた。


「おそらくは、その無縁塚で起きたという何事かと関わりがあるのではないかと思います」



     ***********



 一面に広がる異様に鮮やかな赤。そして、ときおり吹く風とともにうねり、波立ち、ざわめく。それは、この無縁塚に咲き誇る彼岸花の群れだ。


 その赤の波間の中に銀色の長い髪に大きなリボンを結んだ少女が朱色のズボンに両手を突っ込んだまま立っている。薄い唇を引き結び、切れ長の眼は揺れる赤い波を見るともなく見ているという風情だ。


「たとえ不死人と言えども、こんなところに長居するのはよくないと思うわよ」


 妹紅は気だるそうに顔を上げる。


 その視線のすぐ先に、日傘をさした緑髪の少女がふわふわと赤いチェック柄のスカートを揺らしながら浮いていた。そのままゆっくりと彼岸花の群れの中へと降りる。


「もしかすると、はじめましてなのかしら? 藤原妹紅さん」


「いや、そうでもない。あんたの顔は里で見かけたよ、風見幽香」


「そう。まあ、ときどき里に寄ることがあるものね。この間もたまたまだけど行ったし」


「聞いた話では、どうやらお前さんのおかげでチビと逢うことになったようだ。いろいろあったらしいな」


「礼には及ばないわよ」


 幽香はにやりと笑みを浮かべる。


「それにしても、あなたもずいぶんとあのお人形さんにご執着みたいね。なにかわけでもあるのかしら?」


「……お前さんはどちらかというと、チビのことが苦手なのかな」


「苦手というわけではないわ。ただ、なかなか油断ならない相手だと思っているの。現に、あなたを含めていろいろな連中があの子に関わっている。それも、どちらかといえば取り込まれているみたいな雰囲気さえあるわ」


「馴れ合いは気持ちが悪いということか? だが、お前らだってなにかにつけて寄り集まって宴会とかやっているじゃないか」


「あれは、霊夢の周りに集まっているだけよ。妖怪なんて横のつながりはそんなにあるものじゃないわ」


「なるほどな」


 妹紅はうなずく。


「だが、お前さんがチビを警戒するのも分からないではない。あれはヒトの精神が仮の器に入っているだけの存在だ。なまじ肉体というものを持たないだけに、強い意志を帯びるとそのまま霊力として発現する。妖怪にとってはたちの悪い代物だ。おまけにそのそばには巫女がついているときている」


「…………」


「ヒトの精神は祀られて信仰を集めれば文字通り神へと転じることもある。そして巫女は神を降ろすための器だから、その神の威徳を伝えることも……」


「断っておくけれど、わたしはそんなことを怖れているわけじゃないわ」


 幽香は妹紅の言葉を遮るように言う。


「わたしが気になっているのは霊夢のことよ。あのままじゃ、霊夢は弱くなるわ。ただの巫女どころか、普通の女の子になってしまうかもしれない。あなただってこの幻想郷が何によって支えられているか分かってるでしょう」


「……博麗大結界か」


「そうよ。他の誰にも頼らない強い心があるからこそ、霊夢は博麗の巫女たり得ている。その心の力が弱まれば、結界そのものにも影響が出るかもしれない」


「つまり結界を保つためには、巫女の精神を弱めるおそれがある者が邪魔というわけか。考えようによってはそれもひどい話だと思うが」


「そう決めつけているわけじゃないわよ。だからこそ、まずはあの魂が何者なのかをきちんと確かめたいの」


 そこへ突然、女の子の声が割り込む。


「ふたりとも、そんなところで何してるの?」


 同時に、紅白の服を着けた少女が軽やかに降り立つ。その一方の腕には、その少女そっくりの小さな人形が抱かれていた。


 幽香と妹紅は唖然とした顔つきで彼らを見つめた。



     **********



「何よ、そんなに驚かせちゃったの?」


 霊夢が言うと、幽香さんがすこし慌てたように手を振った。


「べつにそういうわけじゃないわ。ただ、気配に気がつかなかったから。ねえ?」


 同意を求めるように幽香さんが妹紅を見る。


「ああ……そうだ。ちょっと話し込んでいたからな」


「へえ、あなたたちがそんなに仲良しだなんて知らなかったわ」


「いや、そういうわけじゃない。偶然なんだ」


 妹紅もなんだか落ち着きのない口調だ。


『……もしかして、私のことでも話していたのか?』


「…………」「…………」


 二人が困ったような顔をする。


「まあ、あなたたちの共通の話題といったらそうなるかもしれないわよね。でも、ちょうど良かったわ。実はさっき慧音のところに行ってきたのよ。それで、チビがちょっと調べたいことがあるっていうからここに来てみたの」


「そうか、慧音が説明してくれたのか」


 妹紅はほっとしたように息を吐く。


「ちょっとわたしからは話しづらかったからな……ところで、そこの花の妖怪さんはどうして少しづつ離れていってるんだ?」


「いや、ちょっとね」


 幽香さんはすこしひきつった笑みを浮かべる。


「わたしはちょっとお邪魔かなあって……」


「どうせなら付き合え。わたしがチビに『執着』してるわけを教えてやるよ。それに、お前さんもチビが何者なのか知りたいんだろ?」


「!」


 幽香さんが複雑な表情になる。いったい二人で何を話していたのだろうか?


 しかし、いずれにせよこれからすることはいわば妹紅の個人的な過去を調べるに等しい。


『いいのか、妹紅?』


「どうせこの手のことは黙っていたって広まってしまうさ、幻想郷は狭いからな。チビさえ良ければ、かまわないさ」


『まあ、幽香さんが私が何者か知りたいというなら、むしろ歓迎だ。ぜひ知って欲しいと思う』


「じゃあ、決まりだな」


 妹紅はにやりとして幽香さんを見る。幽香さんは仕方がない、というように肩をすくめた。


「それで、調べたいことというのは何だ?」


『とりあえず、妹紅が直後に調べに行ったという場所に案内して欲しい。地面が焼けてしまっていたところがあったんだろう? そこの状況を見てみたいんだ』



     ☆★



「だいたいこのあたりだな。草の感じが全然違うだろう」


 妹紅が立ち止まって指差す。


 たしかに、海面のように広がっていた彼岸花の群れがここだけはぽっかりと穴でも開けたようになくなっている。草が生えていないわけではないが、丈が低い雑草で、まだ生えてからさほど時間が経っていない感じだった。


『どうだ、霊夢?』


「そうねえ……まだ日が出てるからはっきりとはしないけど、結界が乱れてたような跡はなんとなく感じるわね」


「結界?」


 妹紅が驚いたように問い返す。


「ここに結界があるのか?」


「おおざっぱに言うと、結界の力はどこにでもあるの。壁みたいなもので囲ってるのとは違うのよ」


 霊夢は身振りを加える。


「こっちの線から向こうは違う世界、とかそういうものじゃないの。説明が難しいんだけどね……ただ、このあたりはその結界の力が複雑になってて、例えていうなら服の継ぎ当てが重なってるような感じなの。だからときどき穴が開いたりすることもあるわけ」


「そのせいで外界からモノが流れ着くこともあるみたいよ」


 幽香さんが口をはさむ。


「場合によっては、ヒトもね」


「じゃあ……そこから?」


 妹紅が緊張したような声を出す。


『いや、まだ分からない。それで霊夢、はっきりするのは夕方なんだな?』


「ええ。結界がいちばん不安定になるのは昼夜の境界、逢魔が時だから」


『じゃあ、いまはそれはおいておこう。そこでひとつ妹紅に訊きたいんだが』


「なんだ?」


『あの永遠亭のお姫様とやりあうときっていうのは、だいたいどういう感じなんだ? 空中で戦うのか?』


「ああ、まあそうだ。前に竹藪の中でやってたら火事になってしまったことがあったし……地上での戦いはしないな」


『だとすると、もしお姫様との戦いでここが焼けたというなら、おかしいだろう。弾幕の流れ弾が降ったとしてもこういう均等な感じにはならないんじゃないか?』


「それはそうね。たとえ地面が焼けるような激しい戦いだったとしてもこういう焼け方はしないでしょう」


 と霊夢。


「ねえ、ちょっと話が見えないんだけど……」


 幽香さんがすこし戸惑ったように言う。


「もしかして、妹紅は自分のやったことを忘れてるの?」


「ああ、そうだ。わたしはある晩の出来事をまるごと忘れてしまっているようなんだ。それが、どうもチビと関係があるらしい」


「つまり、記憶がないってわけ。でも、それってチビさんが例のハクタクとやりあったときの状況と似てるんじゃない? あなた、あのときの記憶ってあるの?」


「えっ? いや……それは、だって里の団子屋で会って、慧音の家に案内するという話になって、それで……」


 そこで妹紅の顔がぼんやりとなる。


「チビ、わたしは……どこで気を失った?」


『……慧音さんの家のすぐ近くだが』


「その途中まで、一緒に行ったのか」


『そうだ。いろいろ話をしたじゃないか。私が神社に居候することになったいきさつも。それは当然憶えてるだろう?』


「それは……神社で魔理沙から聞いたんだ。霊夢がお前さんを永遠亭に迎えに行ってる時に。直かに聞いたという覚えはない」


 なんということだ。あのときの記憶は失われていたのか。


 幽香さんはうなずいてあとをひきとる。


「つまり、記憶も吸われていたってことなんじゃない? ということは、その晩の記憶っていうのも、もしかしたら……」


『私が吸い込んでしまったということか』


「厳密には違うけどね」


 霊夢が私の身体に手を触れて言う。


「すくなくともそこに魂としてのあなたが関わっていたかどうかは分からない。ただ、人形そのものが妹紅の精神の一部を吸い込んでしまったということは考えられる。そして、もしそうだとすれば、このあいだ妹紅の霊力を吸ってしまった件もいちおう説明がつくわ。つまり一度形代としての役割を果たしているからその意味で霊的なつながりができているのよ」


『……つまり器と魂を分けて考えたほうがいいのか』


「ええ。その証拠に、あなたにわたしが霊力を分けて記憶が吸われるなんてことは起きないでしょう? それは形代としての人形ではなく、あなたの魂が力を取り込んでいるからよ」


『だから、慧音さんと戦った時もスペルの発動がなかなかできなかったというわけか』


「おそらくはね。人形がとりこんだ力をチビの魂がうまく制御できなかったんでしょう。そこで妹紅にひとつ訊きたいんだけど、無縁塚に来たことってこれまでにあるの?」


「いや……覚えている限りでは、ない。そもそも、このあたりを無縁塚と呼ぶことも知らなかった」


「でしょうね。正直、此処はあなたにとっては危険な場所よ。まあ、普通の人間にとっても危険ではあるんだけど、あなたにとっては特にね」


「どういうことだ?」


 すると幽香さんが答える。


「不死人だからよ。生命が湧き出る泉のような存在だから、生命に飢えた連中を引き寄せやすいわけ。そしてこの無縁塚は」


 山の端に近づいて赤みを帯び始めた太陽に照らされた彼岸花の群れを見渡しながら続ける。


「悪霊や雑霊の吹き溜まり。なにしろここに迷い込んで妖怪に喰われた人間もけっこういるしね……それを供養するためのお墓が無縁塚だから」


 無縁塚に関してはここに来る道すがら霊夢に一通り聞いていたが、たしかにかなり危険な場所のようだ。


『どうする? 妹紅にこれ以上ここにいてもらうのはまずいんじゃないか?』


「そうね……下手をすれば前に起きたことを繰り返してしまうかもしれないし」


 霊夢は腕を組む。


「むしろ、それは望むところなんじゃない?」


 と幽香さん。


「もしかしたら人形との関わりだけじゃなくて、なぜチビさんの魂がここに来たのかっていう理由が分かるかもしれないわよ。ここは結界が不安定で、外界とつながる穴が開くことがあるのは確かなんだから」


「そうだな。試してみる意味はある」


 妹紅もうなずく。


「すくなくとも、なにかが現象として起きれば、おそらくわたしは同じように対処する。だから、似たような状況が起きることはあり得るだろう」


 私はあわてて妹紅の前に出て言った。


『それは駄目だ。危険すぎる』


「わたしは死なないから大丈夫だ。たとえ粉々になっても再生する身体だからな。チビと霊夢は離れて様子を見ていてくれればいい」


『だがそれでは……』


 すると霊夢が突然「しっ」と鋭く声を発した。


「誰か来るわ」


 霊夢が顔を向けた方を見ると、二つの人影がこちらにむかって近づいてきていた。ひとつは霊夢と同じぐらいの背丈だが、もうひとつはかなり小柄だ。そして頭には特徴的な耳があった。


「なかなか面白そうな話をしているのね」


 背の高い方の人影が澄んだ声を出す。髪を長く伸ばした女の子だと分かる。


「せっかくだから、わたしも話に加えていただけない?」



その19につづく

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ